大琳派展座談会その3 「女形の美の基本」

あと2週間ちょっとで、能登演劇堂での等伯記念講演会ですね。
等伯とは直接関係ないのですが、大琳派展の座談会で
玉三郎さんが、語られたことで、
へえ~と思ったことをいくつか書いてみます。

美人画のスライドを見ながら、
「女形にとって、美の基本は、裾の分量と帯の分量なんです。
顔は、遠く離れてしまえばディテールはほとんど見えない。
だから、顔はそんなに関係ない。
分量で決めていくんです。綿の入れ方とかも。
分量のバランスが崩れるとダメ」と。

近くで見ても充分に顔のディテールまで美しい玉さんが、
3階から見ても、幕見から見ても、際立って美しいその理由が
“分量のバランス”という極意にあったのか、と。なるほどなあ。

以前TVでも、「美を極める、とか言われるけど
自分にとっては、心地良ければそれでいいんです」と
おっしゃっていたことにも通じますね。

さらに、尾形光琳のある人物画を見ながら、
「人物画としては好きじゃない。けれども、
色の分量的なバランスが美しいし、気持ちいい。
抽象画として、デザイン的な色のバランスがいい」
ともおっしゃっていました。
光琳はあまりお好きじゃないみたい。

あと、北斎(だったかな)の絵を見て、
「襟裳が好きじゃない。
歌舞伎では襟の合わせが、役柄を第一に表す。
襟の合わせによって、結婚前なのか後なのか、長屋の人なのか、
その役柄が決まるから歌舞伎役者は
襟を自分で合わせられなければいけない。
だから、そういう職業的な見方をしてしまう」と。

絵画を見るときも、やはり歌舞伎役者としての
プロの目で、厳しく見つめられているのですよね。
墨絵の衣裳、天守物語の龍の絵、揚巻の打ち掛けなどについても
色々と語られていました。

あと細見さんが語ってくださったエピソードで、
「玉三郎さんがせっかく家に来られるので
お茶の道具立てをして、家のものにお茶を点てさせたら
玉さんが「ちょっと点てさせて」とおっしゃって。
玉さんが、茶筅をふっているだけなんですけど、
それが、またきれいなんです。絵を見てるような感じで。
天才ですね!」と細見さんがおっしゃると、
玉さんがひと言「あのお茶碗、欲しかったんですよ」と。

面白いですね、玉さんって。場内爆笑でした。

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玉三郎さんの触覚^^

美を感知する触覚。
天性のものと探究心と好奇心と努力と・・・・・。
五感それぞれが触覚を持っていて、いつも働いている。無理しているんじゃなくて、喜んで働いている。
玉三郎さんて、そんな人じゃないのかな。^^
所作のすべてが美しい。

選ばれた人なのか、この時代を選んで生まれてきたのか。
どちらでしょうか。
わたしたちは幸せです。(^^ヾ

玉さんが点てたお茶

まるこさん

いただいてみたいですね~。
玉さんが茶筅でシャカシャカやられたお茶を。

でも、舞台を拝見できるだけで
もう、それだけで、いいですよね。

いつも玉さんに感動を
与えていただいているばかりで。


玉三郎さんの幸せが
ますますどんどん発展していきますように。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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