妻菊じつは蜘蛛の精 in 東劇

東劇で上映中のシネマ歌舞伎「蜘蛛の拍子舞」を観てきました。

ロビーに入ると、人、人、人。
お客さんがごった返していて驚きました。
ほぼ女性客で50代、60代、70代の方が多かったですね。
お弁当を食べてる人、喋る人、喋る人、喋る人、
異常に活気のある東劇ロビー。
そっか、歌舞伎座がお休みの間は、シネマ歌舞伎が流行るかも~の予感。

「蜘蛛の拍子舞」が始まって、最初の解説で
本名題が「我背子恋の合槌(わがせこがこいのあいづち)」であることを
初めて知りました。イマジネーションを刺激される言葉。

シネマとライブの違い、私の場合、まず観る時の緊張感が違います。
歌舞伎座では、一瞬たりとも見逃すまい、とかなりテンパッて観ている気がします。
ナマ玉さんが眼の前で動いている緊張感。余裕が無いというか。
でも、シネマは、生ものじゃないので
ゆったり平常心で観ることができて楽チンモード。

それでも、スッポンから妻菊さんが出て来ると
お~っ、と心拍数はアップ。ドロドロ~の太鼓と共に
玉さんの玉眼が炸裂。空気が変わって蜘蛛の霊。
で、ドロドロ太鼓が消えて、またキレイな妻菊さん。
つい吸い込まれて、気持ちが一緒に動きます。

歌舞伎座では、ほぼ妻菊さんしか観ていないのですが、
松緑さんも菊ちゃんも一人ずつ、順番にアップになるので、
ちゃんと(強制的に)お二人の拍子舞いも観た次第です。
それにしても玉さんの扇の扱いは、美しい。

玉さんは左利きだから、蜘蛛の糸も
両手の時意外はすべて左手で投げていましたね。
キレイに投げるの難しいんでしょうね。
左手の方がふわ~っとキレイに糸が開いていました。

今回、シネマ版を観て、あらためて
「蜘蛛の拍子舞」は名曲だな、と思いました。

妻菊の♪花の姿を垣間見に~♪が始まるとワクワク。
拍子舞いのテンポといい、掛け合いといい、変化といい
三人三様に踊りながら唄う姿が何たって楽しい~
後半の妻菊さんの振り付けで
サッと後ろを向いて平泳ぎの手から、またすぐ前を向いて手を打つ
これを繰り返す、異常に気ぜわしい振りの舞いが好きで好きで~
本舞台の時から特にココ、楽しみにしていました。

飽きないんですよね、何回聴いてもこの曲は。

シネマでは、スピーカーから長唄が一本にまとまって聞こえてくるので
ライブ以上に、舞踊と音楽とがひとつの作品として密に仕上がっているというか
何と言えばいいんでしょう、音楽的にも、ライブとはまた違う味わいがありました。
勝国さんと美治郎さんの三味線ソロではズームアップ!
バチさばきが力強くて美しくて、あれも良かったなあ。

最初のシネマ歌舞伎で「鷺娘」を観た時に、
三味線の音が、所々キンキンと金属音のように聞こえて少し抵抗がありました。
そのことを出演された長唄の方に会う機会があってお話したら、
「鷺娘の時は、三味線の弦のすぐ前にマイクがあったから
反響してしまったんだよね、そうなんだよね」とおっしゃって、なるほどと。
マイクの位置も試行錯誤されているのですね。
昨日は、音もボリュームも、非常に心地よかったです。

最後のテロップで〈編集〉には、やはり坂東玉三郎の名前がありました。

場内が明るくなったとたん、周りがまた喋る,喋る。
「ねえ、最後のあれ玉三郎なの~」
「なんで口の中、真っ赤なの??ベロ塗ってんの?」
「口の中、真っ赤だったよね~」
おいおい、そこかよ、と思いながら、
面白くて聞いていました。(笑)

東劇の入り口の目立たない所に、あのミニ歌舞伎座がありましたよ。
これかあ~と思いながら、何気に垂れ幕を観てびっくり。
小さな小さな布製の幕に、次回シネマ歌舞伎のタイトルが。
ちゃーんと宣伝しちゃって、かわいい~けど、せこっ。
この垂れ幕だけ、差し替えていく作戦でしょうか。
せこ可愛い垂れ幕を撮影してきました。

201005141537001.jpg

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ミニ歌舞伎座

これ、欲しい・・・・・・

越後にもシネマ歌舞伎来てちょうだい~~~~~!!!
妻菊、綺麗でしたよね。
手の動きの美しいこと・・・・
どこも美しいけど。(笑)

「鬼揃紅葉狩」の時も、お隣の方から「あれも、玉三郎?」と聞かれました。玉三郎さんは、きっと変化を楽しんでますよ。^^
わたしは「鏡獅子」も大好き。あんな色気のある美しい獅子はいませんもの。(^^ヾ

蜘蛛も鬼も蛇も獅子も

まるこさん

私も、玉さんの変化もの
すごく好きです。

蜘蛛も、どこか寂しげで
何とも言えない色気さえ感じました。

鏡獅子ときた日にゃ~もう大変。
獅子の毛ふわ~あっと後ろに下がる時
もう、心の中で雄叫びあげています。

なんなんでしょうね、あの色気。

越後にシネマ歌舞伎、呼びましょう!
きっと徐々に増えて、全国展開しそうですよね。


はい、神々しい獅子でした。

本当に神々しいほど美しく気高い獅子です。他の方には申訳ありませんが、その様には感じませんね~。毛振りやギバばかりが注目されてしまいがちな後シテですが、玉三郎さんはあくまでも弥生の化身の様に優雅です。前シテの流麗さをちゃんと持っておいでですもの。ね~皆さん。

弥生の化身

きょうかずき様

おっしゃる通り、優雅で、しなやかで、気高い!
あんなに気品のある獅子には、出逢ったことがありません。
また拝見したいなあ、、、もう無理かな、、ぼそぼそ。


後シテ

弥生の化身!それですよ、それ!
獅子だから勇壮というのは、見方が狭いです。^^

桔梗さんもきょうかずきさんも、「鏡獅子」をご覧になっていらっしゃる。
羨ましいなぁ。わたしはDVDだけです。(泣)
「日本振袖始」は舞台を観ました。あの悲しくて凄みのある美しさと、どこか寂しげな色気に酔いました。

シネマ歌舞伎も観たいぞ、観たいぞ。(^^ヾ

妻菊の蜘蛛の糸

妻菊さんが正体を見破られ、手傷を負ってスッポンに消える間際に糸を繰り出しますが、その糸もスッポンにするすると消えて行きます。あれは誰が巻き取っているのかしら、なんて思っていましたら、偶然二階の西桟敷スッポンの上で観劇した友達が教えてくださいました。「あのね、玉さんが自分でくるくるしてるのー!」なんですと~。上からだと、よーく見えたそうですよ。想像すると楽しいですね!あの姿でくるくる、ウフフです。

大蛇

まるこさま

「日本振袖始」も通いました。
大蛇の動きが、前衛的というか
破壊していくイメージで、でも
その中に、色があり。
いいですよね。

変化ものは変化ものでも
みなちがう、ちゃんちゃん。
ですよね。

ちなみに、身替座禅を見ながら思いました。
もし玉さんが玉の井をやったら
やっぱり変化ものに入るのでしょうか。(笑)

へえ~

きょうかずき様

そうだったんですか!
妻菊が、シャーっと糸を放って
スーッと消えていくあの姿、
かっこいいなあ、と思って見ていました。

白鳥の足じゃないですけど
水面下(すっぽん下)で
手をくるくるくると忙しく
糸を巻いていたんですね~。

何だかきゃわゆい妻菊じつは蜘蛛の精。

お友達、よくぞ見逃さなかったですね。

シネマ歌舞伎が倍楽しいですよ!

桔梗さま、皆さま、
妻菊さんの糸くるくる、想像しながらのシネマ歌舞伎の映画鑑賞。きっと倍楽しくなりますよ!

糸~まきまき♪

きょうかずき様

妻菊、切羽詰まった場面なのに
この唄が聞こえてきそうです~♪

歌舞伎は見る場所によって
いろいろ違ったものが見えるので
楽しいですよね。

かぶりつきも上からもどっちも観たい!

で、考えたのは、客席がクレーンになっていて
(映画の撮影用カメラみたいに)
場面場面で、客席が上に行ったり下に行ったり
したらいいのにな~って。

ディズニーアトラクションじゃないっつーの。
役者さんたちが目を回しそうですね。

変化もの

「身替座禅」の奥方が物凄い美人だったら、もっと面白いと思いません?(笑)
玉三郎さんが、変化せずにそのままの造りで奥方を演じたら、とっても楽しいでしょうね。^^
こんな美人の奥方がいるのに浮気するなんて!という設定です。
玉三郎さんなら、もう考えていらっしゃるかも。(^^ヾ

いやいや

まるこさん

私は逆に玉さん、崩して崩して崩しまくるのではないか、と。
キレイなままだと本気でキレイだから
話しが変わっちゃうと思うんですよね。
でも、そっちの方が恐ろしさは出るかも~。
いずれにしろ、観てみたいなあ。

余談です。

身替座禅 の奥方は、勘三郎さんが、玉三郎の兄貴が奥方やりたいって言ってた!と書いていらした事がありますよ。結構最近です。(^-^)g"
それと、今月明治座で公演している梅沢劇団のお芝居、タイトルが「大笑い 馬の足玉三郎」っていうんです!んも~、富美男さんちょっと、と云いたくなりましたよ。でも名前の認知度は凄いです。それでもひどいな~。(笑)

そうですそうです~。

きょうかずき様

私も読んだ記憶が。玉さんは、玉の井をやってみたい、
と言っているのに、勘三郎さんは、ファンのためにも
それだけは絶対にやめた方がいいよ、って止めたんですよね。

やっていただきたいなあ、私は。
きっと、お得意そうですよね。

しかし、馬の足玉三郎って~、おいおいって感じ。
でも、ちょっとストーリーが気になります。(笑)

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○○さま

遊びに来てくださって
ありがとうございます。

玉さんは、仕事をさぼっても
それだけの価値あり!ですよね。
シネマ歌舞伎、私も行って良かったです。

またぜひ遊びにきてください。
お喋りべちゃくちゃ、
してってくださいね。

プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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