「坂東玉三郎 舞台」の感想 ①

玉三郎さんの最新写真集「坂東玉三郎 舞台」。

手元に届いてから、なかなかゆっくり拝見する時間がありませんでした。
夜、寝る前に、ちょっと見てはニマニマ、チラっと見てはムフフフ

大事にカバーに入れたまま飾っていましたが、
やっと、じっくりと拝見することができました。

どの写真からも、玉三郎さんのお役の心情が浮ぼりになって感じられて
目には見えない「情念の3D」となって、熱く胸に迫ってくるのです。
あ~、あのときの、あ~、あの感情が、生々しくよみがえってきます。

地唄舞「雪」の写真、玉三郎さんの後姿に
手が止まり、しばし息も止まり、時が止まりました。

傘を少し閉じて佇んで、”わが待つ人”を思う、
後姿の切なさ、哀しさ、雪の夜の、淋しさ、冷たさ。
よくもまあ、女心をこんなにも表現しきれるものだな、と。
次のページの横顔も、口に着物の袖をあてて俯く正面のお顔も
なんて清らかで、美しいのでしょうか。
「花も雪も、払えば清き袂かな」
あーん、もう、泣いちゃいますよー。
日本女性の情緒って、いいものなんですねえ(遠い目&私も女なのに)

実際の舞台は暗めなので、いつもは線で感じていた「雪」でしたが
写真の照明がいい感じの明るさで、「雪」の玉三郎さんの表情をこんなにも近くで
はっきりと見られたのは、やはり写真ならでは、ですね。
うー、泣けちゃうー(わかったから)

そして、私の大好きな玉三郎さんの変化ものも、満載です。

鬼、大蛇、蜘蛛、獅子。

同じ鬼でも、眉毛の形、口の形、隈取がまったく違うのですね。
舞台では、そんなに細かく拝見することはできないので
「変化ものアート集」って感じで、顔の描き方や表情を
あっちとこっちを、見比べてみるのも楽しいです。

顔がどんなに怖くても、着物からスッと出ている手の美しさが
どれも、玉三郎さんなんですよね。
こんなにキレイな手をした鬼は存在しないだろうな、などと
思いながら、じーっと眺めて。

てなことを、一枚一枚やってるものですから、
写真集を抱えたまま、時が止まったままなのです。
あー、しゃーわせ、幸せ。(つづく)

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後姿

写真集「舞台」には、後姿がたくさん収録されていて、うれしいです。
ほんとに美しい。

桔梗さんのおっしゃるとおり、手も美しい。
鬼になったときの、爪がのびてきそうな、おそろしげな指も好きです。

「蜘蛛の拍子舞」の蜘蛛の糸を投げている写真、舞台の真下から映されたんでしょうかね。めずらしいアングルです。

蜘蛛の拍子舞

京にんじんさん

あの蜘蛛の拍子舞の糸を投げている写真
南座のチャリティのときにパネルに入れられて
出品されていたんですよね。
大きなサイズで。

あー欲しいなーと思って眺めていました。
でも、マイお財布が鞄から顔を出して
「それ無理だからー」って言うので
あきらめました。泣く泣く。
だから、今回、写真集でいつでも見られるようになって
すごくすごく嬉しいんです。

アマテラスの写真も、良かったんですよね。
チャリティで出品されていた。
でも、それは写真集にはないですね。(よくばり)

蜘蛛の糸がふわーっと広がって、
面白い写真ですよね。

玉三郎さんの手は不思議ですね。
歌舞伎などで拝見すると白いスーッとした手。
コンサートのとき、歌いながら手を組んだり
するときは、骨っぽい大きな手。

玉さんの手も、変化ものですかね。

御礼

いつもありがとうございます。ありがたい感想を読んで、思わずコメントを投稿してしまいました。今回の写真集も玉三郎丈が自ら写真を選び、構成したものです。たたみかけるような流れがすごいです。

こちらこそ御礼

和楽編集部さま

コメントありがとうございます。

福田さんの写真、私は好きです。
なんというのか、写真の質感が
クラシックな懐かしい感じがして
気持ちがやさしくなります。

玉三郎さんの写真のセレクションが
素晴らしいですね。
構成もご自分で、なのですね。
200枚、どう並べるか!
難しいですよね。

ますます眺めるのが楽しみになりました。

プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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