玉三郎さんトークショー〈その5〉@新阪急ホテル

京にんじんさんのレポートの最終回をお届けいたします。



初見の人の感性、については、先代の勘三郎さんも、通りがかった人がなにか言うと、
今の人、なんて言ってた?って必ず聞いたそうで、
真山さん「こういうもんだって言った瞬間から、大事なものを失っちゃうんでしょうね」

玉三郎さん、そこからまた、疑り深い自分に戻られます。
「僕は全くそういう風に思えない人生だったです」

「こういうもんだ」と決して思えない、ということなのでしょう。

真山さんの「満足っていうことはあまりない?」に「ないですねえ」と
答える玉三郎さんですが、「あの、ハリーズバーでね、イカ墨パスタ食べたときは・・・」
と言いかけて、そのあとがよくわかりませんでしたが、
話が飛んで(真山さんに「飛びましたね」とつっこまれながら、おくせず)、
「旅情」にも出てくるんですよ、と得意そう。

「キャサリン・ヘプバーンに、友達が、「ハリーのバーに行かない?」と
言っている、ほんとは、「ハリーズバー」っていうレストランの名前なのに、
ハリーのバー、誰かのバーに行かない、と言う風に訳されていました」

わたしもむかし、この映画みて、大好きでした。このシーンは覚えていますが、
「ハリーのバー」というのは忘れていたので、確認したくなって、DVD見ました。
確かにそうなっていました。すごい記憶力です。

そろそろまとめに入ろうかという時間に、客席から声が。
「あの、お願いがあるんですけど」
玉三郎さん、すぐに反応、「なんでしょ」
「あの、場所を玉三郎さんと代わっていただきたいんですけど」

お二人は席を交代、玉三郎さん、「こんどはまわりながらやりましょうか」と、
笑いをとってました。

〇自分の舞台について
「舞台に出るのも好き、と言うのは失礼な言い方ですが、見るのが好きなんです」
と玉三郎さん。自分の舞台について、満足することがめったにない玉三郎さんですが、
納得するときとは、「やっぱり、お客様が真に喜んでくださったことが、あとから、
実として聞こえてくるとき」なのだそうで、かなり時間がたって、
「あのとき、やっといてよかったのかもしれない」と思うことになるのだそうです。

「だからね、ドキュメンタリーなんかで、終わった感想どうですかって、・・・
ほんとにその感想言えないんです」と玉三郎さん。


7. まとめ

終わってすぐの感想はいえない、という玉三郎さんの言葉を引き取って、
真山さん「言えない感想ですけど、今日の90分の感想は、なんかありますか」

玉三郎さんの答えは「結構、ちゃんと話したかなって」
真山さん「話しましたねー」
玉三郎さん「はい」

玉三郎さん、つづけて、
「ほかの方々に迷惑をかけないように、真実をお話して、納得していただき、
舞台に対する思い、苦労しているというのではなくて、どんなばかなことを考えているか
ということを、わかっていただければいいかな、と思っています」

真山さん、それを受けて
「最後まで謙虚な玉三郎でございました」

そんなことをおっしゃらないくても、という私たちの気持ちをくみ取って、
最後までフォローする真山さんでした。

今年のパリ公演のあとはなにか舞台をご覧になったのか、イタリアにまわられたのか
、「組踊」についてはどういう感想をお持ちになったのか、うかがいたいことが
たくさんありましたが、真山さんの進行メモと打ち合わせには含まれなかったようです。
質疑応答はありませんでした。

レポートは以上です。

長くなりついでに、「旅情」(1955年製作)について追加しておきます。
むかし、映画館で見て、感動したのですが、今回ひさしぶりに見たら、
キャサリン・ヘプバーンはめちゃくちゃうまいし、脚本はよくできてはいて、
音楽、カメラもとてもいいけれど、ストーリーとか設定とか、
オールドファッションだなあ、とすこししらけました。
原題は、「みんなのシネマレビュー」によれば、summertime/summer madness(英)
となっています。イギリスでは「夏の狂気」で公開されたんでしょうか。ちょっとびっくり。

くちなしの英語名がガーディニア、というのはこの映画で知りました。
宿の女主人イザ・ミランダが「年齢は財産よ」と言いますが、
「シワは財産よ」と覚えていました。
レナートと別れるジェインが言う「いつもパーティーから帰りそびれた」は、
気に入っていたセリフなのに、忘れていました。
イザ・ミランダが「イタリア料理が一番、フランス料理なんてソースだけ」と
言っていたのは、今回はじめて知りました。



京にんじんさんブラヴォーッ!

渾身のレポートをありがとうございました!
行けなかったのに、その場でお話を聞いているような臨場感で
玉三郎さんと真山さんのメッセージを受け止めさせていただきました。

次回、東京でトークショーがあった時には
私もレポートをがんばりますのでー。って、予定はないかな。

今度は、歌って踊るディナーショーもいいですねえ

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プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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