行って参りました金丸座①

待ちに待った玉三郎さんの特別公演を拝見するために
とうとうついに昨日、香川県の金丸座へ行って参りました。
午前中の飛行機でイザ高松へゴー

ベルト着用のサインが消えてしばらくして、
私はメモしておきたいことがあったのでノートに万年筆で書きとめていました。
するとブルーのインクがポトポトとしたたり始めたのです。
「えっ?なに?お前が鼻血出してどーすんのよ(笑)」と
ティッシュでインクを何回も拭き取りました。ティッシュも真っ青。
気圧のせいでそうなったのでしょうか。それとも金丸座マジック?(万年筆だけど)

前置きが長くてすみません。
そんなこんなで、ようやく14時40分くらいに金丸座に到着。
外でパンフレットを売っていたので「パンフレットください。おいくらですか?」と聞くと、
「はい、一千万円ね」と、おじさんが八百屋のノリで答えられたので
「なーんだ、一億円かと思った」と言ったら、「じゃ、一億円ちょうだい」と言うので
「はい、じゃ一億円ちょうどね」と千円札を置いてきました。
前置きで疲れちゃいますね、すみません。

で、いきなり本題へ!
まずは、地唄舞の「鉤簾の戸(こすのと)」です。
幕が開いて、すぐそこに、ほんとにすぐそこに
丸団扇で顔を隠している玉三郎さんが。
なんて贅沢なんだろう、ぜいたくだー!と心の中で叫びました。
昨年も叫んだ覚えが。この時空間に存在したくて、
また金丸座にやってきたのですよね。

玉三郎さんの手にする丸団扇には秋の草花が描いてあって
そこに桔梗がありました。ウォーー桔梗!と、またまた興奮。
私は桔梗が大好きな花なのですが
現代の桔梗はなんだか大味で色も薄くて風情がないなと思っていて
いつも子供の頃の家に咲いていた桔梗を恋しく思っているのですが
その絵は、小ぶりで色の深い昔の桔梗で可憐で美しいのです。
丸団扇の裏側には、銀色のスーッとした三日月とススキが描かれていて、
これまた澄んでいて美しくて見とれてしまいました。
小道具もお着物も帯も鬘もすべてが尊い美術品。
すぐそばに、玉三郎さんという芸術家。ぜいたくだー。

好きな男の人を思う気持ち、ひとりでいる時の切ない恋心
そのエッセンスがぎゅっと舞いに込めらていて。
玉三郎さんが正面を向いて静かに舞っている時、
お着物の色合いの美しさと気品にうっとりしていたのですが
サッと後ろを向いたとき、背中にはドラゴンの墨絵が描かれていて
その龍の顔がめちゃくちゃ綺麗で迫力があって
こりゃ、この女性、ただものじゃないんだ!とゾクゾク度数が跳ね上がりました。
今も龍の眼玉が脳裏に焼き付いています。

この「鉤簾の戸(こすのと)」は、地唄には珍しいハッピーエンド
ということで後半の癪にうれしき、男の力~からがたまりません。
二人で手と手を重ねれば、何も言葉はいらない。
もう何も言うことはありません。
最後、玉三郎さんが寝っころがって(こんな表現じゃいけないんですけど)
そこで幕になるところも、いいんですよね。
とても優雅に見えるのですが、あの体勢は苦しいのではないかなと思ってしまいました。

うまく感動をお伝えできなくてはがゆいです。
書きたいことがいっぱいいっぱいあるのですが
次の「由縁の月」や「アマテラス幻想」については、またゆっくり書きますね。

今日の帰りの飛行機で、万年筆を取り出して、インクのしたたりが気圧のせいなのか
確かめたのですが、インクは一滴もしたたり落ちませんでした。
玉三郎さんに会うからって、やっぱり青い鼻血だったのでしょうか。
それもこれも金丸座マジック!(万年筆だけど)。
いやいや、きっとインクが行きにほぼ漏れてなくなってしまったんでしょうね。

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さすがです。

おかえりなさいませ!
さすがの観察眼。恐れ入りましたよ〜。
私なんぞ、アホのように口をあけてみていたにちがいありません。
桔梗さんの、有り難いレポを拝読しながら、あ〜そうだった、あ〜あれはそうだったんだ、と夢のような時間を思い出しています。
まだ、金丸座催眠にかかったままです。1人でにやにやしたりして自分でも気味が悪いです。

今日は長旅でお疲れの事と思います。ゆっくりおやすみになって下さいね。

お帰りなさい

お忙しい中、早速のご報告ありがとうございます。
素晴らしい公演のようで、遠征の甲斐がありましたね。
桔梗さんの文章、公演を想像しながら少しづつ少しづつ味わって読んでいるところです。
続きも楽しみにしております。
お土産はやっぱり山田君かしら?

今年は色々あって今まで生きてきた中で一番苦しいときを過ごしております。
それだけに桔梗さんが私の分まで観て、拍手してきますとおっしゃってくださったことが本当に嬉しくて、、、パソコン画面の前で泣いてしまいました。
すてきな玉様は観られなかったけれど、桔梗さんの温かいお心に触れられて幸せです。
いつも素敵で楽しく、笑いに満ちたブログをありがとうございます。
これからも楽しみにしています。

舞い上がって

フクギさん

いやー、感動いたしました。
あれも、これも、それも。
フクギさんにいろいろ聞いていたことが
現実に目の前で展開していって
私も号泣ではないですが
涙がこぼれました。
目が霞んで見えなくなるといけないので
あわててハンカチでふいて目を見開きました。

観察眼だなんて、朦朧としちゃって
なにがなにやらーですよ。
違っているところも多々ありそうです。
金丸座マジックから催眠へ。うほほほ。

金毘羅さんの頂上まで今朝上がって
身体はふにゃふにゃなんですけど
心はピカピカフレッシュマンとなって
帰って参りました。何だか怖い人。
ありがとうございます。
自分が遊女になった夢を見ながら
寝たいと思います。

行った甲斐がありました!

クリスさん

さっそく読んでくださって
ありがとうございます。
お土産は山田君がなかなか見つからなくて(探すなっちゅーの)
玉さんのお土産ばなしがてんこ盛りってことで。

クリスさんの分も観て拍手めいっぱいして来ましたよ。
本当に手が赤くなってかゆくなりました。
いま、クリスさんのコメントを拝見して
私もPCの前で泣いてしまいました。
(二人で何やってんだか)
私も、ここ数年、苦しいことがいろいろあったので
クリスさんのお気持ちがわかるし
そんな風に言ってくださることが嬉しくて
鼻すすっちゃいました。(鼻血じゃなくてね)
かえって、私の方が励ましていただいています。
苦しいことの後は、きっと
いいことありますよねーっ。
玉さんの存在に救われながら
楽しんでいきましょうね。

おふたりのやりとりに

おふたりのすてきなやりとりに、朝から感動しました。
私もいろんな事があったので、桔梗さん、クリスさんの気持ち、
よくわかります。
悲しいことはたくさんありましたが、そのおかげで玉三郎さんの
芸に感動する心が授かったのならば、それはそれで有り難い事だと最近は思えるようになりました。
大丈夫、大丈夫です。
美しい物に触れると、人生に絶望しないそうです。
だからクリスさん、大丈夫。ゆっくり再生の途中です、きっと。

それから、先日はコメントありがとうございました。とても嬉しくてキュンとしましたよ。
私も次の舞台の時は、クリスさんの分まで拍手してきますね。

桔梗さん、山田君は空港にいました。インクもれは世界中の玉三郎さんファンの念のしたたりです、多分。
お参り筋肉痛は残っていませんか?おいしいもの沢山たべてよくおやすみ下さいませね。まずは筋肉の再生、なんちゃって。

鉤簾の戸

7日から楽日までの贅沢貧乏遠征中です。
いやーよろしゅうございますね、地唄舞二題とアマテラス幻想。
玉三郎三昧、鼓童三昧のありがたい毎日です。

鉤簾の戸は、桔梗さんも注目された丸うちわがステキです。
お軽のうちわですね。
扱う手付きも優雅です。
途中で二度、パタンと手から離して床に落とすところで、毎度、ハッとします。
表情をうかがうと、素知らぬ風情の玉三郎さん。こちらの少し動揺した気持ちもみすかされているようです。

8日は、途中でうちわの房を右手の指で押さえてしまったところがあり、挟まってますよ(しょうもないところばかり気になります)と見ていると、左手に持ち替えたのを機にさらっとはずして元どおり、長い房がタラリと流れました。

素知らぬ顔で微調整しつつ、じっくりゆったり最高に美しい形を見せ続けてくださっています。清琴さんの地唄ともピッタリ合っていて、鉤簾の戸での胡弓の音も風情を添えていました。
照明も茜色っぽく華やかで、若々しい玉三郎さんです。

またご報告いたします。

筋肉痛

フクギさん

金毘羅さんの上まではけっこうきつくて
やっぱり足ワナワナでした。
今日は、ふくらはぎが筋肉痛で張っちゃって
アイタタ状態です。
玉さん見て心は元気なスキップ状態なのにね。
でもすぐに筋肉痛が出たので
まだまだイケるか!と変なところで喜んだりして。

空港で時間があったのでお店を見てぶらぶらしてたのですが
山田くんは、見ませんでした。
さすがに山田くんも金毘羅の表参道のお土産やさんに
「うりゃー松山の山田やでー」と、
殴り込みをかける勇気はないでしょう。ははは。

金毘羅さんの階段脇にお店が並んでいるのですが
帰り道に声をかけられて、カメラで自分撮りしてたので
空耳で「写真撮りましょうか」と言ってくれたのかと思って
よろけながら寄っていったら
「お疲れに飴はいかがでしょうか」でした。
耳もヘロヘロ。

玉さんの舞台に触れると
人生に絶望しないですみますね。
ほんとにオーバーじゃんくて。
玉さんが忙しくて疲れちゃわないように
金毘羅さんにお参りしてきましたよ。

大間違い

今朝のコメントで書いたので、本日9日の舞台では、うちわの動きばかり見ていました。そうしたら、わたしの記憶違いに気がつきました。お恥ずかしい。以下、訂正します。

房は「挟まれた」のではなくて、「挟んだ」のであり、左手に持ち替える場面はなく、左手の指で、スルリと房を撫で下ろしたのでした。

どうも失礼しました。

本日の鉤簾の戸もうっとりさせてもらいました。
寝そべるエンディング、どんな形なのか、二階席から見たいものだと思っていましたが、明日は少し離れた高さのある席なので、別の角度から拝見できるのではと楽しみにしているところです。


羨ましいなー

京にんじんさん

7日は金丸座でご一緒できて
楽しかったです。
ありがとうございました。

そして、その後の3連荘。
贅沢ですね。もー、憎いねこのー。
いつの日か、やってみたい。
日々、いろんな感動、発見、驚きが
ありますね。
日替わり玉さん?(ちょっと違う?)

丸団扇マジックも、素敵です。
房の件、そのようにあえて見せていたりして。
なーんて考えちゃうほど、玉三郎さんは
何をやっても絵になるわけですな。
一瞬たりとも目が離せない所以です。

清琴さんの地唄も清仁さんのお琴も
良かったですね。玉三郎さんのおかげで
年に一回は拝聴できて幸せです。

明日はとうとういよいよ千穐楽。
しっかと目に焼きつけていらしてくだせい。
そして、レポートの方、
切によろしくお頼み申します。

首を金毘羅さんにして
お待ち申し上げております。

お裾分け^^

幸せなお裾分けを頂きました。

クリスさん、わたしも苦しい時期がありました。
でも、良い時期も巡ってきます。雪国の長くて暗い冬の後には、必ず春がやってきます。
玉三郎さんの天上の美しさが、きっといいことを連れてきてくれます。

みなさんから、いっぱい幸せのお裾分けを頂きましょう。
頂いてばかりじゃ申し訳ないので、越後の冬の寒さをお裾分けしますね。^^

寒いのいらない

まるこさん

今日から、冷え込みが厳しくなってきましたね。
ただでさえ寒いのですから
越後の寒さは、こっちに飛んでこないでいいのでね、
お願いしますね。

佐渡も、冷えていそうですね。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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