「貢さん、どーなとしー」

十月大歌舞伎に、昨日は昼夜通しで行って参りました。

ロビーに入って、正面右側に十七世勘三郎さん、
左側に十八世勘三郎さんのお写真が飾られています。
みなさん立ち止まって手を合わせたり、一礼したり。
十八世勘三郎さんの手の石膏型の像が置いてあって
それを見たら胸がいっぱいになりました。

「野崎村」では、ととさんの娘お光への情愛にホロリ。
父と娘って、そうなんだよね、、、わかるなぁ、、、と
自分のととさんのことを思い出しながら観ていて、胸が熱くなりました。
最後、ととさんにすがりついて泣くお光が可哀想で。
でも、見終って、何だか温かい気持ちになっていました。

「伊勢音頭恋寝刃」では、貢さんが花道から登場する時、
パリッと爽やかながら、ちょっと神経質そうな雰囲気もあって。
万野にグイグイといじめられる時に返す、ちょっとした一言に
精神が破綻していく様が感じられて、その都度都度で、
いろんな信号を出しているんだな、と。一方で、
万野のひとことひとことが、くすぐられるようなおかしさで笑っちゃいました。
表情がくるくると、よくまあ変わるものだなあ、と。
意地の悪ーい目つきから、人なつっこい、いたずら小僧のような表情になったり
はたまたスキッとして香るような色っぽさがあったり、と。
憎々しいんだけど楽しくて粋でスカッとして、後味がいいんですよね。
「伊勢音頭恋寝刃」の醍醐味ですね。最後に万野が、
「貢さーん、どーなとしー」と詰め寄る時のひとことは実に怖ろしくて
やれるもんならやってみな、とは、考えたら、女でなくては言えない言葉なのですよね。
女の狡さに、貢さんがワナワナと震えるのもよくわかります。

昨日、お紺の七之助さんが暖簾の奥からサッと登場した時、
「大和屋っ」と、大向こうさんが声をかけたのですよ。
えっ???違うよ!違うよ!と内心、つぶやいてしまいました(笑)
間違えちゃったんですね。あははは。

初日は、大向こうさんの「なかむらやっ!」の大競演でした。
かむらや~、とか
なかむらや、とか
むらや~~~、などなど
いろんなバリエーションがあるのだな、と聴きごたえ満点でした。

夜の部も、味わい深くて。しみじみしました。
あらためて、書きますね。

台風の影響で今夜から明日にかけて、かなりの雨量になりそうです。
明朝は電車など混乱しそうで心配ですね。気をつけましょうね~~!

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いよいよ!

桔梗さん

通し観劇お疲れ様でした。あと何回いらっしゃるんでしょうか。

私も今週末いよいよ参戦させていただきます。いろいろとあちこちで評判がいいので、非常に楽しみです。久しぶりに仁左玉コンビを同じフレームの中で見られます。がんばって一階席を取ったので、体調を整えて臨みたいと思います。

12月も「行くべし!」で早速ホテルを予約しました。10月で東京遠征は今年最後にする予定だったのに・・・。「あらまぁぁぁぁぁ~」って感じです。師走は、私は“師”ではありませんが、金策に走ることになりそうです。

初日通しと2日目昼の部見てきました

初日の昼と夜を三階から、二日目の昼の部を一階でみてきました。
昼の部は売れ行き好調で、三階はずっとバツ印が続いていて、これはもう一等席もやむをえず、と覚悟をきめて、あんずさんのご協力も得て、最前列から観劇できることになりました。

万野に睨まれるかもと期待していたのですが、睨まれたのは万野ではなくて、貢さんでした。
お鹿を「仲立ちがあろう」と問い詰めて、それが万野と聞いたとき、さっきのイケズの数々に「ウッ」と思い当たって横目で思いめぐらすところ、その横目の先がちょうどわたし。バチッと目があって、ドギマギしましたが、少しの間、視線をそらさず、我慢しました。ああいうときの役者さんは、見れども見えずの状態なんでしょうね、目玉は動きません。

勘九郎さんの貢、七之助さんのお紺も結構でしたが、やはり、万野の意地悪が最高、堪能しました。衣装もセリフも所作も完璧。貢とお鹿にはさまれて、上手下手に膝を向けるとき、貢さんの手が膝に触るか触らないかの一瞬に、こづかれたかのように、さっと向き直る動きがすばやくて、きれいでした。

さっそうと登場した貢さんが、どんどん追い詰められて、悪夢のような殺しにまで至ってしまう過程は、筋を知っていてもどきどきわくわくします。通い慣れた油屋で、貢さんはどうも好かれていない様子がだんだん現れてきて、集団イジメみたいなシーンもあり、ひやひやします。これ、貢さんの妄想劇なんじゃないかと思いたいくらいです。

「伊勢音頭」というのは、ヘンといえばヘンなところがあります。たとえば、貢は青江下坂を「ナマクラ」と誤解したまま何人も斬って、気がつかなかったのか不思議、お紺の縁切りも、芝居にしては真に迫った理詰めの言い草、とか。

まあ、古典というものは、多少、矛盾とか破綻があるほうが、命が長いところがあるようでもあり、素人の目くじらなんか、吹っ飛ばしてしまうのでしょうけれど。


「野崎村」は泣きますね。最後、お光が「ととさん」と言ってすがって泣くところは、すがる父はもういない、と思ってしまいます。

最前列でみると、小道具がよく見えます。
大根の葉っぱがしなびていなくて、ぱりぱりです。毎日、ちょっとだけ切ったあとの大根、どうなるのか気になります。立派な大根なのに。
お灸、ほんとうに線香で火をつけているのですね。もぐさも丸めて、置いています。膝を立てているのに、落ちないのは、なにか仕掛けがあるのかも。お光が指先で取りますが、熱くなさそうなのも、なにか仕掛けが・・・ 興味津々でした。

「野崎村」の駕籠かきに、松十郎さんが駆り出されてました。名題さんになると、駕籠かきはしないもの、ということでしたが、こういう見せ場がある場合は例外なのでしょうかね。

おとら師匠!

おとらさんの観劇日が、近づいて参りましたねっ。
あちこちで評判がいいのですね!
私の評判もすごーくいいですよ(聞いてないか)

明日も、お昼から時間ができそうなので
ひと幕見で、また万野師匠に会って来ようかな、って
思っています。いったい何回見るんじゃ―――――――!

一階席からガンミモードなのですね。
万野師匠の表情が面白いように変化するので
楽しんでいらしてくださいね。

12月も行くべし!行くっきゃない!
メンバーズから、さっそくチケット申し込みのご案内が
届きました。さて、悩ましいなあ。
歌舞伎座通いたいから、仕事辞めたい(おいおい)
歌舞伎座通うために、仕事辞められない(そうそう)

金策に走り回る体力があることを喜ぼう!
(自作の格言?です。戯言か。自分へのね)

スイーツの師匠でもある、おとらさん。
東京遠征のスイーツ話しも楽しみにしております。

さて、私はあと何回、歌舞伎座へと参るのでしょうか!
こればっかりは水ものなので。。。(増やそうとしてるし)

最前列かぶりつき!

京にんじんさん

初日と二日目のレポを
ありがとうございます。

貢さんに睨まれて、よくぞ耐えられました。
私なら、きっと眼圧に負けてるかも。

万野さん、最高でしたね。
憎たらしくて、かっこいい。
でも、貢さんが花道に行ってる時だったか
みんなが舞台を観ていない時に
下駄と草履をそっと揃えている万野さんがいて
そのおかげで次の段取りがスムーズになっていて
万野さん、別の意味で憎いねこのーって思いました。
そういう決め事なんでしょうけども
その時の万野さんはしとやかで、素敵でした。

歌舞伎ではよくある公衆の面前での愛想づかしだったり、
今回のようないじめだったり。メンツを丸つぶれにされた時の
男性の怒りというか屈辱たるや、いっきにスパークしてしまう
怖さがありますね。貢さんのプライドもズタズタにされたあかつきに
万野をとうとう斬ってしまって。最後に、万野は正直な人なのだな、
と感じられて、そうでなければ殺されずに済んだかもしれないのに、と。
ストーリーはわかりやすくて、感情のベクトルも読み取りやすいのですが
あとになって、そういえば、ああだったからかな、こうだったからかな、と
人間模様を深く掘り下げてみたくなるお芝居ですね。

「野崎村」は、泣けます。特に、父の娘への思いに。
そう、すがる父はもういないのです。泣けます。
もし父が生きていたら、家に帰って「ととさん、ただいま」って
言いたかったなあ、なんて思いながら観ていました(笑)
弥十郎さん、お父さんの温もりを感じますね。

お灸はほんとに火をつけているのですか。
熱くないってのが不思議ですね。なぜなんでしょう。
「寺子屋」のお焼香は、本物なんだな、とわかりました。
千代さんがお焼香した時にけっこう煙がもくもく出てきて
あああ、大丈夫かな、と見守っていました。

昼も夜も、何回も観たくなってしまっています。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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