恐怖の「時鳥の部屋及び奥庭の場 」体験。

先日行った国立劇場3階の映像ライブラリーで
昭和42年12月に上演された「曾我綉侠御所染」の3幕目
「時鳥の部屋及び奥庭の場 」をビデオ鑑賞してきました

玉さんは、序幕第二場「名取川の場 」では巡礼娘おすて
また四幕目 第二場「五条坂仲之町立花屋奥座敷庭前の場」では時鳥の霊でも
ご出演ですが、今回は、時間が無かったので3幕目のみ拝見。

今から43年前の映像ですが、最初だけ少し砂嵐
あとは意外にキレイな映像。もちろん白黒です。

幕が開くと、時鳥の部屋の御簾がパタパタと上がって
中央で、時鳥が突っ伏してうたた寝をしています。
小さな小さな顔を上げると、すでに左の目には悪瘡が。
あららら、すでに、百合の方から毒薬を飲まされちゃった後ですね。

時鳥が、両脇の胡蝶に
「おお,胡蝶、まだここにいやったんかいなあ~」と
言うその声は、確かに玉さんの声。
しかし細いな~~華奢だな~儚気だな~~。

可愛い胡蝶が
「お前が泣いていやしゃんすと、どうやら私も悲しいようで
涙が出てなりませんわいなああ」と、共に嘆いて

笛を吹く時鳥。あーその細くて長い指も、確かに玉さんだあ。
でもお化粧はやっぱり今と、まったく違います。
アイラインがボテッとして、まだ慣れていない感じ。
でも、そこが可愛い~。

そこへ、ドロドロ太鼓と共に幽霊になった医者がセリ上がって
薬を渡します。時鳥は何の疑いも持たず、すぐに薬を飲むと
途端に悪瘡は綺麗さっぱり消えて,美しいお顔に戻ります。
鏡を見て喜ぶ,時鳥。ア~良かった!
しかし、その美しい姿もここまで、です

百合の方の召使い2人がやってきて、
「みそこのないの時鳥、観念しぃやぁ~」そして
花道から百合の方登場、と同時に、ゴーーーーーンと鐘の音。
まさに、なぶり殺しのゴングが鳴り響き、
地獄の底へ、時鳥は、じわりじわりと追いつめられていくのです。

いきなり百合の方にガシッと押えつけられて、時鳥は
「ひえ~~~~ひぃひぃひぃひぃ」身悶えしながら
逃げようとするのに逃げられず
「うぉ~~~~ン」と這いずり回ると、、、
後ろから百合の方が時鳥の髪の毛をムンギュッと掴んで
ぐしゃぐしゃグリグリグリーッと引き倒してしまいます。
このグリグリがハンパじゃないんです

さらに細いピンのようなキセルで時鳥の頬を
ピシッピシッと小突くのです。
時鳥は、「ひゃあああああああ」と声になりません。
口でその細いキセルをくわえて抵抗したら今度は
右肩をシャーッッと刀で斬りつけられて、、、、
ふらふらの時鳥に、百合の方がナイフを振りかざして
太ももを刺す。「きゃああああああ」。
海老ぞりになってもんどりうつ時鳥の顔にナイフが
「ひゃあああああ」さらに髪をひっぱって引きずり回して、、、
ともう、これでもか、これでもか、これでもか、これでもか~。

時鳥は、台詞のほととんどが言葉にならない
実にさまざまな悲鳴の連続なんですが
それが真に迫っていて、本当に怖いから出ているリアルさで、
こちらも、ひゃあああ、と一緒に叫びたい心境。

そして最後に時鳥が、美しいソプラノの声を振り絞って
「なぜ、殺してはくださりません。一人の手にも足らぬもの。
なぶり殺しは恨めしい~~~~」と言うと
百合の方は、目を吊り上げて
「時鳥~ほんにそなたは幸せ者~~」と言いながら
最後に胸をひとつき。池の中に放りこんでしまいます

そして
「見や、息があるかして、まだ動いている、オフフホホホホぉ~」
と高笑いするのですよ。
もうーーーー百合の方めええ、、
怖いやら憎々しいやら、恨めしいやら、どうしてくれよ~~。
しかし勘弥さん、よくもまあここまで、
憎たらしいこと憎たらしいこと。
やっぱり親子でなければここまで遠慮なく
極悪非道ぶりは発揮出来なかったんじゃないかなあ。
なぶり殺しとは、これほどまでのことだったのかあ、と
想像を遥かに超えておりました。あー疲れた。

手に汗かいて、額に汗して、部屋から出ると
担当の女性がにっこり「次の予約はどうしますか?」
ひぇ~~次~?まだ頭の中は
時鳥でいっぱいいっぱいでございます
「あぐぐ、ああ、はい、またあらためて」と伝えて
いざ、またお隣の伝統芸能情報館へと走りました。
図書館も17時で閉まっちゃうから、あー忙しい忙しい。
もっと余裕を持って行くべきですね。

映像ライブラリーについて、ちょっと誤解していました。
6畳ほどの広さの防音部屋は、一室だけ。
あとはブースが並んでいてヘッドフォンで閲覧するのだそうです。
でも、やっぱりブースより、あの部屋がクセになりそう~。
次の予約をしなくっちゃあ。
今度は、白縫姫狙いで、行ってみます



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こぇ~~~~~です。

桔梗さん、まだお化けには早いでしょう。キョロキョロ。。。
一人でトイレに行かれなくなりますよ。(笑)
もっと怖いのは、玉さんライブラリーにはまってしまった自分を想像した時。^^

今日のお稽古で三味線やさんがあると聞いて、突然日本橋と人形町に行きたくなったのです。
ちょっとハムレットになりましょう。
あぁ、忙しい。^^

お化け

まるこさん
でもね、お化けで出て来るお医者さま
普通のおじさんでした。お化けっぽくないの。
だから、恐くないんです。
時鳥の霊は、めっちゃ怖そうですわね。。。

人形町は、いいですよ~、大好きです。
三味線のお店、わかります。
やはり、一日で全部は厳しい~。
一泊するしかないか。

玉さんの扇子の職人さんも人形町だったっけ
と思ったら、荒川でした。
http://www1.tcn-catv.ne.jp/acc/hito/hito/019_fukadu_kouzou.html

下町は、いいですよね。これまた、ハムレット。
トイレ行きそびれないように、、、おやすみくださいね。

今回は

人形町にしようかなぁ、半蔵門にしようかなぁ・・・・・・(最初は根津美術館だったことを忘れてる)
三味線やさんは、どの辺ですか?って、お聞きしても行ったことないんだった。(笑)
すごい方向音痴なんですよ。^^

三味線やさん

まるこさん

人形町の三味線のお店ですが、
私の知っているのは、ばち英楽器店です。
人形町の地下鉄の駅(A2出口)から出てすぐの
甘酒横丁沿いにあります。

店頭に三味線が飾ってあってガラス越しに作業場も見えるんですけど
中学生くらいまで、そのお店の前を通るとき
きっと店の中では、猫がどうにかなっているに違いないと
勝手に妄想してv-12もう恐くて恐くて(笑)
小走りで、通り過ぎてましたv-30バカですね。

お店の写真を見つけました↓
http://humsum.cool.ne.jp/fuu-465bachi.html

あと、人形町で昔からよく行ったのは洋食やさんの「キラク」。
人形町の交差点沿いにあります。
ここは、ポークソテーとかビーフカツが美味しくて。

カウンターだけのお店なんですが、
昔は、先代の大将が包丁で豚肉を筋切りするとこから
フライパンにお酒を入れてジュワッと炎を上げてソテーするとこまで、
その見事な腕前をすぐ目の前で見られてそれが嬉しくて楽しくてv-271
家に帰って真似してましたが、
ついぞ、味は真似できなかったです。。v-16

あと、もうひとついいですか。
大正8(1919)年創業の喫茶店「快生軒」もいいですよv-273
香り高いコーヒーと、厚さ2.5センチのこんがりトーストが美味しい。
お店の雰囲気も大正の香りでv-82
向田邦子さんの本にも出て来ますが、よくいらしていたみたいですね。

人形町はほかにも沢山、おすすめスポットがあって、
あれもこれも話したいよ~まるこさん~~~
でもキリがないのでやめときますね。。。

中央区のポータルサイトに、ばち英楽器店や「快生軒」など
地図と共に紹介されています。
http://www.tokyochuo.net/issue/city/0301_ningyou/index.html

時鳥の霊

桔梗さん、まるこさん

時鳥の霊は、お化けじゃないですよ。怖いどころか、夢幻の世界
逢州の弾く琴の音にひかれて、スッポンからの出(笛を吹きながら)
口紅がつけてないだけで、きれ~い!儚げ・・・
逢州が実の姉と知って、再会を喜ぶ姉妹。でも、霊だからす~っと
消えた? 床間に花車(百合と撫子)がぐるぐる回って、奥に時鳥の姿が
・・・花車が燃えて・・ドロドロ・・撫子は殿の正室・百合は時鳥を嬲り殺しにした恐ろしい本人でしょ。この場面うまく演出されてるな・・と思ったので印象に残ってます。
私が上京したとき、御一緒にみましょうか、この場面も。ただし、私の観たこの場面は、昭和62年3月、13回忌の舞台だから、初演は??

2003年にその場面楽しみにしていたけど、五郎蔵内腹切の場が入ったので、時間の都合上、時鳥の霊はなくて・・・

百合の方、花道から「二人のもの、大義大義」 倒れてた時鳥が
「そういう声は・・」 
孝夫さん凄かったですよ。「容姿美しう生まれたが、却ってそちの身の
禍い、この美しい顔で・・」  って、玉さまの頬を小突きまわすでしょ。
本当に、玉さまの頬がへっ込んでたもん。席がすぐそこだったから
見えすぎv-405

孝夫さんがこの役が大好きは、最初は虐待する百合の方。後半はがらっとカッコいい伊達男に変身。だから、チョー気持ちいいってわけ。

その点、岩藤は憎まれっぱなしで敵を討たれる。だからかしら
孝・玉・勘の鏡山のあと、孝・玉コンビで、鳶頭と芸者の「神田祭」を
踊り、わたしたちフアンはスカ~ッしたもんです。
長くなってごめんなさい。

夢幻の世界

みよ吉さん

お化けじゃないんですね(笑)よかったv-238
時鳥の部屋でも、あのほっそりとした指で
笛を吹いていましたがv-266
何か意味があるんでしょうね。
笛の音と共に、夢幻の世界へ誘われたい~v-49

> ・・・花車が燃えて・・ドロドロ・・
お~、この辺から怖そうですねえv-12

勘弥さんの百合の方のイメージがあまりに強烈でv-42
孝夫さんは、どんな感じなんでしょう~。
ドロドロが、少しはサラッとしているのかな、
そんなことないかな。
孝夫さんのも観てみたいですv-14

観たいですねぇ・・・

みよ吉さんと桔梗さんとご一緒なら、時鳥を観てみたいです。^^
国立だと、墨染とか傾城桧垣もありますよね。

でも、一番観たいのは、孝夫さんとの桜姫ですが、あそこにはありませんね。(泣)

桔梗さん、人形町を教えてくださってありがとうございます。
これをコピーして持っていきます。
ということで、今回は人形町にします。
こちらには三味線やさんがありませんので、行ってみたいです。
根津美術館もないけど。(笑)
楽しそうで美味しそうだから。鯛焼きもあるし。^^
最後は食い気でした。(^^ヾ






やったぁ

e-68まるこさん
ついに決定しましたね。
人形町を満喫していらしてくださいね。

私も三味線やさん、行ってみたいなあ。
でも、まだちょっと怖い。。猫娘~きゃ~v-283

私の祖父や叔父さんも三味線を趣味で弾いていて
その叔父さんから三味線をもらったのですが(ねだって)
そのうちと思いつつ、いまだに弾いていません。
習うしかないかなあ、弾いてみたいなあ。
まるこさん、教えてください~e-68

うわぁ!!

三味線をお持ちなんですか!
じゃぁ、ぜひ!長唄を習いましょう。長唄ですよ。
先生を紹介します。わたしの先生。^^

お時間があれば、人形町探索をご一緒したいですね。

桔梗さんって、もしかして猫年?
あはははははは、そんなことありませんね。(笑)

猫座

まるこさん
そう、星座は猫座ですv-217へへへ

先生を紹介してくださるなんて、おそれ多いです。
私の友達も長唄の先生をやっていて
「やる気が出たらいつでも言って、教えるから」と
言ってくれているのですが、彼女とは練習するより
すぐ飲みに行っちゃいそうでv-272v-275v-272v-275
でもいつの日か、やってみたいです。

人形町は、時間が合う時にぜひご一緒したいです~。
でも、三味線やさんは、外で待ってるかもv-10
私の影が、ニャンコの影になっていたりして~。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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