9日のアフタートークショー@南座

京にんじんさんが、先日9日に南座で行われた
玉三郎さんのアフタートークショーの内容をご紹介くださいました。

私は、トークショーに行けなかった組で、ほんとにがっかりしていたので
とてもとってーも嬉しく読ませていただきました。

地元クィーンの京にんじんさんにおかれましては
ただひとえに感謝申し上げる次第でございまする。
心より、ありがとうございます

濃いブルーとシルバーの帯、お洒落ですね

さてさて、こちらから、どうぞ~~~


6月9日の南座アフタートークについて、ご報告いたします。

緞帳が上がると、玉三郎さんおひとりが立っておられました。
薄いブルーグレーの着物に茶系の袴、扇子をはさみ、腰の脇からときどき覗く帯が、
濃い青の地に銀の模様で、まあ、おしゃれ。

舞台装置は、「阿古屋」のまま。
上手に、阿古屋のうちかけ、胴ぬき、クジャクのまな板帯が飾ってあります。
下手に、琴、三味線、胡弓がならべてあります。
中央に緋毛氈の台、テーブルには豪華すぎない花がかざってあります。
マイクを持って、左右に歩きながらの玉三郎独演会でした。
お話は、「阿古屋」を演じるまでの経緯、衣裳、楽器の解説など、
阿古屋づくし、あと開演前に配られた「質問用紙」から回答がありました。
質問用紙は、開場前に南座の外に並んでいるとき配布、
開演の15分前に会場で回収されました。スタッフさん、いろいろと大忙し。

南座「阿古屋」上演の経緯は11日の対談でもとりあげられるでしょうから、
衣裳と楽器について、簡単にご紹介します。「阿古屋」の衣裳、
楽器を手に取りながらのお話が興味深いものでした。楽器屋さんが呼び出されて、
琴、三味線を運んでおられました。

衣裳について
・打掛の模様は、御簾に牡丹にアゲハチョウ。成駒屋さんのは向かいアゲハ、
成駒屋さんよりも大きく仕立てなければならなかった。
・胴抜きは、成駒屋さんのと同じ、ただし、花は桜。成駒屋さんのは家紋が梅なので、
梅になっている。桜は守田の家紋ではないけれど、梅にするのは失礼と思って。
・帯はまな板帯。クジャクは、成駒屋さんの再演のときから。初演のときはしていない。
五代目歌右衛門さんのときは、あんこ帯、十二代目仁左衛門さんのときは、
帯を後ろにやって演奏していた。
豪華さと歌舞伎らしい立派な歌舞伎座に似合うように、まな板帯にされたのでしょう。
だんだん大きく立派なむづかしい出し物になり、変えられなくなってきた。

楽器について

・琴は、会津桐で、舞台映えがいいように、玉目(タマモク)で作ったが、
木目に堅いところとやわらかいところがあって、音に差がでる。
きれいだけれど、弾くのがむづかしい。
気むづかしくない琴をということで、柾目の琴をつくった。
初演、再演のときに玉目、再再演から柾目を使用。
琴には象牙の飾りをつけるけれど、それはいらないので、木の質だけいいのにして、
桐のいいので、お客様にご披露したい、と言ったところ、宮城道雄さんが同じことを
言われたのだそうで、音にこだわるのはこういうことかと思った。
「阿古屋」では、まな板帯を下に入れるので、特別につくった台の上に琴を置いている。

三味線
・竿に虎斑がある三味線を披露。
玉三郎さんいわく、三味線は下手でございまして、弘法は筆を選ぶのです。
インド産のコウキでつくられているのだそうです。
(コウキというのは、紅木(こうき)という高級銘木、
インドでも取引が制限されているらしく、
いまは、高価というよりも入手不可のレベルらしい)

木目についてのサイトをリンクしておきます。
玉目、虎斑の画像があります。

http://www.fuchu.or.jp/~kagu/siryo/moku.htm

あと、ならべられていたのは、先代の富山清琴さんにいただいた三味線だそうです。

胡弓はふつうよりも1割から1割五分大きくつくってあるというのは、
展示図録にもありました。バランスをどこまでも追及する玉三郎さんです。

展示会は以前にも行ったが、まだまだ家に寝ているものがあるので、
機会があったら、また展覧会を開きたい、「芝居の時、虫干しのときしか出さないので、
品物たちも喜んでいると思います」とのことでした。

またどこかで拝見できるかもしれません。

あと、質問コーナーでの今後の予定についての答えで、
歌舞伎役者として舞台には立つとおっしゃったのが当然ではありますが、
何度聞いてもうれしいです。そして、65歳前後を引退の時期と
おっしゃったこともありますが、きのうは、「わき役でも、座っているだけで
いい役があれば出たい」とおっしゃいました。見るのが好きで、
「座っていられるなら、劇場にいたい」という話のつづきではありましたが。
とにかく劇場が好き、ということなんですね。

緞帳が下りてくると、分厚い拍手が続きました。カーテンコールをしたいアフタートークでした。



こちらを読んで、PCの前でカーテンコールの拍手をしています(遅いよ)
あー、また明後日も、トークショーがあるのですよね。
突発的に決まるので、なかなか行けなくて残念です。

でも、でも、明日!
阿古屋さんに、逢えるのだーーーーどひゃー
うれしーなうれしーなーハイテンションで眠れないー

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すごい!

レポート嬉しく拝見いたしました~。

先月の展示と言い、胡弓の姿が思い出されて
玉さまの胡弓の音色が懐かしく耳に響いてまいりました~。

お衣裳のお話も興味深く。なるほど~~~。
阿古屋の子を宿してるというラジオのお話でも思ったのですが、
阿古屋について知らないことが多すぎる…と反省。

桔梗さんも、予習記事ありがとうございますです。
気を付けていってらっしゃいませ~。

すごい!すごい!

すこっぺさん これすごいご報告 興味津津 ありがとうございます

虎班の模様って 私の母が使ってたお琴で見たような記憶があります 木目にもいろんな種類があるのですね 
そして、宮城道夫さんと玉さんが同じお考えだったとは・・・やはり天才同士か 

是非東京でも開催してほしいです
皆で開催コールしませんか \(^o^)

替手

次世代の阿古屋はだれでしょうか、という質問がありました。
答えは、いません、個人名は出せませんが、何人かに声をかけているのだけれど、みなさん、三味線で挫折してます(という結論)、でした。
成駒屋さんは三味線がお上手で、三味線のところを、本手ではなくて、替手でお作りになりました。よけいにむずかしくなりました、みたいなことをおっしゃってました。

本手? 替手? 三味線をさわったこともないわたしにはちんぷんかんぷんですが、まるこさんなら、おわかりでしょうかね。

「替手」を調べてみました。

http://kotobank.jp/word/%E6%9B%BF%E6%89%8B

わたしは、子供の頃、バイオリンとか、ピアノにあこがれていて、琴、三味線などの和楽器などには、さっぱり無関心だったのですが、遅すぎる日本回帰をしつつあります。

パチパチパチ!!

猛ウサもPCの前でカーテンコールの拍手をしておりますわ。^^

お三味線はインドの紅木かぁ・・・触ってみたい、弾いてみたい。(笑)
胡弓の大きさ、お琴の木の質。
嬉しいね、音色とはこうでなくっちゃ。^^

開催コール、参加します!



琴とお召し物について追加

琴は「龍」なんです、と玉三郎さんはおっしゃっていたので、調べました。ご存じの方にとっては、いまさらな情報なのでしょうが、私同様、日本文化にご縁のない方のために、リンクしておきます。

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E7%AE%8F/

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%8F

どの部分をどう呼ぶかは一定ではないようです。

「各部の名称には槽、龍額、玉戸、龍角、龍舌、龍唇、龍手、磯、柏方(山嶽)、龍尾、龍趾などがありますが、書物によって別称となっているものもあります」

雅楽的音楽研究書
http://gagaku.blog.ocn.ne.jp/gagaku/2004/09/post_d8d1.html

上にリンクしたサイトの図の「龍舌」の部分は、玉三郎さんの柾目の琴では、龍、玉目(タマモク)のは、花筏の蒔絵です。

舞台に最初に置かれていたのは、今回の「阿古屋」でも演奏した柾目の琴ですが、玉三郎さんの指示で、楽器屋さん(ハセガワさんとご紹介)が舞台そでから運んでこられたのが、玉目。
玉三郎さんの指示で、ハセガワさんが面を客席に向けてみせると、その豪快な渦巻きに客席からどよめきが起こりました。
玉目は、岩をよけながら育った木からつくるとそういう模様が出るのだそうです。「岩をよけながら」とおっしゃりながら、指を伸ばして、手をくねくねと上げる玉三郎さん、どんな動きもきれいです。

「ふつう、象牙の飾りなどをつけるけれど、わたしはいらないので」の飾りをつける部分は、上のサイトの図の「龍頭」あたりです。

玉三郎さんは、玉目は見栄えはいいのだけれど、「ジを立てるところが堅いところとやわらかいところとで、音が変わるんです」とおっしゃっていましたが、「ジ」とは、「琴柱(コトジ)」ですかね。もうほんとにもの知らずなので、いちいち調べなくてはなりません。コトジをジとは、ウチカケをカケというのと同じ省略語法なんでしょうか。(「今月は政岡のカケを出させていただきました」とおっしゃってました)

http://kotobank.jp/word/%E7%90%B4%E6%9F%B1

玉三郎さんの衣装の色については、おとらさん(おいでだったのですね、わたしは3列目でした)によれば、袴は薄いグレーにみえたとのことですが、わたしの瞼の裏にのこるいいかげんな記憶では、やはり、茶系で、着物は、「和色大辞典」でみると、甕覗(かめのぞき)または秘色色(ひそくいろ)、袴は、利休茶に近いと思います。

http://www.colordic.org/w/


とりあえず、琴とお召し物についての追加でした。

わかりやすい解説

くるりんさん

アフタートークショーという企画は
とてもいいですよね。

理解も深まるし、何より玉さんに逢えるし。
って、行けなかったですけど。

でも、地元クイーンの京にんじんさんのおかげで
細やかにお知らせいただけてありがたいです。

あらかじめ教えていただいてから
南座に行けたので、ふむふむ、って感じで
より深く楽しませていただきました。

美しい音色

京にんじんさん

替手について、なるほどね~です。
アレンジしちゃったんですね、難しく。
そう思って聞くと、やはり複雑な演奏のように
思えてきました。

玉三郎さん、見事に演奏されていました♪
哀切の音色が、美しく響いていました。

弾いてみたい

まるこさん

三味線のお師匠さんの友達に
遊びにいくたび「さくら」を教わるのですが
まったく上達いたしません。

あの右手で抑えるのが、どうも。
(そっからダメ)

まるこさんの演奏、聞いてみたい~♪

知らない琴ばかり(座布団ダメ?)

京にんじんさん

知らない琴、わからない琴、だらけですわー。
とても勉強になりますです。(ふざけてません)

琴が龍というのも、おもしろいですね。
玉さんは龍がお好きだからやはり琴もお得意なのかな。
いろいろな部位の名前があるんですね。
日本の文化は素晴らしい。

>甕覗(かめのぞき)または秘色色(ひそくいろ)

こんな名前の色があることも知りませんでした。
日本の伝統色辞典を眺めて、一日過ごせそうですね。

いろいろとありがとうございます!

替手!

あの難曲が、本手じゃなくて替手なんですね。
びっくり!です。
替手は、本手とはメロディーもテンポも異なっているのに、心地よくうまく重なり合ったり、競い合ったりで、とても難しいのです。
本手を完全に覚えていないと、かみ合わないの。本手と替手の間とあ・うんの呼吸で曲が決まります。
勝国さんと玉三郎さんのあ・うんの呼吸。素晴らしいです。^^

次の世代は・・・・・難しいですね。

ごめんなさいー

大変貴重な資料 勉強になります
京にんじんさん のご報告だったのに すこっぺさんと間違えてしまいました お二人に????と思わせてしまいました 大変失礼いたしました

ところで 替手 とはそういう意味だったんですね、12代目仁左衛門さんが阿古屋をなさった時はご本人の演奏でなく御簾内からの本職の演奏だったと聞いたと思いましたが、 京にんじんさんのご報告だと帯を後ろにと言う事だったのご本人の演奏だったんですね 
TVで見た歌右衛門さんの旋律と玉さんのとも違うので 本人のお好みで変わるのかしら?とずっと疑問でしたが、これが替手ということでしょうか?
歌右衛門さんの三味線は素敵でした、でも演奏しながらチラッギョロッと地方さんをにらむ様に見えたので・・・・景清殿の事より心配してる相手が他にいたんじゃないかしら おっとっと、おだまりっv-358

帯をそのまま

ムジコさん

あの俎板帯をそのまま前に
演奏をする玉三郎さんは凄いなあと
今回また、舞台を拝見しながら思いました。

難儀なんてもんじゃーないでしょうね。
しかもお腹の中には赤ちゃんまで。
ぐぐぐるじーっ、って感じなんでしょうねえ。
そんなそぶりは露だに見せることなく、
クールで哀し阿古屋さん、うっつ(嗚咽)

玉三郎さんの三味線も素晴らしかったです。
ご自分でマズイだなんておっしゃるのは、ご謙遜なんですよね、
もしくはめざすレベルが超ド級だから
あんなに弾けるのに、納得していらっしゃらないのでしょうか。

歌右衛門さんに睨まれたらカエルの気持ちがわかりそう。。。

すごすぎます・・・

知らない、聞いたこともない言葉ばかりで貼って下さった説明を読むのも必死です(汗)

岩をよけながら育った木をお琴に使うなんて豪快ですね・・凄いです。

ムジコさん、去年の芝翫さんの追悼番組で若き日の歌右衛門さんが三味線を弾いていらっしゃるのを初めて見ましたが、とても綺麗で目が釘付けになりました。(特に手!)

音色はきこえませんでしたが、玉三郎さんがおっしゃるくらいですから、さぞお上手だったのでしょうね。

私は弦楽器はからきしで、ねだって買ってもらったバイオリンを購入したその日に壊して母に怒られた思い出があります(苦笑)

手!

すこっぺさん

私は、歌右衛門さんの阿古屋も三味線も
まだ拝見したことがありません。
(幼い頃に見たかもしれませんが記憶にはなく)

手がねえ、美しいんですね。
玉三郎さんの手にも、見とれてしまいました。
指先の動き、手首のしなり、
美しい音色は美しい手から、生まれてくるのですね♪

私も子供の頃バイオリンを習っていたのですが
待ち時間は、教室の黒板に落書きをして遊ぶのが楽しくて
バイオリンの方はとんと下手っぴーなので
先生は、落書きばかりほめてくれました(ダメダメ生徒)
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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