可愛がったり がられてみたり~♪

「二人椀久」の今回の踊りは、二世藤間勘祖さんの振付なのですね。
NHKで放送された「華 坂東玉三郎の世界」の中で拝見した
玉三郎さんと当時・片岡孝夫さんの「二人椀久」は
二世花柳錦之輔さんの振付でした。
流派が変わると、やはり、踊りもほぼ変わるのですね(当たり前か?)
もーし、椀久さーん♪と手をつくところは花柳さんは三つ指で
藤間さんは片手でサラッと。印象では、花柳流は古風で細やか、
藤間流はモダンで軽快な感じがしました。
二人の魅力がそれぞれに引き出されていて、
どちらも本当に素晴らしい踊りです。

「二人椀久」の原曲は、今から、240年前に作られたそうです。
なのに、すごく新鮮!時代と共に、アレンジされてもきたのでしょうかね。

歌詞には、「筒井筒」の一節があるんですね。
私は、大和文華館で俵屋宗達の「伊勢物語色紙」を見た時に、
ビカッと打たれて、「伊勢物語」に興味をもちました。
「筒井筒」は、キュンとくるストーリー。
「二人椀久」とも関連があるなんて、何だか嬉しくなりました。
「風吹けば 沖つしら浪 たつた山 よはにや君が ひとりこゆらむ」
この歌、とても好きです。

というわけで(前置き長すぎ)
「二人椀久」の歌詞です。

◇起
たどり行く 今は心も乱れ候
末の松山 思いの種よ
あのや椀久は これさ これさ
うちこんだ とかく恋路の濡れ衣

干さぬ涙の しっぽりと   ←ここで椀久さん登場。
身にしみじみと 可愛ゆさの
それが嵩じた 物狂い
とても濡れたるや 身なりゃこそ
親の意見もわざくれと
とかく耳には入相の
鐘に合図の廓へ
行こやれ 行こやれ
さっさ ゆこやれ
昨日は今日の昔なり
坊様 坊様 ちと たしなませんせ
墨の衣に身は染みもせで
恋に焦がるる 身は浮舟の
寄る辺定めぬ 世のうたかたや
由縁法師の そのひと節に
独り焦がれる一人ごと
恋しき人に逢わせてみや
とかく心のやる瀬なき
身のはて 何とあさましやと
暫しまどろむ手枕は
此の頃見する現なり

◇承
行く水に 映れば変わる飛鳥川   ←ここで松山さん登場
流れの里に 昨日まで
はて 勿体つけたえ
思いざしなら 武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
恋に弱身を 見せまじと
ぴんと拗ねては 背向けて
くねれる花と 出てみれば
女心の強からで
あとより恋の せめ来れば
小袖に ひたと 抱き付き
もうし 椀久さーん
振られず帰る 仕合せの
松にはあらぬ 太夫が袖
月の漏るより闇がよい
いいや いやいや
こちゃ闇よりも月がよい
御前もそうかと寄添えば

筒井筒 井筒にかけし麿がたけ
老いにけらしな 妹見ざる間にと
詠みて送りける程に
其の時女も
比べこし 振り分け髪も肩過ぎぬ
君ならずして誰かあぐべき と
互いに詠みしゆえなれば
筒井筒の女とも 聞こえしは
有常が娘の古き名なるべし

お茶の口切り  たぎらす目元に取り付けば
なんぞいな 手持ち無沙汰に
拍子揃えて わざくれ

按摩けんぴき 按摩けんぴき  ←ここからテンポアップ
さりとはひけひけひねろ
自体 某は東の生まれ
お江戸町中 見物様の
馴染 情けの 御贔屓つよく
按摩けんぴき
朝の六つから 日の暮る迄
さりとは さりとは かたじけない

廓々は我家なれば
やり手 かむろを 一所に連れ立ち
急ぐべし 遊び嬉しき馴染みへ通う
恋に焦がれて
ちゃちゃと ちゃとちゃと
ちゃっとゆこやれ
可愛がったり がられてみたり
無理な口舌も 遊びの品よく
彼方へ云いぬけ 此方へ云いぬけ
裾に縺れて じゃらくら じゃらくら

◇転
じゃらくら じゃらくら 悪じゃれの   ←ここで、松山さん退場。

◇結
花も実もある しこなしは
一重二重や 三重の帯
ふすまのうちぞ そろかしく

というわけで、
今日も、幕見に行っちゃいました。
13時15分から幕見券が発売されるのですが、
行く前にチケットの売れ行き状況を知りたい時は
(歌舞伎座に行ったら売り切れで大ショックの経験あり)
歌舞伎座に問い合わせたら教えてくれますよ。
電話03-3545-6800
音声に従って、1番の「歌舞伎興行に関するお問い合わせ」で
窓口に繋がります。これ、けっこう便利。

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いつもながら

凄い  “座布団たっぷり”   おおむこうの掛け声

桔梗はん 椀久の歌詞サンキュウです    あはっ(*^_^*)

そうそう たまに聞こえてくる歌詞は これこれ
他は殆ど聞き取れない、または意味不明 こうやって書き出していただくと
わかりやすぅ~い  そうなんだ ふぅーn

私は24日まで 待て、お手   です


婦人画報1月号のお試し 50ページあたりが二人藤娘です
拡大してじっくり見ちゃった すてき
http://www.hearst.co.jp/brands/fujingaho

皆さんもう見たかもしれませんが

座布団あざーす

ムジコはん

しばれる深夜に、ふかふか座布団
かたじけないです。暖かいです。

歌詞が素敵ですよね。惹かれます。
好きなところは、

恋に弱身を 見せまじと
ぴんと拗ねては 背向けて
くねれる花と 出てみれば
女心の強からで
あとより恋の せめ来れば
小袖に ひたと 抱き付き
もうし 椀久さーん

です。でも、全部がいい。

24日にいらっしゃるんですね。
お会いできるかしら。


「婦人画報」は買いましたぜ。
重かった。重量はんぱない。
でも、写真が綺麗いっぱい。その重さかな。

どうもありがとうございます

桔梗さん どうも書き起こし、ありがとうございます。

舞台を見ていた時は、ほとんど、頭に入ってきませんでした。
次回は、多少は意識しようと思います。
それにしても、凝ってますねえ、古い日本語は・・・

ーー花も実もある しこなしは
一重二重や 三重の帯

二重、三重で、星野哲郎作詞の「みだれ髪」を思い出しました。

春は二重に巻いた帯
三重に巻いても余る秋

さて、昨日は、南座顔見世の夜の部に行ってきました。
勘九郎、七之助の「爪王」、唄は、杵屋直吉さんだったような。
歌舞伎座の「二人椀久」で、勝国・直吉コンビでないのが残念だったのですが、直吉さんはこちらにおられました。
直吉さんの豊かにひびく声、節の終わりにふっと小節がはさまる節回し、大好きなのです。

「栄養と料理」「厚生労働」、ゲットしました。
「毎日が発見」も発注。
シネマ歌舞伎の宣伝を一手に引き受けている感ありですね。
「二人藤娘」、楽しみです。

いえいえ

京にんじんさん

こちらこそ、いつもレポートを
ありがとうございます。

昔の日本語は、いいですね。
軽やかに深みがあるというか。
大人の言葉というかね。

直吉さん、南座にいらしたのですね。
私も、いらっしゃらないなあ、と思っておりました。

シネマ歌舞伎の宣伝、
あちこちで玉さん大使が登場してますね。

毎日が発見!のダイジェスト版が!お試し用ですね。
健康のために1時間くらい歩くのだそうですが、その中で
「だから音楽を聴きながら、たまには話す相手をゲットして(笑)、
世間話をしながらゆっくり歩く。」とありました。
ゲットってのがおかしいですね。
玉さんがナンパ?違う違う(笑)

「栄養と料理」を見ました。
予想通り、日本酒のおいしい飲み方、みたいな感じでした。
NHKアナの葛西さんが記事を書かれておりました。
玉さんのインタビューもあって。
シネマ歌舞伎二本立てが早く観たくなりました。

http://www.mainichigahakken.net/6216.html

字幕ガイド

桔梗さん、お忙しいなか歌詞の書き起こしありがとうございます。

4日は午前午後ですれ違いでした。6日は夜の部で参戦していたので桔梗さんを捜したのですが見つからず、残念。

一緒に行った友人が字幕ガイドを借りて雷神を観たのでちょっと覗いてみたら台詞も歌詞も表示されていて、今までちっとも聞き取れなかった大薩摩で(合ってる?)成り行きやら場面の詳細やらを歌っていてビ~~~クリ!

こんな重要な事、お歌で解説してたのねー!
気づくの遅すぎですね(汗、汗)

台詞も一字一句表示されますので、「何言ってるのかな~」の部分が文字で見ると解ったりします。←昭和の人間ですので。

二人藤娘の時も桔梗さんが歌詞を書き起こして下さって。
ちゃんと読んでから観たのですがチョンパッで玉三郎さん現れた瞬間から何もかも飛んじゃって・・・

次回までにこちらでよく読んで、当日は字幕ガイド借りてみようと思います。

「二人椀久」の松山太夫、美しくてしなやかで、本当に夢の中のよう。
椀久さんと二人並んで立ったまま寄り添って本を読んでいるような仕草、大好きです。
松山太夫がすっぽんからくるくる回転しながら去っていくところもとても印象的でしたね。

昼も夜も、上から下から横から何度も何度も観たいです。
シネマ歌舞伎にならないかな、なって欲しいな。

今日、行ってきます。

ぴこさん

4日はすれ違いだったのですね、やっぱり。
どうりでいらっしゃらないはずですな。
6日はせっかく探してくださたったのに
見つからなくてすみません。
上手側におりました。

字幕ガイドは良いですね。
ご紹介ありがとうございます。
いつか借りてみたいです。
今日は、イヤホンガイドを借りようかなと思っています。

松山太夫の一瞬、一瞬に、息をのみ
椀久さんよりフニャフニャになってます。
恋文には何が書かれているのでしょうか。
達筆でさらさらさら~っと。
和紙が、ふわ~りふわ~りと
二人の間で揺れているのもオツですね。
あ、切れそう、切れないで、あ、切れなかった良かった。
と、毎回、思っちゃいます。

何度も何度も何度も、見たい。
今日も、また、行ってきやす。

恋文の中身

玉三郎さんがくるりとまわると、扇を取り出していたり、懐紙をふところに収めていたり、手品をみているようで心地よいですが、今回は、松の木の後ろを通るときに、巻紙をゲットの段取りですね。

三階席のとなりの方が、巻紙がさらーっと広げられたとたんに、双眼鏡をかまえておられました。
中身が読めたんでしょうか。

二人椀久の詞章の現代語訳がないかと探していたら、ありました。
個人ブログなので、リンクは控えますが、ふつうに検索できます。
探しただけで安心して、まだ読めてはいないのですが、次回の遠征までにはなんとか、と思っているところです。

行ってらしゃい^^

桔梗さん、毎日毎日、行ってらっしゃい、ですか。
まぁ~~~~~~~~~~、うらやまし・・・・・

お茶の口切からの切り替わりがいいですね。
なんたって、名曲。
そして玉三郎さんの松山。
立三味線は勝国さんで、唄はどなたかしら?
観たい、聞きたいです。^^

木のうしろ側

京にんじんさん

そうそう、今回は、木の後ろに
恋文が置いてあるんですよね。
ぐるっと回って戻ってきた松山さんの手に
紙の筒があって、最初、何だろう、って。
さ~~~っ、と手紙を広げるところが見事です。
あれ、難しいですよね。手前で止まっちゃたりしそう。
いつも、さ~~~っと、全部、広がるとことがスゴイです。
何かしかけがあるんでしょうか。
玉三郎さんの手品に、いつも目をパチクリしちゃいます。

手紙を二人でもって、
「可愛がったり、がられてみたり~」のステップがいい感じ。
なんだか楽しそうです。ラブラブってことですね。

二人椀久の現代語訳、探してみますね。
お知らせありがとうございます!

あいすいませーん。

まるこさん

毎日毎日、毎週毎週、
すっかりハマって浸って踊ってます。
踊りをだいぶ覚えてきて
お家で、「一人椀久」やってますよー(笑)

両親が見ているでしょうか。
「ええかげんに、せえよっ!」
椀久さんの気持ちがよーくわかります。
あんなに美しい人に出会ってしまったら
あーどこまでも、どこまでも~。

長唄は、お名前がわからないんですわ。
筋書きは、写真入りが出てからゲットする予定なのです。
20日過ぎに出るって売場のお姉さんが言ってたので
来週ゲットしてきまーす(また行くんだ)
そしたら、長唄さんのお名前をお知らせしますね。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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