「熊谷守一 生きるよろこび展」

竹橋の東京国立近代美術館で開催されております
「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展に、
昨年12月に行って参りました。

仙人と言われていた熊谷守一さんは、52歳から亡くなるまでの45年間、
豊島区要町の自宅の正門から外に出ることなく、絵を描き続けました。
(たった一度だけ、垣根づたいに勝手口まで散歩をしたそうです(笑)

当時、守一さんの庭には木々が生い茂り、そこには蟻、蝶々、カエルなど
沢山の生き物たちが暮らしていました。日がな一日、頬杖をついて庭を観察し
「蟻は前から二番目の左足から歩きはじめる」ということを発見したそうです。
面白いですね。どれだけの時間、蟻を見つめていたのでしょうか。

「誰が相手にしてくれなくとも、石ころ一つとでも充分暮らせます。石ころ一つを
じっと見つめているだけで何日も何か月も暮らせます」と語られています。
庭で命の営みを感じ、夜空の月を眺めながら宇宙と繋がっていた
熊谷さんのユニークな暮らしぶりに私はとても興味を抱きました。
そして、今回、200点以上の作品を一堂に鑑賞することができました。

美術館の音声ガイドのナビゲーターは、今年5月に公開される
映画「モリのいる場所」で熊谷守一役を演じる山﨑努さんと、妻・秀子役を
演じる樹木希林さん。私は、迷わず借りました。
山崎努さんは守一さん好きが高じて、映画でご本人を演じることになったそうです。
その生き方にも魅かれているという山崎さんが年代に沿って、
熊谷さんの言葉を紹介してくださいました。とても素敵な言葉だったので、
私は忘れたくないなと思い、ペンを出してメモし始めました。
すると、どこからともなく美術館の方がするりと隣に現れて
「館内ではペンは使えません。こちらの鉛筆をお使いください」と、
鉛筆を貸してくださったのです。音無しの術、恐るべし。
何かあったらいけないからそういう決まりなんだな、と静かに従いました。

熊谷さんは97歳まで絵を描き続けられましたが、節目になった様々な出来事の
解説があり、年代を追うごとに作品は極めてシンプルになっていました。
朝陽と夕陽を描いた作品が2点、一番最後にあったのですが
「朝の日輪」という題の絵を見たとたん、なぜか涙が溢れ出ました。
晩年に描かれたその絵に込められた熱量がすごいというか…
涙が止まらず、しばらくその絵の前でジッとなってしまいました。
閉館時間になり、私は最後の一人になってしまい
すぐ近くの出口に立っていた係りの男性がずっとこちらを見ていたので
あぁ、早く出なくちゃいけない、と、泣く泣く(もっと観ていたかった)
出口に行きましたら、一言、「鉛筆をお返しください」と言われて
えっ、そこぉ?って。確かに木目のいい鉛筆でした(笑)。

3月21日まで開催しています。
歌舞伎座遠征の際にお時間がありましたらぜひ。
私も、もう一度、行こうと思います。

国立近代美術館の特設サイトです。
http://kumagai2017.exhn.jp/

辭願ーキ螳井ク€螻廟000074_convert_20180128163255


千穐楽おめでとうございます。

松竹座の初春特別舞踊公演は、今日でフィナーレですね。
千穐楽、誠におめでとうございます。

2018年の開幕を飾る、華やかで、豪華な4本立てに
眼福、耳福、鼻福、脳福、皮膚福…たら福の幸福を、
全身で感じさせていただきました。
今年も健康で、笑って過ごせる一年になりそうです。

玉三郎さんと壱太郎さんとみなさんに
心より御礼申し上げます。

そして、昨日、松竹座にいらした
ほぼ地元クィーンの京にんじんさんが、熱々レポを送ってくださいました。
待ってました!ありがとうございます!

こちらにご紹介させていただきます。



25日の松竹座

23日で終わりの予定だったのですが、双眼鏡を忘れ、
目に焼き付けるつもりのあてがはずれたので、急遽、もう一日増やしました。
どうせなら楽日の26日といきたいところですが、用事もあり、
チケットもままならないようなので、楽前の25日にしました。

23日よりももっと満席に近く、相変わらず充実した舞台でした。
開場前のアナウンスで、「ハンカチ、手ぬぐいなどを振り回さないでください」
みたいな注意がありましたが、いままで聞いたことのない
めずらしいアナウンスと思いました。最近そういう事例があったんでしょうかね。

本日のクスっと笑えるところは、やはり、壱太郎さんの演目決定のいきさつ。
「ご遠慮なさって、なかなかおっしゃらなかったんです」で、
すでに笑いが起こっていました。そして、23日の「問い詰めましたら」が、
今日は「詰め寄りましたら」となっていました。

40年間踊ってきた「道成寺」「鷺娘」を踊っていただけるのはうれしいことです、
とおっしゃってました。

「上方歌舞伎のおウチをついでおられる壱太郎さん」に、お祖父さまとの共演を
数多くしたこと、二代目の鴈治郎さんは、映画にも出演して、
すばらしい俳優さんだったということを力を込めて話されました。
壱太郎さんに対して「期待してますよ」という気持ちが込められているように思いました。

今後の予定として、2月、3月の歌舞伎座出演、3月の「滝の白糸」のこと、
そして、「宣伝ばかりになりますが」とおっしゃりながら、
今日は「シネマ歌舞伎の五人道成寺と二人椀久を上映中」も追加、
「5月にはフェスティバルホールでコンサートがあります」もしっかり告知がありました。

そして、今日の新ネタ、「昨日は、フェスティバルホールに下見に行ってまいりました。
建て替えられて、とても立派なホールになっていました、大丈夫かなと
ちょっと不安になりました」と最後はちょこっと小声で付け加えられました。
5月のコンサートでは、旧フェスティバルホールでの思い出など、伺えるかもしれません。

さて、舞踊ですが、ほんとうに何度もいつまでも見ていたい、姿かたち、
指先、扇の動き、裾さばき、視線の先でした。
桔梗さんのフィーチャーされた元禄花見踊での紐ですが、今日も結構でした。
紐の場面で、玉三郎さん、振り回しながら花道にさしかかって、
とつぜん、客席の一点に目を止めて、「おや、ここにおられましたか、
どうも」とばかりに、小腰をかがめてご挨拶されるんですよね。
毎回客席が大いに沸く場面です。

傾城は、背景に舞う雪の前で、黒い打掛を優雅に捌き、
雪空を眺めるところで幕となりますが、その万感の思いを込めた
憂いをおびた表情、忘れたくないと思いました。



またまた、いろいろ想像してニマニマしちゃいました。
「問い詰めましたら」が、 「詰め寄りましたら」に!
正座で膝をスリスリ前に進めて壱太郎さんに詰め寄っている玉三郎さんの図、
想像いたしました。あははは。たのしい。

フェスティバルホールが立派になっていて、ちょっと不安に、
というところも玉三郎さんらしくていいですね。
ああぁ、同じ人間なんだ、と思えます。
でも、本番は、ザ・スター!玉三郎さん
輝く歌声と輝く笑顔が待ち遠しいです。

私も、傾城の愁いをおびた表情、そしてお正月に拝見した
舞台のすべてを忘れたくありません。今なお反芻中。

すぐに歌舞伎座の舞台が始まりますね。
厳しい冬のまんまん中に突入しておりますので
玉三郎さんのご健康を、お祈りしたいと思います。

雪にも負けず咲き続けている水仙も、千穐楽を祝福しています。

DSC_1017.jpg



23日の熱々レポ by 京にんじんさん

我らが遠征クィーンの京にんじんさんが、
今月は地元クィーンとして昨日3回目?の松竹座へ。
「口上」の模様を送ってくださいました。

京にんじんさん、どうもありがとうございます!
こちらでもご紹介させていただきます。



行ってきました23日の松竹座。

ほぼ満席の客席、相変わらず充実した舞台でした。
口上では毎回、クスっと笑えるところが一箇所はあるのが玉三郎さんの
得意とするところです。それも違うネタで。
3日は、東京歌舞伎座に触れて、襲名披露興行で賑わっているようだけれど、
「こちらも負けずに」とおっしゃって、ユーモラスに心意気を示されました。

きのうクスっと笑いが起きたところは、壱太郎さんの「鷺娘」について、
演目発表が近づいているのに、なかなか決まらなくて、「問い詰めましたら」、
鷺娘をやりたいということがわかったというくだり。
前回までは、「遠慮なさっていて」とかおっしゃっていたような。
きのう初耳と思ったのは、玉三郎さんが「鷺娘」を本興行で踊った時の年齢と、
今回の壱太郎さんの年齢が同じということ。
1978年新橋演舞場の時でしょうか。28歳。

楽屋でいろんなことをお話になっているんでしょう。
玉三郎さんは、リピーターを想定して日々アレンジを加えておられる口上で、
壱太郎さんは、永楽館の時とは違って、笑いをとろうなどととは露ほども
思っていない風情の、ひたすらお行儀よく神妙な口上です。
前回14日に玉三郎さんがおっしゃった「舞台を支えるのは三千人」は、
昨日もおっしゃいました。あらゆることを、壱太郎さんは教わっておられるそうです。
3月に歌舞伎座で「滝の白糸」を玉三郎さん演出、壱太郎さん出演のことは
以前もおっしゃいましたが、きのうは、「5月にはフェスティバルホールで
コンサートがあります」と、ちょっと声を落としてほほえみながら付け加えられました。



玉三郎さんのほほえみ!想像できましたー。
ユーモアいっぱいの口上、一緒に聞いてる気分になりましたー。
うれしです~わ~ぴ~きゃ~
毎回、違うネタってところが「口上」のスペシャリストですね。
玉三郎さんの「口上」は、もう舞踊公演になくてはならない演目です。

毎日、松竹座の活きのいい戻りチケットを捕獲しようと
ウエブ松竹に行ってみるものの、ぴちぴちの戻りがなくって
あきらめておりました。熱々レポを送っていただいて
自分がぴちぴち(心がね)いたしました。

そうこうするうちに、明後日は千穐楽!
あと3回の公演を思いながら、仕事に勤しみます。
2月と3月の歌舞伎座と、4月5月のコンサートが待ち遠しいなぁ。

雪が降る

雪が降り続いて、積もってきています。
これから深夜にかけてさらに大雪になるようですので
警戒しなくてはなりませんね。ぶるぶる。

先日、東劇で、シネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」と
「二人椀久」を観て参りました。

午後1時40分からの回に、ぎりぎりで駆け込みました。
「京鹿子五人道成寺」がはじまってすぐ、ドーンと玉三郎さんのお顔が
スクリーンに映りました。あああ、遅れなくてよかったぁ、と深呼吸。

歌舞伎座では、やはり玉三郎さんをこの眼が追いかけてしまうので、
ちょっと引いた視線で五人の花子さんが踊る姿を拝見して、
なんて華やかなんでしょう、とあらためて感動いたしました。

踊りの合間に、勘九郎さん、七之助さん、梅枝さん、児太郎さんの
インタビュー映像が織り込まれていて、みなさんの心の内ものぞかせて
いただけました。それぞれの語り口に、お人柄が滲みでていて
四人の方の性格を想像したりしながら楽しみました。
梅枝さんと児太郎さんの素の声ははじめて聞くことができました。
児太郎さんの素の声を聞いたときに、ある歌が浮かんできて
ああ、あの歌を歌ったらきっと似合うなぁ、と思ったのですが、
その歌の題名がどうしても思い出せなくて…すみません。

みなさん玉三郎さんを心から尊敬されていて、溢れる思いを語られる先に
ご自分の将来の夢を描いていらっしゃるのだな、と思いながら観ていました。
玉三郎さんの教えをしっかり受け止めていらっしゃるみなさんの視点で捉えた、
「伝心」の受け手バージョンでもあるな、とも感じました。送り手の思いと、受け手の思い。

ふだんは拝見することのできないバックステージの映像も見せていただけて
役者さんはもとより鬘、衣裳などそれぞれのご担当の方々みなさんの
真剣勝負の熱気が伝わってきて、もっと観ていたいと思いました。
玉三郎さんが戻っていらした役者さんにすぐにアドバイスされていて
ちゃんと演じられているところも観ていらっしゃるんだな、と。スゴイですね。
同じ舞台に立つということ、そして同じ舞台の裏側にいることの
意味の深さ、そして時間の濃さが、映像で生々しく感じられました。

観客としていつも思うことなのですが、同じ劇場にいて同じ空気を吸って
玉三郎さんの舞台を観ることで、いろんなことを教えていただいているなぁと。
教えていただくということは、感じさせていただくことなのだな、と思います。
いろんなことを感じさせてくださる玉三郎さんの舞台が、こうして
シネマ歌舞伎になって何回も見返せるということが素晴らしいです。

そして、大好きな「二人椀久」を、大きなスクリーンで間近に
拝見できたことがめちゃくちゃ嬉しくて、またまた感動いたしました。
玉三郎さんが(あ、松山太夫さんが)凄くいい表情をされていて、
椀久さんと頷き合ったり、微妙な首の動きまでよくわかって、こんな風に
踊られていたんだな、と、あらためて発見が色々ありました。

ついつい椀久さんの気持ちになって観ていて、あれよあれよと時が過ぎていき、
スッポンから松山太夫がスーッといなくなってしまう時、思わず、
「あっ~!」と声をあげてしまいハッとしました。あの瞬間が寂しい…。

美しい写真満載のパンフレットをゲットしてきました。
東劇は1月26日まで上映していますね。
2月3日からは「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」です!
こちらも、とっても楽しみです。

ラナンキュラスの花びらに雪が積もって、気づくと、重さに堪えかねて
バサッと倒れています。雪をはらっても、また、バサッと。大丈夫かな。
「Ranunculus(ラナンキュラス)」は、ラテン語の「rana (カエル)」 が語源で
原種が湿地を好み、葉の形がカエルの足に似ていることに由来しているそうです。
カエルだから大丈夫かな。湿地と雪とは、違いますかねぇ。

2DSC_1038_convert_20180122174816.jpg








地唄三題!@京丹後特別舞踊公演

今年も、玉三郎さんが、「京丹後特別舞踊公演」を
5月19、20日に京都府丹後文化会館にて開催してくださいます。

ヤッターやったー!嬉しいですね。

演目が、今日、発表になりました。
「口上」と地唄三題です!。

◇「口上」
◇「雪」
◇「葵の上」
◇「鐘ヶ岬」

無駄をそぎ落とした演出の中で、円熟した繊細な舞が光る!
スポーツ報知さんの記事より、下記、引用させていただきます。



 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(67)が19日、大阪市内で
「京丹後特別舞踊公演」(5月19、20日・京都府丹後文化会館)の
取材会に出席した。

 3年前に京丹後市を訪れた玉三郎が、高級絹織物である
丹後ちりめんと自然に魅了されたことをきっかけに、
この地で舞踊公演を開催するようになった。
丹後ちりめんは普段着などにも愛用しているそうで「都会の呉服店さんでは
ありえないほどの生地が積まれていて、蔵に入っては家捜ししてる」と笑わせた。

 伝統芸能に欠かせない着物や工芸品も、後継者の職人がおらず、
次世代に伝えられない状況。そんな中、東京・お台場で行われていた
コミックマーケットに遭遇。コスプレした大勢の人々に「これは歌舞伎ね。
こんな所から『かぶき者』って出て来たんじゃないかと思った」と感動。
「ネット上だけじゃなく、自分じゃない人になって人とつながっている。
行きたいなと思った」と興味津々の様子だった。

 公演では口上のほか、「雪」、「葵の上」、「鐘ヶ岬」の地唄3題を演じる。
大がかりなものではなく、無駄をそぎ落とした演出の中で、円熟した繊細な舞が光る。
「1000人くらいの小さい劇場だからこそ、お客様との距離感も近い」と玉三郎。
会場には、丹後ちりめんの織物にふれ、購入できるスペースも設けるという。



玉三郎さんの地唄舞いは、超超超超超必見ですね。
京丹後も八千代座のように、毎年、舞踊公演が開催されて
ほんとうに素晴らしいなぁと思います。

そして、京丹後との話題とは別に、
玉三郎さんがコミックマーケットに遭遇したトピックスが楽しいですね。
玉三郎さんはコスプレで、何になられるのか!
興味津々津々大津々であります

スポーツ報知の記事です。玉三郎さんのお写真もあります。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180119-OHT1T50127.html

5月の講演会@信毎きらめき倶楽部

信濃毎日新聞主催の「信毎きらめき倶楽部」にて
玉三郎さんが5月に講演会をされるそうです!

パールさんに教えていただきました。
どうもありがとうございます

「信毎きらめき倶楽部」(女性対象)に入会された方限定のセミナーですね。
主には長野県と近隣の方が対象ということでしょうかね。通える範囲内。
長野新幹線の定期券、買っちゃいますか!ちょいとハードルが高いです。

信濃毎日新聞のサイトより、引用させていただきます。



2018年度講演会

「感性をみがく」をテーマに、著名人を講師として招き、年間4回、
講演会やトークショーを開催します。
会場は松本市深志のまつもと市民芸術館です。

第1回
4月18日(水) 13:30~15:00
歌手 財津 和夫 さん

第2回
5月10日(木) 13:30~15:00
歌舞伎俳優 坂東玉三郎 さん


第3回
7月2日(月) 13:30~15:00
女優 真琴 つばさ さん

第4回
10月15日(月) 13:30~15:00
美容家 君島 十和子 さん

「信毎きらめき倶楽部」会員募集

年会費(前納)
<個人会員>12,000円 <法人会員>14,000円
 ※税込み。運営費のため出欠に関係なく納めていただきます。

期間
2018年4月~2019年3月

対象
趣旨に賛同される女性(法人も可)

例会
年4回

2018年度はさらに特別なイベント(すべて有料)を会員限定でご用意します。



お申し込み方法などは、こちらにあります。
https://info.shinmai.co.jp/kirameki/

京都新聞トマト倶楽部主催のトークショーが宝ヶ池プリンスホテルで
2006年にあった時の参加条件は、京都新聞を購読している人でした。
私は京都新聞に電話をして、
「京都新聞を購読したいので新聞を送っていただけますか」と告げましたら、
「その日に新聞、読めないですよ、ねえ……(笑)」「そうです…ねえ…(笑)」。
結局、担当の方の太っ腹で参加させていただけることになりました。
今もその方のお名前は忘れません。その時はあの寺尾(さん)が司会でした。
だからって、信毎新聞に電話するってわけではございませんよ(笑)。

今年も、明治大学の講演会があるといいですね。
土屋学長の玉さんラブ語録を伺いたいです。

divo diva

松竹座詣の折は、道頓堀の混雑ぶりに大層驚きました。
お正月三が日ですから、当然ですよね。
たこ焼きを食べたいな、と思っていたでのすが、どのお店も大行列で
気軽にパッと食べることはできません。もみくちゃの戎橋筋商店街から
一本通りを入って、以前、訪ねたことのある珈琲店「アラビヤ」に入りました。
店内は音楽もかかっていなくて、とても静かでホッとしました。
ほわほわでクリーミーなフレンチトーストがとっても美味しかったです。

藤山寛美さんが愛した刻みうどんで有名な「今井」も、
お昼どきは行列していましたが、終演後はすんなり入れました。
子供の頃、松竹新喜劇が大好きで、藤山寛美さんが泣く時にいつも
柱に手ぬぐいをあててそこに顔を押しつけて泣く姿が愉快で、愉快で。
その寛美さんが愛した刻みうどんをぜひ食べてみたいと思いました。
出汁も、おうどんも、細く刻まれたお揚げさんも感激のおいしさでした。
お店の方が親切できめ細やかに対応してくださり居心地がよくて、
そういうところも人気の理由なのだなと思いました。

3日の夕ご飯は、京都烏丸駅そばの蛸薬師通にあるイタリアン
「リストランテ・divo diva(ディヴォ・ディヴァ)」を京都のお友達が、
予約してくれて、大阪のお友達も合流して、新春の祝杯をあげました。
ディヴォ とは人気男優、ディヴァ とは人気女優 のことだそうです。
お店の名前も、洒落ていますね。オマール海老のトマトクリームソースが
こちらの名物だそうで、お皿にも海老の絵が。

IMG_0590_(800x600)_convert_20180114203004.jpg

ナプキンの折り方もみんな違っていて、遊び心が感じられました。
野菜も魚介類も素材がフレッシュで、イタリアンの懐石のような
上品なお料理は丁寧に作られてい、一品一品に、旨味と
シェフの思いがギュッと詰まっている、このお店だけの味わいでした。
雰囲気がとてもよく、ゆったり落ち着いて食事をすることができました。

お店を出る時、シェフが厨房から出て来て、自家製カレンダーをくださいました。
「この蛸の絵だけ、私が描いたんですよ」とおっしゃられて、思わず、
「なんで蛸だけ?」と聞いてしまいました。
根津甚八さんが愛したお店として、NHKの「サラメシ」に登場したそうで、
その時のこともお話してくださいました。
あの番組、面白いですよね。中井貴一さんのナレーションが楽しくて。

思うに、玉三郎さんは、divoであり、 divaでもあり
「divo diva(ディヴォ・ディヴァ)」とは、玉三郎さんのこと!
な~んて、結局はそこォ~。

南座が開場した折には、ぜひまた訪れてみたいと思います。

「リストランテ・divo diva(ディヴォ・ディヴァ)」
http://www.divo-diva.jp/

伏見稲荷にお詣りしたいと言ったら、地元の方はみんな
「お正月は近づいたらアカン、入れへんよ」と言うので予定変更。
錦天満宮にお参りをして、ゴールドの牛さんをなでなでしてきました。

DSC_0903_convert_20180114213219.jpg

モォー、ワンダフルで、しあわせいっぱいの一年でありますように。

「伝心」、ブラヴォーッ!

昨夜、NHK‐Eテレ「にっぽんの芸能」で放送されました
「伝心 ~玉三郎かぶき女方考~」を拝見いたしました。

素晴らしい番組でした。玉三郎さんの解説に、素踊りに、
すごい!すごい!すごい!と唸りっぱなしで拝見いたしました。

玉三郎さんが、はじまりのご挨拶で、

「歌舞伎俳優たちのためだけのものではなく、
歌舞伎を愛する人たち、ひいては舞台芸術を愛する人たちに
多く見ていただけることがわたくしの願いでございます。
舞台芸術をより楽しく観るための道標になればと考えております」

とおっしゃられて、いきなり鳥肌が立ちました。
いいことをおっしゃるなぁ~くぅ~さすが玉三郎さん、と。
そして、そういうお気持ちでこの番組を見せてくださったことに
とても感動して、冒頭から、じーんとしちゃいました。

アナウンサーの方が、
玉三郎さんの言葉、ひとことひとこを味わう特集です、と
おっしゃられたように、ハッとする言葉や、目からウロコの言葉が
次から次へと飛び出して、玉三郎さんの踊りの心が
手にとるようにわかりやすく伝わって参りました。

「体の詩」という言葉も、とても心に響きました。
歌詞がお客様の心に沁みこんでいくように踊る、とおっしゃって
松竹座でまさにそういう体験をしたばかりでしたので、あぁと思いました。
お正月の番組でもそうでしたが、NHKさんの映像では踊りの横に
歌詞をテロップで流してくださるので、歌詞を耳で聞くだけよりも、
玉三郎さんの踊りと、歌詞を視覚で同時に感じることができるので、
よりその歌詞をイマジネーション豊かに味わうことができました。

恨みについての視点にもドキッとしました。
女に生まれてしまったことへの恨み、諸行無常であることへの恨み、
娘でなくなってしまったことへの恨み、なんですね。うひゃぁー、です。

玉三郎さんの言葉だけでも大満足ですのに、なんと
素踊りまで見せていただけるなんて、身震いしました。
素踊りならではの迫力と色気に悩殺されました。
八千代座でも感じたのですが、玉三郎さんが解説しながら
踊ってくださるときのまなざしには、芸の道を歩んでいらした
とても濃くて深い歳月が感じられて、背筋が伸びる思いになります。

「京鹿子娘道成寺」という作品を今まで拝見してきましたが
 初めて知ることや感じることばかりでした。
玉三郎さんがインストラクターで、芸術作品という果てしない海を
どこまでも深く深く、潜らせていただける番組ですね。
見せていただけることがありがたくて、うれしくて。
これからもシリーズで放送してくださるということなのでとっても楽しみです。

玉三郎さんとNHKさんに心から感謝申し上げます。
どうもありがとうございます。
末永く、どうぞよろしくお願いいたします。

今日から、シネマ歌舞伎の「京鹿子娘五人道成寺」と「二人椀久」が
封切りになりましたね。「伝心」を拝見したあとで、楽しみ倍増です。

紐になりたい @ 松竹座

松竹座から帰ってきてから、
新春のあの華やかな舞台を思い返しては
あーだったぁ、こーだったぁ、と
夢の反芻動物と化しております。

「元禄花見踊」では、玉三郎さんが、
橙色の紐を手にして、それは艶やかな踊りを
披露してくださいます。スススッと華麗に
花道まで出ていらして、紐と一緒にご挨拶。
長身の玉三郎さんにあの拵えがとてもお似合いで
紐を両手にスッと立っていらっしゃるだけで、
浮世絵美人のようなカッコよさで惚れ惚れです。
あぁぁ、あの紐になりたい!(笑)。

思えば、十二月大歌舞伎の「楊貴妃」でも、
白い紐を両手に方士と儚く踊る楊貴妃の
麗しきお姿を拝見して、撃沈しておりました。
玉三郎さんの手にかかったら、紐はもはや
紐ではございません。

玉三郎さんに出会うまでは、
紐になりたい、とか、扇子になりたいとか
思ったことはございませんでした。
(ふつうは思いませんですね)

そして、お正月に玉雪さんの蝶々を拝見することができて
うわぁ!って、お目出度い気持ちになりました。
ひらりひら~りと蝶々が舞う様子が、優雅で、
柔らかくて、なめらかで、品がよくて、
花魁の香り立つような舞いと見事に調和していて
毎回、蝶々の動きが、素晴らしいなぁと、思うのです。
あんなに長い棒を両手でこともなげに、きめ細やかに操られて
表情を変えることなく、右へ左へ上へと自在に動かされて、
本当に凄いなぁと。あの蝶々が、今月、松竹座で
ずっと舞い続けていると思うとワクワクします。

壱太郎さんの「鷺娘」は、可愛らしくてエネルギッシュで、
力一杯こと切れていくという感じがとても初々しくて。
壱太郎さんの鷺娘にかける想いが伝わってきてちょっと胸が熱くなりました。
これからどんどん変化していくのでしょうね、楽しみです。
全力投球の壱太郎さんの踊りを拝見していたら、
雪と共に消え入るような儚さで、ひたすら透明に踊られていた
玉三郎さんの鷺の精の尊さを思って、あらためて素晴らしいなぁと思いました。
玉三郎さんに直々に教えていただける壱太郎さんはお幸せですね。

今日は、3月の陽気だそうで、仕事の合間に散歩をしましたら、
海に、道頓堀川・松竹座行きの船が停泊していたので
すぐに飛び乗りました。ボーッ、出港!
でも、明日は、休演日でした(笑)ちゃんちゃん。

DSC_0932_convert_20180110222916.jpg

週末からまた寒くなるそうですので、風邪に気をつけましょうね!
これから松竹座にいらっしゃる皆様のレポを、お待ちしております。

新春の壽ぎ @ 松竹座

大阪松竹座で、初玉三郎さんを拝んで参りました。

ロビーでは、玉三郎さんと壱太郎さん、
そしてお獅子さんが、お出迎えしてくださいます。

2譚セ遶ケ蠎ァ4_convert_20180107165758

お獅子さんに、ガブッガブッと、頭をかじっていただきました。
かじられて慶ぶなんて、お正月だけですよね。
幸せを呼び込んでいただきました。ありがとうございます。

上を向いても、左を向いても、お正月気分は満開です。
(写真がへたっぴーですみません。興奮したせい、ではなく腕が悪い)

DSC_0846.jpg

DSC_0843.jpg

お年賀「口上」(このタイトルいいですね)は、
最初に玉三郎さんがご挨拶をされて、次にお二人で
「新年あけまして、おめでとうございます!」とおっしゃられて
そのお声がとても晴れやかで、明るくて、すごくハッピーな気持ちになりました。
心にスカッと、富士山が浮かぶ感じのお目出度さ。

今回、イヤホンガイドを借りて、拝見いたしました。
幕間には、毎回、玉三郎さんと壱太郎さんのインタビューがあって
お二人の趣味のお話まで多岐にわたり、とても楽しめました。
その中で教えてくださる合言葉をカウンターで言うと、ステッカーをいただける
というので、合言葉「☆☆☆」をわざわざ言いに行ってステッカーをいただいてきました。
けっこう皆さん「☆☆☆」とだけ言いに集まっていて面白かったです(笑)。
お二人からのクイズもあって、抽選で5名様にサインがいただけるのだそうです。
ダメもとで、一応、応募して参りました。なんでもやる女。

イヤホンガイドを聞きながら、舞踊を観るのもいいですね。
作品の成り立ちや衣裳の柄についてなどタイミングよく解説してくだるので、
へ~これがぁ、ほぉ~そうなんですか、と脳も総動員で拝見しました。
(すぐ忘れちゃうんですけどね。)
特に、「傾城」の物語を丁寧に解説してくださっていて、
ああ、そういうわけで、こういう振りなのね、ということがわかって。
たとえば、「櫛かんざしも どこへやら 恋いさこうて」のところで
花魁が胸をパタパタパタっと手で叩くのですが、その意味がわかりました。
そしたら、なおいっそう、そのしぐさが愛おしくて、可愛くて。
「にっぽんの芸能」でしっかりそのシーンが映っていたので、帰ってから、
何回も何回も何回も、そのパタパタパタを観て、うわぁ~ん、可愛い~、となっています。

「元禄花見踊」はこれ以上ないってくらい華やかで、春色の心に。
桜の花びらは、歌舞伎座より小さめでした(少しだけお土産にいただいてきました)
「秋の色種」は、玉三郎さんもお琴を弾いてくださってその様子が
香り高くて、しっとりしていて、うっとりです。着がえる時間がないので
黒いお着物のカッコいいお姉さんは登場しませんが、お琴が聞けて大満足です。
壱太郎さんの「鷺娘」は精魂込めて踊られていることが全身から伝わってきて、
清々しくて、新たな鷺の精の誕生に心から拍手を送りました。
「傾城」は、息をするのも忘れるような煌びやかさ、豪華さ、美しさ。
やっぱり城は傾いちゃうよね、と、真面目に目がくらみました。
動く美術館にいるような気分にもなりました。すべてが芸術品。
四季の移ろいと花魁の心の移ろいに萌え萌え状態でした。

花魁の胸のパタパタをぜひ見てみてくださいね。
できれば松竹座で。私もまた行きたいなぁ。








プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

カレンダー
01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
リンク