泉鏡花・幻想の世界@行徳
玉三郎さんの朗読公演「泉鏡花・幻想の世界」に
昨夜、行ってまいりました。
地下鉄東西線が、行徳の駅に着くころ
オレンジの夕焼け雲が、もくもくと
とても幻想的に空を彩っていたのです。
おー、まさに、鏡花さん日和と
車窓から、見入ってしまいました。
玉三郎さんは、颯爽と!白のスーツでご登場でした。
サテン地のような光沢のあるクリームホワイトのスーツに
白いワイシャツに白いネクタイに白い靴下に白い靴。
そして、インカムマイクも白!オシャレです。
私の脳が、一瞬、シアターコンサートにスイッチしてしまいました。
歌って~やさし~く~♪とメロディが聴こえてきそうでしたが
ちがうちがう~今日は、朗読ですよー。
最初に、玉三郎さんから鏡花さんの作品に対する解説がありまして
そこで、「鏡花先生の作品は魔界とか異界とか霊界などと
言われますが、魔界ということはありませんね、異界ですね。
人間とは違った場所にいて人間のことを話す」とおっしゃいました。
私は、魔界だと思っていたので、うーむ、そっかあー
魔界ではないのか、異界なのか、と新たな発見がありました。
シネマ歌舞伎が今、上映されているということもおっしゃり
その時に、「鏡花三部作」とおっしゃったあと、「三連作」、
と言い直しておられました。三つが繋がりのある作品なのですね。
玉三郎さんが演じられているお役はもちろんですが
「夜叉が池」の姥、「海神別荘」の公子、「天守物語」の図書之助と桃六が
これまた素晴らしくて、凄いなあと聞き入ってしまいました。
声がいいんですよね。低音にしびれちゃいました。音域が広いですね、やっぱり。
「夜叉が池」の子守歌、よかったです♪
「恋しい人と別れているときは、歌を歌えばまぎれるものかえ」ってのも
いい台詞ですよね(涙)
あと、台詞と台詞の間が、たたみかけるように次々進むので
よくもまあ、あんなスピードで、公子→美女→公子→美女などと
一人で掛け合いできるものだなあ、というのも恐れ入りました。
三作ともまったく雰囲気の異なる、鏡花さんの幻想世界へと誘われました。
特に、「海神別荘」の公子は、舞台でほかの役者さん(海老蔵さんと獅童さん)が
やられているときと、まったくイメージが変わり、公子が好きになりました(笑)
明るくて、おおらかで、やさしくて、ああ、この人となら結婚したいなー
楽しそう~、と(あはは)
これまで、私は、公子はあまり好きじゃなかったんですね、なぜか。
玉三郎さんご自身も、笑顔で楽しそうに語っていらして
とっても楽しんでいらっしゃるように感じました。
ハープの演奏も、素敵でしたねえ。朝川さんの涼やかなメロディ。
演奏のないときは、朝川さん、瞑想されているように目をつぶっていらっしゃいました。
休憩時間が終わるころ、朝川さんだけ舞台に出ていらして
調弦されたのです。私はハープの調弦を初めて拝見したので
へ~弦の上に調整のねじがあるのか、あーやるのか~、と
いちいち感心しながら、見せていただきました。
第二部の冒頭で、玉三郎さんが
「みなさん、もう「天守物語」については、ご存じだと思いますので」
とおっしゃったのですが、玉さんファンはそうかもしれないですけど
会場にいる全員は、たぶん、知らないと思いますーっ(笑)
富姫様は、先日、シネマ歌舞伎で拝見したばかりでしたので
声を聴くと、その場面の映像がふわーっと浮かんでくるのですが、
目の前には素顔の玉三郎さんが座っていて、不思議な気持ちになりました。
鏡花さんの作品は味わい深く、これから先、玉三郎さんの朗読を
何回も聞いて感じて、また聞いていきたいなあ、と思いました。
玉三郎さんは、鏡花先生の作品世界を本当に深く理解して、
愛おしみ、慈しんで、朗読されているのだな、ということが
じんわりと伝わってくる2時間でした。
昨夜、行ってまいりました。
地下鉄東西線が、行徳の駅に着くころ
オレンジの夕焼け雲が、もくもくと
とても幻想的に空を彩っていたのです。
おー、まさに、鏡花さん日和と
車窓から、見入ってしまいました。
玉三郎さんは、颯爽と!白のスーツでご登場でした。
サテン地のような光沢のあるクリームホワイトのスーツに
白いワイシャツに白いネクタイに白い靴下に白い靴。
そして、インカムマイクも白!オシャレです。
私の脳が、一瞬、シアターコンサートにスイッチしてしまいました。
歌って~やさし~く~♪とメロディが聴こえてきそうでしたが
ちがうちがう~今日は、朗読ですよー。
最初に、玉三郎さんから鏡花さんの作品に対する解説がありまして
そこで、「鏡花先生の作品は魔界とか異界とか霊界などと
言われますが、魔界ということはありませんね、異界ですね。
人間とは違った場所にいて人間のことを話す」とおっしゃいました。
私は、魔界だと思っていたので、うーむ、そっかあー
魔界ではないのか、異界なのか、と新たな発見がありました。
シネマ歌舞伎が今、上映されているということもおっしゃり
その時に、「鏡花三部作」とおっしゃったあと、「三連作」、
と言い直しておられました。三つが繋がりのある作品なのですね。
玉三郎さんが演じられているお役はもちろんですが
「夜叉が池」の姥、「海神別荘」の公子、「天守物語」の図書之助と桃六が
これまた素晴らしくて、凄いなあと聞き入ってしまいました。
声がいいんですよね。低音にしびれちゃいました。音域が広いですね、やっぱり。
「夜叉が池」の子守歌、よかったです♪
「恋しい人と別れているときは、歌を歌えばまぎれるものかえ」ってのも
いい台詞ですよね(涙)
あと、台詞と台詞の間が、たたみかけるように次々進むので
よくもまあ、あんなスピードで、公子→美女→公子→美女などと
一人で掛け合いできるものだなあ、というのも恐れ入りました。
三作ともまったく雰囲気の異なる、鏡花さんの幻想世界へと誘われました。
特に、「海神別荘」の公子は、舞台でほかの役者さん(海老蔵さんと獅童さん)が
やられているときと、まったくイメージが変わり、公子が好きになりました(笑)
明るくて、おおらかで、やさしくて、ああ、この人となら結婚したいなー
楽しそう~、と(あはは)
これまで、私は、公子はあまり好きじゃなかったんですね、なぜか。
玉三郎さんご自身も、笑顔で楽しそうに語っていらして
とっても楽しんでいらっしゃるように感じました。
ハープの演奏も、素敵でしたねえ。朝川さんの涼やかなメロディ。
演奏のないときは、朝川さん、瞑想されているように目をつぶっていらっしゃいました。
休憩時間が終わるころ、朝川さんだけ舞台に出ていらして
調弦されたのです。私はハープの調弦を初めて拝見したので
へ~弦の上に調整のねじがあるのか、あーやるのか~、と
いちいち感心しながら、見せていただきました。
第二部の冒頭で、玉三郎さんが
「みなさん、もう「天守物語」については、ご存じだと思いますので」
とおっしゃったのですが、玉さんファンはそうかもしれないですけど
会場にいる全員は、たぶん、知らないと思いますーっ(笑)
富姫様は、先日、シネマ歌舞伎で拝見したばかりでしたので
声を聴くと、その場面の映像がふわーっと浮かんでくるのですが、
目の前には素顔の玉三郎さんが座っていて、不思議な気持ちになりました。
鏡花さんの作品は味わい深く、これから先、玉三郎さんの朗読を
何回も聞いて感じて、また聞いていきたいなあ、と思いました。
玉三郎さんは、鏡花先生の作品世界を本当に深く理解して、
愛おしみ、慈しんで、朗読されているのだな、ということが
じんわりと伝わってくる2時間でした。