しまった!@「日本橋」

日生劇場で連日満員のお芝居「日本橋」を、
二階席から観て参りました。

下界では見えなかった色彩豊かな世界が

相合傘の場面は、一面の銀世界。
伝吾が立っているときの雪は寒々しく映るのに
恋人たちが寄り添うときの雪はロマンティックこの上なくて。
この場面、凄く好きです。葛木に甘えている
お孝さんのかわいさが炸裂してますね。
傘を車に見立てて小走りで去ってゆくところなんて
世界中の誰にもマネできません。

場面転換で暗くなるときに
木の葉の茂みの(ような)シルエットが映し出されて
風情があり、また何かのメッセージのようでもあり。

葛木と地蔵飴屋が対話する場面では
長方形に切り取られた橙色の灯りの中で
お二方の影が左右に伸びているんですよね。
とってもグラフィカルで印象的でした。

そして、ドリスさん一押しの大団円「火事」の場では
「柳よ枯れておくれでないよ~~~」と叫ぶお孝を
オレンジとパープルのスポットライトが照らすのですね。
そのパープルが特に意味深で、いいんですねー。
玉三郎さんはあの「しけ」と言われる乱れた鬘が
本当によく似合いますね。ぶるっと身震いしちゃいます。

お孝が硝酸を飲んでしまった直後に
通りすがりの葛木が「しまった!」と言って駆け寄るんですよね。
おいおい、ふいに来て、今さらそれはないだろうーと
最初は思っていましたが、上から見ていたら(なぜか)
この「しまった!」には深い深い意味があるのだなと思えました。

お孝は葛木の腕の中で「俺を待っててくれよ」と言われて
死んでいくのですから、これはハッピーエンドかもしれない、
なんて思ったりもしました。
お三輪ちゃんは、「とはいうものの、今一度、どうぞお顔が拝みたい。
求女様、恋しい」と言って一人で死んでいくのですからね
それに比べたらねえ、なんて不幸対決しても仕方ないですけどね。
昨日はお孝さんが愛に包まれて死んでいくように見えたのでした。

上から見るお孝さんの着物姿が、これまた絶品。
立ち姿も動く姿も、その線が粋で、かっこよくて、どこにもムダがない。
過不足がないたぁ、こういうことかーっと、唸りましたです。

あと8日間で楽だなんて、淋しいなあ。
毎日、行きたいなあ。(仕事しろー)

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おめでとうございます

二階席からご覧になれたとのこと、おめでとうございます。
上からも見ないと、このお芝居、半分しかみたことにならないと思います。

衣裳は、昭和62年のときのと、ほぼ同じようですが、相合傘のときのは、帯がちがいますね。白地に太めの黒が一直線に走って、大胆で粋。気がふれたときの着物は、パンフレットの写真とも違って、これまた大胆な柄、渋い色合いで、すてきでした。

スキップ?

雨傘くるくるのスキップ?
可愛かったですよねぇ・・・・昔の映像ですけど。^^

尋常じゃない女を演じる玉さんの美しさは、また格別絶品です。
二階席から観たかったなぁ・・・・・
一階席からも。^^

ありがとうございます。

京にんじんさん

上からの「日本橋」はこれまた絶景でした。

玉三郎さんのお着物は粋の極みですね。
モダンなんですね、大正時代の柄。
相合傘のときの帯、かっこいーと眺めてました。
あれを着こなせるのは、やはり玉さんっきゃないですね。
気がふれた時もゾクゾクするほど色気があって
どの場面もクッキリと心模様が浮き彫りになっていて
あらためて「日本橋」という物語の魅力を
かみしめています。スルメのように。しみじみと。

くるくる~

まるこさん

心で見ていらっしゃいますね。
そうそう、くるくるです。
あそこ、もう、可愛い段じゃござんせん。
なんであんなことができるんだろって
ほけーっと見てしまいます。

格別別格、の玉三郎さんです。

No title

こんにちは、ご無沙汰しております。
実は、私も月曜日に日生劇場までは行ったのですが、お芝居は見れなかったのですよ。別の打合せなどもあり。菜月ちゃんの初舞台でもあるので、見たかったのですが・・・上妻さんの事務所の社長さんは、日本橋を見られ、その後、玉三郎さんと打合せがあるとのことで、開演前に日生劇場横の喫茶店でお話しをしたのですよ。マジで、残念です。

お久しぶりです。

林さん

日生までいらしたのに
「日本橋」をご覧になれないだなんてー

とてもお忙しいのですね。
また、きっと機会はあると、信じましょう。信じたい。

お孝さんの熱い想い

ようやく『日本橋』観てまいりました。

胸が熱くなって観終わった後、ぽーっとしたまま外に出たら、
ほどよく寒い12月の夜が気持ち良くって。
ペニンシュラ近くで、腑抜け顔して歩いていたら、
前から来たお兄さんに訝しがられました(笑)

お芝居ってやっぱり良いですよね。
劇場空間で観るお芝居がやっぱり好き。
そしてそして、この『日本橋』、大好きなお芝居になりましたよ。

『日本橋』を観たあとは、
帝国劇場や仲通りのイルミネーションも良いですが、
お月様の一筋の光に向かって、お孝さんに想いを馳せていたいなと…

で。
ぼーっとしていたら、
昨晩のにっぽんの芸能「百花繚乱」をうっかり見逃してしまいました(ぽか)。
予告は15日に観ていたんですが、ばかもんです。
来週のお昼の再放送、予約しました!

いいですよね。

くるりんさん

終演後にボーっとして夜風が気持ちよくて
散歩しちゃうの、よくわかりますよー。
ふらふら~っと、日比谷公園をうろついたり?
してませんよね。

「百花繚乱〉私も見逃してました。
おかげで、再放送を予約できました。
ありがとうございます。

昨日も仕事で朝から忙しくて
もうイヤもうイヤー状態でテンパってしたが
今日は、とっとと仕事を抜け出して
お孝さんに逢って参りますわーお。

帰り道は、月に向かって吠えてることでしょう。

やっと観てきました~

今日イヴの日にやっとお孝さんに会うことができました。

お孝さんが熊に出ていけという場面、何度も笑いが起こっていましたが、お孝さんの心底惚れた意地というか女の悪さにゾクッとしました。やっぱり玉様の芸者は絶品です。

雪景色の場面は美しすぎて涙が出ました。雪は日本の抒情の極みだなあと思いました。玉三郎さんには雪と和傘が本当にお似合いですね。

二人が相合傘で歩いてくるときのお孝さんの紫の着物なのですが、花のような雪のような一体何という柄だったのでしょう?まさか豹柄ではあるまいし(笑)
端寄りの席だったのでガン見していたのですが結局分かりませんでした。
ご存じの方がいらしたら教えて頂きたいです。

雪輪?

雪のような花のような・・・・というと、雪輪かしら。
ほわぁ~とした感じの暈しのような柄でしょうか。
いいなぁ、観てみたいなぁ。

月に向かって吠えている人がいたら、桔梗さんですね。
前世は狼女?(笑)

越後は大雪の年越しになりそうです。

ゾクッの連続

すこっぺさん

昨日のイヴにいらしたんですね。
私も、同じ空気を吸ってました。

どの場面も見せ場がたっぷりで
そのたびにゾクッとしたりウルッとしたり
見ている方も大忙しですね。

>二人が相合傘で歩いてくるときのお孝さんの紫の着物なのですが、
 花のような雪のような一体何という柄だったのでしょう?

すぐそばで見ていたのに、帯のあの一文字っていうんですかね
あの粋な柄に目が釘付けになって、お着物の方の柄を
ちゃんと見ていませんでした。今度行ったら(むひひ)確認してきます。
ひょう柄とシマウマ柄でないことは確かですね。
あの紫も何とも言えず美しい色ですよね。

吠えました。ウォ~ン

まるこさん

遠吠えが、越後にも届きましたでしょうか。
月に向かって、イルミネーションに向かって
吠えまくりました。(近所迷惑)
前世は、鳥だと自分では思っているのですがね。
きっと狼少年だったのでしょうかね。

柄は、後日、確認いたします(って、あと二日だけど)
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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