行ってきました金丸座②「雪」

金丸座の「坂東玉三郎特別公演」。
幕開きは、地唄舞の「雪」です。

私は八千代座で「雪」を拝見できなかったので
芝居小屋のこの近さでの「雪」は初体験でした。

蝋燭の灯りがゆらめいて
ぼんやりと浮かびあがる真っ白な後ろ姿。
息をするのもためらわれるほどの静寂。

正面を向き、遠くを見つめる女の眼には
何も映っていないのですね。
瞳の中にあるのは、恋しい人の面影のみ(涙)

ゆっくりと、研ぎ澄まされた舞いには
身体ではなく、魂の動きを感じます。

女の指先、絹張りの傘が動く様の美しいことと言ったら。

袖のところに施された桜の花の刺繍がとても素敵ですね。
お洒落の極み。

玉三郎さんは舞っている間中、息を止めているとしか思えません。
顔も肩も胸も腰も、上下には微動だにしないのです。
私も、思わず息を止めてしまい、一瞬一瞬に、魂を奪われました。

すべてがシャッターチャンスと写真家の福田尚武さんが
おっしゃっていた意味がよくわかりました。

2日付「四国新聞」朝刊の一面に「雪」の写真と記事が掲載されていました。
"静と動の対照的な演目に来場者は固唾を飲んで見守った”とあります。(まさに!)

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これが観たい!観たい!のです。

観て、観て!です。

まだまだ、これから踊られるのではないでしょうか。
「雪」を、まるこさんに観ていただきたいです。

清琴さんの地唄も素晴らしくて
しーんとした、白い世界でした。

もうすぐ

雪が降ります。
そんな時期です。
融ければただの水なのに、雪は生活を脅かします。
でも、雪が好きです。^^

深々と雪が降る夜、蝋燭の灯でこの舞を観てみたいです。

記事の写真。

「ひとり寝」のところだ。

悲しみをたたえたあの瞳、桔梗さんが書いてくださって、はっとしちゃいました。そうでした、そうでした。

動きの一つ一つ、心の動きを追っていると、
玉三郎さんの演じる芸妓さんが経験したいろんな物語が浮かんでくるようで、
短い時間の中に演劇が凝縮されていて。

背中を向けて去ってしまった恋人が瞳に映って、引き止めたいと全身が泣く。
それに傘の効果が素晴らしかった。
観ているこちらもたまらなかったです。

切ないけど、いい~

くるりんさん

ほんとに、いろんな物語が浮かんできますよね。
あんなに動かずに、いろんなメッセージを発信しているって
すごいと思います。日本人の美学というか。
日本女性って、素晴らしいな~と
「雪」を見るたびに思います
(お前は日本女性じゃないのかいって話です

> 背中を向けて去ってしまった恋人が瞳に映って、引き止めたいと全身が泣く。

この表現、泣けますね。背中を向けて、のところが(笑)
瞳に映ってましたよね、恋しい人の姿がね。
全身で泣いてます。

あの傘、欲しい、と思いました。使いこなせないけど。

玉三郎さんの舞いの15分は、
女の一生分のいろんな思いが込められていて
ずっと心にのこります。

はやくも雪

まるこさん

もうそんな時期なんですね。ぶるぶる

雪が降る夜に、「雪」を拝見できたら
涙で舞台が見えませんね、きっと。

今年も残りわずかですね(しんみり)

昨年の12月に私の地元である秋田の康楽館で披露されてて地元紙に掲載されてました!
着物の生地は何で出来てるか知らないけど、汚したら取れなさそう…。
絹みたいな生地なら綺麗で光沢ありそうだけど…。
若造から見てずっと疑問に思ってたけど
一部ですが歌舞伎俳優や歌舞伎ファンや玉三郎ファンってプライドの高いファンがいるようですけど気のせいですかね?
凄過ぎてビックリしました!
あと、気品があるファンや歌舞伎俳優もいるかもしれませんが…。

シルク

葵どんさん

赤坂のコンサートのチャリティの時に
玉三郎さんが「雪」の着物と帯をオークションで
出品されたんです。
その時に、「雪」のために何枚もお着物も帯も
創られているとおっしゃってました。
やはり黄ばんできてしまうそうで。
すぐ近くで拝見したシルクの真っ白なお着物は
それはそれは美しかったです。

>一部ですが歌舞伎俳優や歌舞伎ファンや玉三郎ファンって
 プライドの高いファンがいるようですけど気のせいですかね?

葵どんさんは、どういうところで
そう感じますか?

「プライドが高い」という表現だけでは
今いちわからないので教えてください~。

すみません!

私から見てプライドが高いと言う意味は
良い意味で歌舞伎俳優や玉三郎さんは誇り高く仕事をしてて素敵だと思います!
歌舞伎ファンや玉三郎ファンは色々と経験しているし歳を重ねてる人が多いから誇りを持っているかと思います!
悪い意味では無いのでご安心下さい!

こっちこそ、すみません。

葵どんさん

謝らないでくださいませ。

葵どんさんの前のコメントは、
一部の人は誇り高くて嫌だってことを
書いてくださってるわけですよね。
それは見ればわかります、はい。

だから、どういうところがかな、って
思ったわけなんですよ。

でも、べつにそうでなければ
それでいいんですけど。
なんか、よくわかんなーい。
リンダ困っちゃーウ。

楽日の「雪」

3列目、4列目という近くから、何回か「雪」を鑑賞することができました。
御座敷にご招待いただいたような贅沢な気分の舞台でした。

福田尚武さんに「どこを撮ってもらってもいい」とおっしゃった理由がわかります。
ひとつの動きがひとつの形になったかと思えば、またそれが次の形のための動きであり、なめらかにつながります。ほんと、息継ぎはどうなっているのかと不思議。
息の長さは、唄の清琴さんも同じで、ときどきの裏声が艶を添えて、堪能いたしました。
いままででいちばん感動した地唄でした。
途中で、琴が加わるのですが、衝立の影で弾かれます。恋人の「不在」を感じました。

舞台の下から見上げる感じなので、傘のつぼめ方、開き方がよくわかりました。いまさらですが、きれいな所作。とてもきれいな細工の傘でした。
開いた傘を途中でふわっと落とすところ、手をそえて、ごろんと転がす音、つぼめた傘を小刻みにふるわせるところ、つまんだ褄を三味線(琴のほうだったか?)のパランという音と同時に離してすとんと落とすところ、袖を口にくわえ、手の甲に落ちた涙か雪をはらうところ、伏せる目、わずかに傾ける頭、はっとしたり、おっと思ったり、じっと見つめたり、静かな15分ですが、心騒ぐ15分でもありました。

今回特に思ったのは、髷が大きく結ってあるなあということ。白い衣裳の小さなピンクの刺繍といい、みずみずしい若さを表現しているように思いました。
若々しい分、悲しみもリアルに迫ってきます。楽日はことのほか、悲しみのあふれる「雪」でした。

心騒ぐ15分

京にんじんさん

さすがです、レポが緻密かつ具体的な表現で
ウン回ご覧になられているのがよくわかります。
あっぱれでございます。舞台を彷彿としました。

傘の動きが本当に繊細で、美しかったですね。
あんなふうに傘に心を映せるのは玉三郎さんしかいないでしょう。
やってみたいけど雨傘じゃ指がしびれちゃって(言い訳)

鬘も素晴らしかったですね。
近くで拝見する至福のひとときでした。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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