全員での実技③ @「演じるということ」

明治大学公開講座「演じるということ」の5回目です。

会場が一体になっての「真如の月を 眺め明かさん~」の練習のあと、
さらに、玉三郎さんはいろいろなことを教えてくださいました。

まっすぐ立って、胸が開いていて、首が前に出ていない
という形ができていないと感情が出てこない

というお話をしてくださったんです。ほぇ~感情が出てこない!!
まず玉三郎さんが胸の開き方、首の正しい位置を見せてくださったのですが、
考えたら、玉三郎さんは常にこの姿勢でいらっしゃることに気がつきました。

「みなさん胸を開いてみてください」とおっしゃって、
また私たちも、実際にやってみました。胸を反るのではなくて開く。
よっぽど意識しないと首が前に出ちゃいます。

この形ができていないと情感が伝わらない、情緒的になれない

ともおっしゃって、またまた、ほぇ~~~~!!
眼から鱗がポロポロと。

胸を張る、や、姿勢を正す、という言葉は人間の基本です。
衣裳やお化粧の美しさではなく、これさえ出来ていれば遠くへ行ってもキレイです。

とキッパリとおっしゃいました。確かに!!
玉三郎さんを幕見席から見るとき、立ち姿はもちろん、お辞儀をする姿が
最高にキレイで決まってるなあ、といつも思うのですが、
基本はコレ、なんですね。

そこへ斉藤教授が、では、その姿勢に感情を乗せてみましょうかね。
「じゃあ、ありがとう、って言ってみましょう」とおっしゃいました。
すると玉三郎さんが、背中の下の方を指して、「ここに息を入れる」と
またまた高度なことをおっしゃいました。
そういえば、以前、由紀さおりさんが歌う時は背中に息をためる、とおっしゃっていて
へえ~と驚き、じゃあ、玉さんもそうやって歌っているのかなと思っていたのですが
やっぱり、背中なんですね。うーむずかしい。

全員で、「ありがとう」!心をこめられるだけこめて、私も、「ありがとう」!!!

この一言への心の込め方や子音の強め方についてもお話してくださいました。
さらに、感受、浸透、反応の実践として、「自分が生まれた時、5才くらいの時を
思い出してみてください」とおっしゃって、「きっと現実にいなくなるはず」と。
そして、全員が、昔を思い返して遠い目に。
斉藤先生が、「ちょっとあの世にいきましたね」、と。

こうして過去を思い返したり思い悩んだりを心の中でぐるぐるすることで、
言葉が立体的になってくる

と、おっしゃいました。うーむ、すごいなあ。
もう私の眼から落ちる鱗は、在庫ゼロ。残っていません。

玉三郎さんはパソコンやスマホからの情報だけではなくて、人間に会って、
実物のその人から口伝で教わることが大事です、こういう会も
実の会話ができるからいいです、楽しかったです、と言ってくださいました。

斉藤先生も、「今日、演技についてここまで深くやると思っていませんでした(笑)。
学生にはこんな超一流の方が大学に来て下さるんだからとにかくこの空間に
身を置かないと意識のシャワーは浴びれないよと言ったんです」とおっしゃいましたが

玉三郎さんの意識のシャワーは本当にスケールもインパクトも大きくて
ナイアガラの滝に打たれたような衝撃と刺激と目覚めと爽快感を味わいました。

学生さんが主賓の会にもかかわらず参加させていただき
いろんな状況に身を置くことで「演じるということ」を
深く理解させてくださった玉三郎さんと斉藤先生と明治大学さんに
胸を開き、首をちゃんとして、背中に息を入れて
「どうもありがとうございます」!!

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No title

背中に息を入れて…フィットネスで寝た姿勢で胸の下にへこんだボールを入れて胸を開く事をしています。なかなか普通出来ません。今日もありがとうございます。

明大の講座

受講できた皆様が羨ましいです。

そして、詳しい授業内容、伝えて下さって桔梗さん、ありがとうございました。

とても良くわかりました。

気になったのが、玉様、やはり演出もとてもお好きということ。
玉様は演出も素晴らしいけれど、私は玉様をずっと見たいので、ちょっと心配になりました。

レポートお疲れ様です!

長文のレポート凄くないですか!私なら書けない位です。(>_<)
普通、講演会って本人が1時間前後話して終わりなのが普通だから
まさか実技なんてやるとは夢に思わなかったです。
まるで会社のアイサツ訓練を受けている感じでした。
ニュースゼロで見たけど改めて携帯やパソコンだけではなく
人とコミュニケーションを取ることが大事なんだと痛感しました。(>_<)
個人的なことになりますが
私はコミュニケーションが苦手な者だから
仕事場やプライベートで携帯やパソコンで調べたり
人と話すよりも伝言メモやメールで社員やパート、アルバイトとやり取りしてた部分があります。
少しでも人とコミュニケーションが取れるようになりたいです。(>_<)

来月は仕事が忙しくアマテラスに行けそうにないから
見に行けるファンは楽しんで欲しいと思います!
玉三郎さんとその他歌舞伎俳優と歌舞伎大好きな葵どんより。

なかなかねえ

hitomiさん

むずかしいことを、サラリとやってのけちゃう
ように見える玉三郎さんですが、
「続けるのは、大変なんです」と、しみじみおっしゃっていたので
やっぱり玉三郎さんでさえ日々努力されているのだ、と思い
がんばろーっ、とやる気になりました。
でも、気がつくと胸は閉じています(泣)

よかったです。

すみれさん

喜んでいただけて何よりです。
とっても貴重な授業でしたから
ぜひお伝えしたくて。
もっとうまくお伝えできればいいのですが
とにかく、内容てんこ盛りで
書ききれていないと思うのですが
わかっていただけてよかったです。

演出は大好きなんじゃないでしょうか。
玉三郎さんの演出や監督した作品が
私も大好きです。だから、これからも沢山、
作品を創っていただいて、それを見たいですが
やはりご本人の舞台も見たいですよね。

しかし、玉三郎さんのライフワークとして、
こうした演技に関する講義というのも
ぜひ取り入れていただきたいと思いました。
一言一言がいろんなことに繋がって
生きていく上でチカラになる言葉がいっぱいです。

ほんとに!

葵どんさん

講義もですが実技も素晴らしかったですね。
生きている玉三郎さんの(と斉藤先生が言ってましたね)
お芝居に対する情熱を感じました。
これまで積み上げてきた膨大な玉三郎さんの秘伝
そのエッセンスを実地で教えていただけて
ほんとに感動いたしましたね。

>携帯やパソコンだけではなく
 人とコミュニケーションを取ることが大事なんだと痛感しました。(>_<)

特に学生さんに対して、玉三郎さんが強くメッセージしていましたね。
バーチャルではなく実の出逢いを大事にしてほしい、と。
つくづく私もそう思います。メールで連絡が密になっても
人間関係は密になるより希薄になっている気がしますね。
メール一本で済んじゃう、済ませちゃう自分もいます。

葵どんさん、お忙しそうですが、アマテラスに行けるといいですね。
一ヵ月やってますから、きっと行けるでしょう(強引)
絶対に、観た方がいいですよ!!ナマで生で~(ビールじゃないよ)

感謝♪

桔梗さん

渾身のレポ ありがとうございます!
正に玉三郎さんの言葉 「過不足ない」、それでいて感動と発見がちりばめられていて、あの純粋な学生(ちょっと糖がたっているけれど)気分が蘇ってきました。

ダンゴムシ座り、背中座り~骨盤を垂直にと日頃反省しておりましたが…
玉三郎講師の肩と顎の教えを家族に伝えましたが…
日々精進することの難しさを実感しておりまする。
と書いている今も。ダンゴムシ座りにハッと気づき。。
365日自らにきちんと課題を課して実践していらっしゃる玉三郎さんを改めて尊敬いたします。

ダンゴムシ座り?!

ゆの字さん

レポについて、ありがとうございます。
生きていく上での大事なことも
たくさん散りばめられていて、
常に真剣勝負(というか真剣修業)されてきた
玉三郎さんの言葉でしたね。

ところで、
ダンゴムシ座りって~?
いろいろ、想像しているのですが
まるまっちゃって座れるのかな、
あのまるまりが座ってるってことなのかな、
逆に身体やわらかい?
ココ、突っ込むところじゃないですね。あい、すいませ~ん。

斉藤先生も玉三郎さんを「生き神」と呼んでおられましたね。
尊敬の高度がどんどん上がっていって
もう~どうにも止まりません~。

ダンゴムシ座り

あさイチで「わかっちゃいるけど…」と面白そうなので録画したら~
パソコンの入力をしていたAさん、撮影は一休みとお茶とケーキが。撮影中はいい姿勢だったのが、カメラが回っていないという休憩時間、徐々に姿勢が崩れていき…
腰座り→腰が曲がり頭が前のめりにー「ダンゴムシ座り」と姿勢が専門の先生。
日常、知らぬ間にしている姿勢でした。わかっちゃいるけど…

正しい座る姿勢は骨盤が垂直に立っているーそうです。
PCのモニターが目の高さになるよう、本や雑誌を重ねるといいーとのこと。
足が床についていて膝から下が床に垂直、腰は大腿部から垂直が正しい姿勢。
バスタオルを細目に畳んで、座る時、腰の後ろに差し込むと骨盤が垂直になるそうな。

その後、玉三郎先生の姿勢のお話になるほど!と合点がいったのでした。
座る時も、肩が閉じていると背が丸くなりますから。
玉三郎さん、座る姿勢もすっと背筋が伸びていて美しい!
と書きながら姿勢を正しておりまする。(苦笑)

なーるへそ

ゆの字さん

あさイチだったんですね。
あの番組、けっこう為になるっちゅーか
ストレッチとか見て、やったりしてます。

ダンゴムシ座りは私も得意中の得意、ですわ。
背中も腰もまるまっちゃいますね。
眼の高さにパソコンを、ねえ。
そのうちワイハイでパソコンまで宙に飛ばす、
なんてのが出たら買いましょうかね(まるでやる気なし)

畑の草取りをしていると、ダンゴムシが
すぐ横をスタスタ歩いているのを見て
癒されてます。ちょっと触れると、ころがってコロコロ~
お前ってやつは~って起こしたいけど、さわると
よけいにコロコロしちゃうんですよね。めんどうな体質。
スタスタ歩いてどこ行くの?って聞きたいです。
こんな風に名前が使われているとも知らずに
今日もコロコロしてるんですねー(笑)

玉三郎先生の姿勢の良さは
いつ見ても、パーフェクトですよね。
たぶんケーキにお茶を出されて撮影一休みでも
姿勢が崩れることはないでしょう。
いつ崩しているんでしょう。
エアウィーブで寝るときも崩れなそうー。
恐るべし、玉三郎師匠。


プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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