「女」の眼差し

先月27日に、東劇で「高野聖」を鑑賞しました。
思い描いていた以上に印象が強烈で、
早く感想を書きたいと思いながら、今になってしまいました。

宗朝を、孤屋で迎えたときの「女」の目、
「うん、うん」と優しく次郎に語りかける「女」の目、そして
軽快に親仁に語りかける「女」の目、それぞれの眼差しに
「女」の心情が、鮮やかに映り込んでいて、ドキッとしました。
「女」と3人との距離感が、非常にリアルに
眼差しから見て取れて、なるほどなー、と。

この実に繊細な描写は、玉三郎さんが前段で語っておられた
「「高野聖」は寄りの世界。カメラで寄ることで、
役者の誇張した演技じゃなくって、鏡花さんの視線、
ありのままの思いが伝わる」ということなのだな、と。

舞台上で客席に向けて演じている表情を切り取ったアップと
カメラの寄りに集中して演じている時のアップは、やはり
まったく違うものですね。

また、映像の創り方が生理的にゾクッとしたり、
生理的に心地がよくて、感じたまんま、鏡花ワールドに
スッと吸い込まれていくようでした。

玉三郎さんは、「高野聖」を歌舞伎座で初演されたとき
小説の世界をそのまま舞台に上げたい、とおっしゃっていました。
そして今回も、小説を読み終わったときの印象を、舞台を観て感じて欲しい、と
おっしゃっていました。

実際に小説を読んだとき、なかなか難解な部分もあり
音読することで少しイメージが立ち上がってきたり
理解する上で、試行錯誤しました。

今回、小説を何回も何回も深く読みこんでおられる
玉三郎さんの(鏡花さんの)視点で描かれた映像は、
一人で小説を読んでいるだけでは、なかなか掴みきれなかった
作品のナイーブな部分までもが音で、色で、表情で、
より具現化され、浮き彫りになって伝わってきて
小説を読む以上に「高野聖」を感じることのできるシネマでした。

たぶん映画史上でも初めて(であろう)このシネマ歌舞伎の試みは
とても面白い効果を生み出していると思います。
鏡花ワールドにそれがピタッとはまっていて
しかも、観る人にとって優しい映画づくりですね。

シネマ歌舞伎を、こういう形で、作品に合わせて
さまざまな手法で創り込んでいく試みを、
玉三郎さんに!どんどんやっていただけたらいいなー
と楽しみになりました。

鏡花3連作はこの先も上映が続けられるので
もう一度、いや何度も、見たい、感じたいです。

少し余裕ができたので、今だ!とばかりに
玉三郎さんおすすめの千鳥ヶ淵でお花見をしてきました。
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銀座ランチ^^

土曜日のランチは、「銀座むとう」を予約しました。
その後で玉三郎さんの”女”に逢いに行きます。
月曜日は”美女”に逢いに行きます。

長唄の会もドキドキ、玉三郎さんに逢うのはもっとドキドキ。^^

えっと、上京の目的はなんだったけな?(笑)






むとう行きとう、ござります。

まるこさん

むとうで昼ビールですか(違うって)
玉三郎さんの女に、逢うのですね。
鼻血覚悟で、逢瀬をば。

月曜日は美女ですかっつ。
いいですねえ。

上京の目的は、
ズバリ!玉さんでしょう!

ばればれ^^

長唄の会は大義名分?
いえいえ、そのようなことは・・・・・うふふふふふふ。(笑)

逢瀬だなんて、桔梗さんったら、このぉ、このぉ、嬉しいことを。^^

大事

まるこさん

大義名分、大事ですね。

あとは野となれ、大和屋に逢いたい~。
これっきゃないですわ。

千鳥ヶ淵の桜

「高野聖」よかったですよねぇ~。桔梗さんのおっしゃるとおり「女」を感じました。歌舞伎の舞台の玉さまも、もちろんおきれいで、女性以上に女性的ではあるのですが、どこか、こちらも女形さんとして見ているところがあって、“虚構”と言ってしまうと身もふたもないかもしれないけれど、そんな感じですが(って、どんな感じ?、ご推察くださいませ)、この「高野聖」では生身の女でした。特に、何かと話題の水浴の場面では、ドキッとしました。なぜか、ルノアールが描くふくよかな女の人の身体が目に浮かびました。玉さまってきっとあんな身体つきに違いないと…。実際はとても鍛えていらして、無駄なお肉は全然ないんでしょうけれど。

さて、明日はいよいよ仁左さまを見に国立劇場へまいります。千鳥ヶ淵の桜、まだ見られるでしょうか。天気予報は雨・・・。「花散らしの雨」なんでしょうか。

「女」

おとらさん

すみません、「女」と書いてしまったので
強烈に「女」を連想されましたよね。当然ですよね。

役名が「女」だったので、「女」と書いてしまったので(汗)
「女」を強調したように感じられましたよね、すみません。
(「女」だらけの文章になってしまいました)

もちろんゾクゾクするほど「女」でしたよね。

嬢様のまなざしには、その話す相手との距離感とか
感情が見て取れて、宗朝への思いの変化もわかって
嬢様の多面性とかいろいろなことが感じられました。

沐浴シーンは、舞台よりさらに濃厚になっていて
鼻血度数アップでしたし。

嬢様のメイクもマネしたいと思いました(笑)
アイラインの引き方が絶妙ですよね。
素顔のようで、素顔でない~べんべん。
それは何かと尋ねたら~目ヂカラ~目ヂカラ~♪

確かに豊満な肉体って感じでしたよね。
本当は違うでしょうにね、そこもスゴイですよね。
獅童さんの身体にもびっくりしました。
ガッチリ系なんですね。しろマッチョじゃない。
素顔は、童顔なんですね。獅童顔?

今回のシネマ版(玉三郎版)「高野聖」で、
鏡花さんの描きたかった世界に、
また一歩、近づけたように思いました。

さて、明日は国立劇場にいらっしゃるんですね。
桜は、まだ大丈夫じゃないでしょうか。
玉さん曰く、「散り際の桜がまた素晴らしい~」と
おっしゃっていましたので(ラジオで)
お花見のフィナーレが楽しめるのではないでしょうか。

花散らしの雨、これまたおつですなあ。(ってことで)

仁左衛門さんに、よろしくお伝えください~♪へへへ

猛ウサも^^

明日は東劇目指し・・・・じゃなかった。
三味線を持って上京します。

予報は雨ですね。
嬢様に逢うには相応しいのかも。

行ってきま~~~す。^^

ダッシュで

いってらっしゃーい、猛ウサさん。

三味線を担いで、えっさほっさ~
東劇目指しましょうe-218e-330

ロビーで弾かないでくださいね。
連れ出されちゃいますからe-454

嬢様との逢瀬には、雨がいいみたい。
しっとりと、しっぽりとね。

千鳥ヶ淵

桔梗さん。
言い忘れてました、お誕生日おめでとうございます♪

桜、行きたかったからお写真アップしてくださって、うれしかったです。
桔梗さんが行かれた前日、夜に行って来たんですけどね、
日の光の中の姿も見たくなってしまってて。
夜は夜で、ステキなんですけど。

夜桜も最高だってラジオでおっしゃってましたっけ、玉三郎さん。
先日のラジオではとってもご機嫌で、パーソナリティの方と相性がよろしいのか、軽妙ではじけてて、終始笑い声が混じる様な。楽しげなお話ぶりでしたね。
って、桔梗さん、聞けたんでしょうか? 「早く聞きたい」っておっしゃってたから、ラッキーなことがあって聴けたのかもって思ってたのですけど。

録音できず聞けなかった桔梗さんを、素早くフォローできなくってごめんなさい。以前とくダネで私がお世話になったのに!

ヨーロッパ旅行の詳しいお話(特にヴェニスでのお話とか…)とか、
音楽のお話とか、博識ぶりが光ってました。

>小説を読む以上に「高野聖」を感じることのできるシネマでした。

どんなことになっちゃってるんでしょう!
う~早く観に行かなくっては…(汗)

ありがとうございます。

くるりんさん

お誕生日を覚えていてくださり
うれしいですよー、もう若かないけどー
でも、生きてることに感謝です。

私は、夜桜に行きたかったです。
玉さん言うところの、ライトアップが終わったあとの
闇の中に咲く桜のシーンとしたなかを歩く。
これ、いいですよねえ。やりたかった。

>素早くフォローできなくってごめんなさい。

とんでもないっす、ご心配いただきありがとうございます。
ラジオは、一昨日、おかげで聴けました。
玉さんとパーソナリティの方の相性がいいんだなって
私も思いながら聴いていました。
玉さんがとても弾けていて、楽しくて
聴きながらこちらもニコニコ状態でした。

玉さんは低音と高音の音域が広いですね
そして、すごーく素直なところと、
すごーく頑固なところと、
そのギャップも、おもしろいなーなんて。

千鳥ヶ淵も、勝どき橋のところも
とってもお気に入りの場所なんですね。

勝どき橋は、昔よく歩いて渡りました。
月島方面でみんなで飲んだ帰り道に
ワイワイと銀座まで歩いて帰るってのが楽しくて。
けっこう距離はあるんですけど。若かった。。
夜風が気持ちいいんですよね。
埠頭には行ったことないので行ってみたいです。
都会の真ん中で潮の香りを満喫できるんですね。

「高野聖」は、玉さんの目で描かれている
私小説ならぬ私シネマって感じで
自然に鏡花さんワールドに没入できました。

まだまだやってますから~
私もまた行きたいなーっと思ってます。
くるりんさんの感想、楽しみにしてますー!

残念ながら・・・

土曜日は午後3時から会の打ち合わせが入り、玉三郎さんにはお逢いできませんでしたの。トホホホホ。。。。。(涙)
月曜日は、別行動の予定が外れてしまった夫が一緒になってしまい、(しまい)東劇には行かれなくて・・・・トホホホホの(涙)

土曜日の雨で草履をダメにしてしまったけど、娘と銀座ランチを楽しみ、少しだけ銀ブラをして急いで日本橋に向かいました。

演奏会はいろいろあったけど、何とか無事に終了しました。
いやぁ、疲れたましたわ。

玉三郎さんさ~~~~~~~ん!!!!

おきゃぁえりなさい

まるこさん

何はともあれ、演奏会が無事に済んで
よかったです。おめでとうございます。

銀ブラも、ご主人とのデートも楽しめて
良かったですね。

とはいうものの、玉さんに逢えなくて
残念無念ですね~。
これが本題だったのに―違うかー。

でも、東劇も玉さんシネマも、
逃げませんので~
e-218e-377e-282e-282←逃げてる逃げてる

プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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