行って参りました金丸座③

金丸座遠征から、かれこれ1週間が過ぎてしまいました。
でも、「アマテラス幻想」を観た時の胸の高鳴りは
今も、ドクドクドクと、早打ちしていますよ。

金丸座では、太陽の太鼓は、はじめ隅に置いてあって
始まる時に舞台中央に移動されました。
舞台があまりに近いから「ドン!」と叩きたくなちゃうからかな、
なんて思いめぐらせながら神様の登場を待っていました。

いよいよ太陽の太鼓が鳴り響くと、その音の波に呼応するように
自分も振動しているのがわかりました。手のひらを胸に当ててみると、
ビビーンンビビーンと肋骨が前後に震えているのです。人間スピーカー
あ~肋骨の怪我が治っていて本当に良かった、と(笑)

舞台が近くて、ほどよい狭さなので
アマテラスやスサノオがサーッと布を翻すたび、神の心地よい風に吹かれて。
布が最前列のお客さんにふれそうで、ふれないのです。そうなると余計に
布にスリスリしたくなってしまうのですよね。あのなめらかそうな布に。
布の厚みが思っていたよりもあるように見受けられました。それにしても
あの燃えるような赤と、深い青が美しくて、布のグラデーションもよく見えました。
アマテラスとスサノオの表情をさらに間近で拝見できたこともあって
二人の対話がさらに深く、密になっているように感じられました。
スサノオの髪は、シャギーが入って雰囲気が少しモダンになっていました。

そして、今回、あらたに金丸座バージョンとして登場した
アメノウズメさんの素晴らしさにノックアウトされてしまったのです。
鼓童の男性が踊られると書いてあったので、いろいろ想像していたのですが
まるで想像を超えた展開で、眼が釘づけでした。
まず、白装束のウズメさんは神楽のお面をつけているのです。
そして、岩屋戸や天に向かって全身でメッセージを発信しているのですが
バレエダンサーのようにくるくると回転したり、手や足、全身を大きく伸ばして
男性的でおおらかな踊り。その振付や踊りには、創造の神様の魂が宿っていて、
「ものを創るってなんて素晴らしいんだろう」という思いが胸に溢れてきて、
涙が出てきました。ものを創る神様の心を感じる舞台。
大きなステージとは違う、芝居小屋の舞台ならではの
ウズメさんがそこにいて、そこに“地球”を感じました。
踊りが終わると、ウズメさんがお面を取るのですが、その演出も最高で
そのお面の下には、汗だくの小松崎正吾さんのお顔が。
「アマテラス」公演の期間中に、きっとおひとりで
お稽古を気が遠くなるほど繰り返されたのではないでしょうか。
そして、鼓童に入って、ここまでダンサーの素質を見出されるとは
ご本人が一番驚いていらっしゃるのではないでしょうかね。
鼓童のみなさんおひとりおひとりの持ち味である原石を磨きに磨いて
キラキラと最高に輝かせた「アマテラス」の玉三郎さんの演出に
金丸座でも、またまた感動の嵐でした。

花道が至近で、すぐそばを坂本さんが通った時に
その胸板の厚みと腕の太さに思わず後ずさりしてしまいました。
なんという筋肉美。身体ってのは凄いもんですね。
太鼓の音も迫力でしたが、そばで観る筋肉もド迫力。

カーテンコールでは、玉三郎さんの微笑み、鼓童の皆さんの笑顔に
こちらも心から嬉しくなってしまいました。
このお顔を拝見したくて、来たんだよねーって。
拍手をし過ぎて手は真っ赤、血が巡り過ぎて身体中がポカポカ。
行くまでの仕事のやり繰りがどんなに大変でも
やっぱり来て良かったなー!もう大満足!
また頑張ろうー!って、神々のエネルギーに心が満たされました。

玉三郎さん、清琴さん、清仁さん、鼓童のみなさん
素晴らしい時間を、どうもありがとうございました!




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ありがとうございます。

素敵なレポート、ありがとうございます。何度も読み返しました。
あの特別な時間。本当に行ってよかった。
桔梗さんの仰る通り、神々のエネルギーに満ちた、感動の舞台でした。アメノウズメさんには私もノックアウトでしたよ。
のびやかで、瑞々しくて、しなやかで、それでいて逞しくて。まさに、ものを創り出す愛と悦びにあふれていましたね。地球を感じる、という表現に、そうそう、そうなのよ〜、そういうことなのよ〜と膝をたたいています。
あっ、もう仕事に行かなくちゃ。
また帰ったら読ませていただきますね。


本当にね。

フクギさん

やっぱり、ノックアウトされてましたね。
同感していただけて、うれしいですわ。

>のびやかで、瑞々しくて、しなやかで、それでいて逞しくて。

ほんとにそう。この表現がぴったり。
みずみずしいんですよね。フレッシュ!型にはまってない。
ナチュラル。チカラづよい。パターン化していない。
なぜか、地球だ!と感じました。

ダンスのようでダンスでない。踊りのようで踊りでない。
それは何かと聞かれたら、祈り?叫び?言霊?
身体がそのまま精神のような、ゆらゆらしているものでした。
だんだん何言ってるかわからなくなってきました。

膝をたたいてくださったなんて、感激です。
もう一回、拝見したいです。小松崎ウズメさん。

かわいいおのこ

お面をとった小松崎さん。初々しい少年のようでした。お肌真っ白ぴかぴか。殻をむいたばっかりのゆでたまごみたい。
あ〜、私ももう一度拝見したいです。

毎日慌ただしく過ごしておりますが、玉三郎さんの舞台をちらっとでも思い出すと、時間に空白ができるのです。ポ〜ッ
としちゃうんです。
暮らしにうるおい。女性ホルモン自家製造。有り難やありがたや。
次は12月ですね。
二階席でも観たかったのですが、発売日電話がつながったと思ったらすでに完売。おそるべし玉海老パワー。
もう、当日並ぶしかありませんね。

寒暖差がはげしくなってきました。お腹の風邪がはやっているそうですよ。お身体、御自愛下さいね。
朝に夜に失礼致しました。おやすみなさいませ〜zzz


湯気が

フクギさん

少年のようにピュアな小松崎さん。
お面をとったら湯気が出ているみたいに
蒸気した顔をしてらっしゃいました。
全身全霊で踊っていらっしゃるのだなあ、と。

女性ホルモン自家製造ですか(笑)
しかし玉三郎さんには女性ホルモンはないのに
あの遊女っぷりですもんねえ。
いやー参りました。

そうそう思い出すだけで
ボーっとしますね(仕事は、はかどらない)
12月も、もうすぐです。楽しみですね。
もうー近いんだもん、何回も行っちゃいますよ。
幕見も、行きまくりたいなー。
でも、師匠も走る師走ですからねえ。
そういえば、アマテラスが、スサノオにあきれて
サーッと走ってひっこむ時の
あの走りが、私は大好きでした。
神様が走るって、いいですよねえ。萌え~(笑)
12月は、きっとアマテラス様も走りっぱなしですね。

風邪に気をつけましょうね。
朝な夕なに、またいらしてくださいませ。
お待ちしております。

金丸座のアマテラス

金丸座のアマテラス、南座とは出演者、構成に変更がありましたが、ダイナミックな舞台であることに変わりはなく、充実感がありました。

二部のはじめの太鼓、中央まで運ばれて赤く照らされるのですが、一目見て、デカと思いました。舞台のサイズが南座よりもかなり小さいということがよくわかります。
狭いながらも、工夫していると思ったのは、ライティング。
舞台の前面のはしっこに、照明が横一列にセットされていて、触ると暖かかったです。

音は身体にひびきますが、スピーカーを通す音ではないせいか、苦しくはなりません。

アマテラスの機織りがないのと、見留さんがおられなくて、「ともえ」が聴けないのがすこし物足りない気がしました。

小松崎正吾くんのアメノウズメには感服しました。
去年の「いぶき」ですごいと思いましたが、ますます鋭い身のこなしでした。
それに、あの、お面、視野がずいぶん狭くなると思うのですが、それであの動きは大変なんじゃないでしょうか。

お面をつけて、すっくと立ち、まっすぐにこちらを見据えて、決めつけるように人差し指と中指をそろえて腕を振り下ろすと、なにか悪いことをしたように、ぎょっとしました。仮面の効果がすばらしかったです。

ありがとうございます^^

金丸座レポ、ありがとうございます。
私は歌舞伎座で1回拝見しただけですので、その後の進化が想像できません。(笑)

仮面というのが面白いです。
玉三郎さんにはいつもドキドキさせられます。^^

またちがった味わいで

京にんじんさん

金丸座バージョンのアマテラス、良かったですね。
芝居小屋での太鼓の音は、柔らかく反響して
迫力はあるものの、まろやかでした。
身体にビシビシ音がぶつかってくる快感。
一体感もすごかったですね。

アマテラスの機織り、またいつか拝見したいです。
でも、玉さんの登場場面はほぼ網羅されていて
それも満足でした。
あの空間でのやりとりは、神様エキス濃度が濃くて、
エネルギーが渦巻いていたように感じました。

小松崎ウズメさんは、あっぱれでしたね。
特に上半身の柔らかさがすごくて、
武道などもやっていらしたのかな、と。
眼で観て柔らかさを感じる身体って、相当だと思うんですよね。
玉三郎さんが、その極みですけどね。
昨日拝見したシルヴィ―ギエムさんの柔らかさも、感動的でした。
小松崎さんが今後、ダンサーとしてもどんな風に成長していかれるのか
ますます楽しみです。「神秘」でも拝見できるでしょうか。

進化しまくり

まるこさん

でも、きっと想像されてるでしょ。
玉さんを中心にe-266

そうそう、いつもドキドキしたり
ハッとしたり、ひょえーってなったり。
枠のない、創造の神様ですね。玉さん神様。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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