「カメラを持たないと、眠っちゃうんです」

舞台写真家の福田尚武さんのお話のつづきです。

Q. 歌舞伎座などの舞台写真はすべて撮影されているんですか?

僕は役者全員撮ってます。でも、はっきり玉三郎さんは違うな、って思いますね。
細かいとこまで気を使って、だから共演者のね、若手の人なんかに、
千穐楽まで注意してあげてますね。あそこんとこもっとこうした方がいいよ
ああした方がいいよって、いろいろ教えてあげてるみたいです。

Q. 共演される方はお幸せですね。

そうなんです。だから同じ舞台に出ると、いっぺんに玉三郎さんのことを
好きになってしまう共演者もいると思うんです。舞台に対する情熱に対してね、
ひとのことまで気を使ってくれてるというか。演出家的なところが多分にね、ありますよね。

Q. 福田さんはもともとお芝居が好きでこの道に入られたんですよね。

この間、玉三郎さんがなにかに書いてくださったんですけど、「福田は芝居をよく
知ってるから」と。自分なりにですけどね。何度も何度も見て、全員の芝居を観ているから、
芝居のきまりとかいろんなことが、ほかの人よりは、わかっているのかな、
ということかもしれないですね。好きですから見ているんですけどね。

Q. 撮影しないでお芝居をご覧になることってあるんですか?

ありません。あのね、なぜならばね、眠っちゃうんですよ。あのー、カメラがないと、
緊張感がなくなっちゃって。また劇場の温度がね、ちょうど眠るのにはいいんですよー。
なんてんですか、音楽がね、またいいんですよ、眠るのに。子守り歌みたいに聞こえてきてね。
2~3分で寝ちゃいますね。僕の失敗談として、これから言うことを書いちゃっていいですよ。

昔ね、南座でね、「葵の上」をやったんですよ。その舞台稽古がありましてね、
たまたま玉三郎さんに逢ったもんですから、今日、稽古を拝見させて
いただきますって言って、座ったんですよ。実を言うと目が悪いので、舞台は望遠レンズで
撮ってるし、ライトがあたってるから、ま、観れるんですけどね、カメラが無いとダメなんですよ。
そしたら、そのまま眠っちゃいましてね、すぐ。温度もいいしね、カメラもってなくて、
舞台が真っ暗だったもんですから、僕の目には何も見えなかったんです。
あ、暗いなあ、緑いろに見えるけどもなんにも見えないなあ、まだやってないのかな、
音だけは聞こえるな、なんて思ってたんですね、で、あれは台詞が無いもんですから、
あー音楽だけは聞こえてる、でもなぜ舞台に誰もいないんだろうな、
と思っていたら、ちゃんともう舞台で玉三郎さんは踊ってたんですよ。
それが僕の目にはなんにも見えませんでね。それくらい目が悪いんです。

それですぐ眠っちゃいましてね。それで稽古が終わったときに、ふっとこう、
目がさめてパッと目を開いたら、目の前で玉三郎さんがほかの人と話ししてたんですよ。
そのときはね、もうバツが悪くてねーとても恥ずかしい思いをしましたけども。
玉三郎さんはなんにも言わなかったけど、こいつ、ずっと眠ってたのかな、と
思ってたかもしれないですね(笑)。
だから、最近はカメラを持たずには見ないことにしています。
見る時は必ずカメラをもって覗きながら見るというようにしています(笑)。



福田さんが終始、和やかに軽快に、失敗談までお話くださって
本当に楽しい時間を作ってくださいました。
心より感謝申し上げます。どうもありがとうござました!

28日は写真展は休館日のようなので、あと4日間ですね。
また大塚の方へ行きたいと思います。(もう長居するんじゃないよー)
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眠らない工夫

桔梗さん、詳細なレポート、ありがとうございます。
思い出しています。

カメラを持たないと寝てしまうというお話、おもしろかったです。

わたしも舞台、映画をみていて、眠くなることがありますが、玉三郎さんのときだけは、眠くなることはありません。うーん、眠くなることはないことはないですが、眠ったことはありません。緊張度が違うような気がします。

一番眠くなるのは、どういうわけか、文楽なんです。
ただし、蓑助さんを見ているときは、大丈夫です。

客席をみていると、眠っている方も多いですね。
こないだは、落語で寝ている方がいました。人情噺だったからでしょうかね。

渡辺保先生は、文楽で寝ない方法は、段取りをおぼえておくこと、とおっしゃっていたような。確認しながら見ていれば、眠くならないということでしょうか。

福田さん、劇場でみかけたら、気楽に声かけてください、とおっしゃってました。
写真展ももっとやりたいとおっしゃってましたね。
楽しみにしています。

カメラ

京にんじんさん

福田さん、ぶっちゃけていろいろ話してくださって
本当に楽しかったです。

あのお話を聞いている時、私は、
福田さんのカメラは、武士の刀、お園さんの三味線だ、と
思って聞いていました。
カメラを持つだけでシャっキーン!
プロフェッショナルですね。

前にテレビで篠山キシンさんが
「僕は、カメラを持ってるときは、どんなに高い山を駆け登りもし
ヘリから身を乗り出しもできるんだけど、本当は高所恐怖症で
カメラを持っていないときはとてもそんなことはできない、と
おっしゃっていたんですよね。面白いなーと。
やっぱり、同じなんだな、と思いました。
かっこいいですよね。

玉三郎さんは、どんな時に眠くなるんでしょう。
いつも心に日本刀を?三味線を?持って
シャキーンとされているように思います。
でも寝癖はボヨヨーンで、そこがいいですね。へへへ。

緊張感

玉三郎さんを拝見している時の緊張感は、他の方達とは全く違います。
眠るどころか、ガン見しています。^^

福田さん、玉三郎さんのお稽古を観て眠るなんて、なんて勿体ないことを。「葵上」なのに・・・・・
文楽は段取りですね。ありがとうございます。

玉三郎さんのピシッとした背筋と、ボヨヨ~~~ンの寝癖。このギャップがたまりません。^^

ちがうちがう

まるこさん

玉三郎さんを見ている時の緊張感っ。
手をぎゅっと握っちゃうような
まばたきを忘れるような(してるけど)
一瞬一瞬を見たい、感じたい、ですよね。
その一瞬一瞬をカメラにおさめようってんですから
福田さんのお仕事は大変ですね。

福田さんのお話しぶりがとっても良くて
「目を開けたらすぐ前で玉三郎さんが話してるんですよー」って
その時の恥ずかしい気持ちがよみがえっちゃったみたいで
いやはやこりゃ参った、って顔をされて
すごくチャーミングでした。
福田さんの語調もいいんですよね、サクサクっとして
聞き心地がよいいというのか耳障りが良いというのか。
話芸だなーと思いました。
福田さんの落語も聞いてみたい。
いろいろ要求しすぎですよね。

>玉三郎さんのピシッとした背筋と、ボヨヨ~~~ンの寝癖。

心をわしづかみにされちゃいます、ほんとに。このギャップがねえ。
おもしろいなー玉さん。

行ってきました

東京メトロ副都心線での“急行乗り間違い”というハプニングがあり、雑司が谷に降りてからも(たぶん)違う踏切を渡ってしまい、なぜか鬼子母神の境内を通り抜け、何とか区民ひろば南池袋に行ってきました。「こんなところに保育園?」と思ったら、それが区民ひろば南池袋でした。

今日も福田さんがお見えでした。少しだけお話できました。桔梗さんが書いていらっしゃったようにしゃきしゃき(ちゃきちゃきではないような・・・)の江戸弁で、とても明るくて楽しい方でした。「何でも聞いてくださいよ」っておっしゃってくださいました。

南大塚の会場とは都電で行き来できるようで、会場にいらっしゃったお弟子さん?からぜひ南大塚のほうへもっておっしゃっていただいたんですが、銀座の空也で生菓子の予約をしていて、もう一度銀座に戻らないといけなかったので、その時間はなくパスしました。残り29日と30日の2日間しかありませんが、いらっしゃる方、ハシゴできますよ。

玉様 あれこれ

すっかりご無沙汰しています。いつも楽しく嬉しい玉様情報ありがとうございます。

桔梗さんのお座敷で、又、玉様の話でなく、申し訳ありませんが、先日、私の父も亡き母のもとへと旅立ちました。今、私は、父への悔いと感謝と寂しさの日々をおくっています。又、慌ただしさに券を無駄にし、玉様を見に行く事はできませんでした。が、このお座敷のおかげで、楽しむ事ができました。そして、私も桔梗さんのように前向きにいこう、そう思っています。

ところで、まだ、皆様が取り上げていらっしゃらない記事をここに書かせていただきますね。

まずパソコンで〈通販生活 私の愛用品シリーズ 〉を検索すると、本と同じですが、玉様にお目にかかれます。

次に〈松田悟史 デジタル 朝日新聞〉で検索すると、ほんの少しですが、玉様の事がでています。

それから古いですが、2月5日の朝日新聞 globe。真山仁さんの
特集で。新聞社を退社し、フリーライターになったころ。〈ある日たまたま、坂東玉三郎にインタビューする仕事がくる。「私は歌舞伎を知りません。歌舞伎役者がふだん、どんなことを考えているのか、という話題から入りませんか」その単刀直入さを、玉三郎はいたく気に入ったようだった。いまも、「取材を受けるなら、あの人に」と真山を指名している。〉

朝日新聞10月20日の記事から。〈惜別 小島秀哉さん 体調を崩したのは今年3月末。5月には坂東玉三郎さん主演の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」に、遊郭の主人役で出演がきまっていた。9年前にこの役の小島さんを見て、今回指名した玉三郎さんは「良くなったら戻ってきて下さい」としばらく代演を入れずに待っていた。〉

おおざっぱ な書き方で申し訳ないです。いつもながら、どんな記事からも、玉様の素晴らしさが伝わってきますね。

すみません(汗)

おとらさん

いってらっしゃいましたか~。

急行情報をうっかりして(というか知らなくて)
ほんとすみません。
まだ戻られたわけなんですね。

鬼子母神の境内に行っちゃって、なのに
よく区民ひろばにたどり着けましたね。すごい。

福田さんがいらしてお話できてよかったですね。
まさにシャキシャキ&サクサク(サ行です)。
毎日、毎日、会場にいらして観覧する人たちとお話してくださるって
すごいですよね。
大阪からいらしたことに、驚かれていませんでしたか。

京にんじんさんにも、「京都からですか」って
声をかけていらっしゃいました。

都電で行けるんですね。
私も今度は大塚に行ってみようと思います。

話は違いますが、空也の生菓子は最中とはまた違うんですね。
さすがスイーツクイーンでございます。良くご存じですね。

そうだったんですか

すみれさん

こちらをいつも見てくださって、
大変なときに来てくださって、ありがとうございます。
まだまだ落ち着かれないですよね。

すみれさんの気持ち、とてもよくわかります。
私もまだまだダメなんですよ。
何かにつけて悔いては、悲しくなってしまって、よく泣いてます。
すみれさんもお母様もいらっしゃらないんですね
寂しさはひとしおですよね。
両親が生きていた頃の一瞬一瞬が宝物だったんだなと思います。
これから冬になって、なおさら淋しくなりそうでイヤですけどi-241
お互い、何とか前向きに、玉さん話をして盛り上がって
進んでいきましょうねえ。
すみれさんの言葉に、とても励まされます。

教えてくださったもろもろの情報、
すべて知りませんでした。
ありがとうございます。

小島さんのお話に、ホロッとしちゃいました。
しばらく代役を入れずに、というところが
玉三郎さんなんですよね。やさしいんですよね。

本当に玉三郎さんの素晴らしさが伝わってきました。
私もがんばろうーっと、元気が出てきました。
どうもありがとうございます。

鬼子母神

 東京の地下鉄ってあちこち私鉄と相互乗り入れしていて、たまに準急とか急行とかという電車は見かけたけれど、それらは何れも地下鉄線内は各駅停車だったので、副都心線の新宿3丁目駅で「急行」というのは見えたんですがいつもの私鉄の電車だと思って乗ってしまいました。副都心線は一度乗ってみたかったので、今回3回も乗れてよかったです。

 鬼子母神のほうの道は角々に「区民ひろば南池袋」の案内板があったので、大丈夫でした。東京に行って神社仏閣を見るということはまずないので、なかなか面白かったです。こちらも“ケガの功名”ってところでしょうか。土日と8のつく日にしか出していない「おせん団子」っていうお団子もしっかり食べてきました。

 空也はひっそりと生菓子も置いていらっしゃいます。生菓子は、私は一応昨日予約しましたが、うまくいけば当日予約なしでも買えるみたいです(私のお隣で買ってたお客さんがいました)。

おせん団子

おとらさん

さすがスイーツ(なのかなおせん団子)クィーン!
きっちり土日限定版のおせん団子を召上ったんですね。
おせんは煎餅なんでしょうか。
外はパリッと、中はもちもちっと。なんでしょうか(勝手な憶測)

案内板が出ていて良かったです。
我々はすぐそばにいても気がつかなくて
ワンコのお散歩している方にお尋ねしたら
すぐ目の前にありました。

ひっそりと生菓子!そそりますね。
最中もまだ食べていない初心者なので
とてもじゃないですが生菓子は敷居が高いです。
ひっそり生ビールなら、しょっちゅうですがね。うほほ。


菜紋

「おせん団子」は鬼子母神が千人の子だくさんだったことから名づけられたお団子で、餡子としょうゆ味のお団子が2本でてきました。実は、私も「おせん=お煎」と思ってしまって、お煎餅を砕いてお団子にしたもの?それって何?って頭の中は?????でいっぱいでした。

書き忘れましたが、以前、こちらで紹介されていた、銀座の「ベジタブルキッチン菜紋」にも行ってきました。懇親会の後で行ったので、ビールと赤ワインを1杯ずつとお野菜のボイルしたものしかいただけませんでしたが(←って十分?)、お野菜美味しかったです。お隣のテーブルの方がパスタを召し上がっていましたが、それもめちゃくちゃ美味しそうでした。日本語が非常に流暢な外人さんがいたので、おそらくサイモンさんご本人かと、いらっしゃいました。桔梗さんには、こっちのほうがいいかもしれませんね。ただ、お店は若干狭いです。

朝5時まで営業されていますが、夜中1時を過ぎると周辺の飲食店が閉まってしまうので、ちゃんとした食事がとれるお店ということで、その時間から混みはじめるそうです。

餡子としょうゆ

おとらさん

おせん団子の謎が解けて、うれしいです。
煎餅では、なかったんですね。
二本で二度美味しいんですね。
千人の子持ちって、凄すぎですよ。
一年に何人生むんでしょうねえ。恐るべし。

くるりんさんが教えてくださったお店ですよね。
始発までやってるという(そこかよ)
でも、やはり夜中になってから混むんですね。
プロの方たち(銀座のお店の)がご飯を食べにやってくるのでしょうかね。

>桔梗さんには、こっちのほうがいいかもしれませんね。

あははは、そうですね~。
でも、おとらさんも、ビールと赤ワインいってますから、こっちも、
ご一緒できますねー。

野菜が美味しいってのはとてもありがたいことですね。
今度、ぜひ行ってみたいと思います。

そうそう、今日、大塚の写真展に行ってきました。
福田さんがいらっしゃいましたが、会場は大盛況で
ずっとお客さんとお話されていたので
今日はサッと引き上げましたよ。これホント。
でも、ちょこっとお話できました。
また、その辺のことを書かせていただきますね。

菜紋

今度行ってみようっと。^^

はい

今度行ってみなサイモン

お疲れサマンサ

桔梗はん 貴重なレポ e-253蟻が10
福田さんって劇場ではよくお見かけする ウォーリーを探せ みたいな方ですよね
でもそんなに気さくな方だとは知りませんでした
桔梗さんのおかげで ぐぐーーーっと近くになりました

ぜひぜひ神奈川にも来て頂きたいです
桔梗さん レポーターも上出来です 本物のインタビューみたい

蟻!

ムジコさん

リアルな蟻ちゃんですね~びっくり。

福田さんはとても気さくな方ですが
とても繊細な方だと思いました。
そうでなくっちゃ、カメラマン稼業はできませんよね。

快く応じてくださるので、ついついお話してしまいましたが
写真展が終わって、ドッとお疲れが出ていらっしゃるのでは、
なんてちょっと心配しています。

毎日、どちらともの会場に通われるだけでも大変なのに
お客さんに話かけて、たっぷりお話してくださって。

神奈川は近いですし、いいですよね。
福田さんは、玉三郎さんのファンの方が何人か集まられて
来てください~って呼んでくだすったら行きますよ、なんて
言ってくださいました。あとは、場所ですよね。
できれば公的な施設なら入場無料になって
行きやすいですよね。そういう手続きってどうなんでしょうね。
お役所は何かと面倒も多い気もしますが
ムジコさんのお知り合いでお役所の方、いませんか~?
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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