雨のち春風

ちょうど日生劇場に到着する頃(今日もまた行ってる)
雨が激しくなってきました。傘をさしても濡れてしまうほど☂

しかし劇場内は開演前から熱気ムンムンで、すぐに上着を脱ぎました。
二階席からの観劇。天井を見ると、なるほど海底劇場なのだな、と。

今日は、「藤娘」について書きます。

幕が上がり、闇の中「若紫に~♪十返りの~♪」が聞こえると
もうすぐだよ、もうすぐだよ(ドキドキ)、そして、
パッと照明のなか、藤娘が

この演出を考えた人は天才ですね。
明かりがついた瞬間の盛り上がりといったらもう~
(でも玉さんだからこそ!ですね)
客席が沸き、「かわい~~~」の声が、二階席でも沢山、聞こえました。
たぶん観客1330人中1330人が「かわいい~~」と感じているはず

藤の花や葉っぱ、松の葉や枝の色が、いつもより明るく(淡く)感じました。
今回は、藤の花びらがデカイなあ~~と昨日は下から見上げていましたが
二階席から見るとちょうどいい大きさ。藤棚が、見事です。

玉三郎さんの微笑みとともに、サーっと春の風が。

可憐で、愛らしくて、こちらもつい微笑んで心ウキウキ。
恋する娘を見ているだけで恋する気分になれちゃうんですからね。
何回観ても、いいねえ、藤娘。かわいいねえ、藤の精。

衣裳がこれまた素晴らしいです。色調が絶妙。
こんなに微妙なトーンの日本の伝統色って、凄いよなあと。
今、街の中を歩いても、こういう日本の色を見ることはありません。
藤の精が着替えて出てくるたびにワーッと歓声が上がります。

そして引っ込むときも、玉さんは、やっぱり天下一品。その姿を
見えなくなるギリギリのギリギリまで目で追ってしまいます。

上手へ下手へ御挨拶されるときの表情が憎いほどチャーミング。
はにかむようにクルッと後ろ向いたり顔を伏せたりするたびに
「かわいいんだからっ」のどよめきが。

観ている人たちの気持ちが、藤の精の動きとともに
ひとつになっていくのを感じます。

ここまで人の心を惹きつける「藤娘」は、
あとにも先にも、坂東玉三郎さんだけですね。
何回見ても、飽きません(「また行くのかい?」「もちろん!」)

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うん?

じぃぃぃぃぃぃ・・・・また行くのぉ?・・・・・・

あと2つ。^^
で、また行くの?・・・・

あと2つ!

まるこさん

あと2つ寝たら、ですか。

この間、「銀座むとう」でお昼ご飯
食べました。

メニューは、「鯛茶漬け」と「お刺身定食」と
今週の日替わりは「秋刀魚塩焼き」です。

お刺身の鯖が、美味しかった。
お魚の種類もいろいろでした。

鯛茶漬けにも、小鉢や、
卵焼き(板さんが目の前で焼いている)
デザートが付きますよー。
あっさりだけど、満足できます。

で、また行くの。

藤娘

桔梗さん

かなり舞い上がってますね 真の闇からパッと照明が・・
>この演出を考えた人は天才ですね

天才も天才 六代目菊五郎 六代目はずんぐりむっくりだったから
自分を可愛く見せる工夫をして、あの演出になった。勿論ご存じでしょ。

過去において、梅幸、扇雀(現・藤十郎)の藤娘を見慣れてた私。この演出は凄いと。
その後、橋蔵さんのを観た時、「橋蔵は八等身なんだから、舞台背景に負けている、
演出を考えたらどうか云々」との劇評。成る程・・・と。
だから1978年、玉三郎さんの藤娘を演舞場で初見のとき、実は心配したんです。
当時の玉さま、ひょろひょろだったから。
でも照明ついたとき、高校性フアンの奇声とも拍手ともすげえ~の何の
怒涛の如く・・私もその中の一人v-15
逆に、2003年では屏風絵だけで照明あかあかだったけど・・
要するに、豪華だろうが、地味だろうが、いつも
「玉三郎」が光輝いてます!!

ですよね。

みよ吉さん

菊五郎さんの発案、通常より、
松も大きくしたんですよね。

舞台の上の、役者さんと舞台美術の比率って
すごーく重要なんですね。

今回の藤棚は、かなりモダンだな、と感じました。
全体に明るくて、藤の花の色が
フランスの伝統色みたい、なんてね。
日生劇場にとてもぴったりの舞台装置です。

今回、暗転の舞台に佇む「傾城」の始まりも
とても印象的。シルエットが綺麗です。
そこからすでに物語が始まっている雰囲気で
ゾクゾクっと。早く明るくなれ~です。

みよ吉さん、お楽しみに!

なんどでも~なんどでも~

なんどでも、行きたいみたい、藤娘 です。

毎回、予想の範囲を超える動きをされるような気がして、その都度、びっくりします。はじめてのような驚きがあります。

たとえば、藤色の衣装での愛嬌たっぷりのごあいさつのとき、両袖をかかえ、だらりの帯をゆらしながら、小走りでまず上手へ、二階席までみあげて、両手を前にそろえてゆっくりとお辞儀、拍手がわきます。
そのあと、おーはずかし、と袖で顔をかくし、ちらと袖をはずしたりして、そのしぐさがかわいいので、客席がわきます。そして、こんどは、下手に向かい、ほとんど舞台の端っこまで進んで、またていねいに二階席までをみあげておじぎ、盛大な拍手。
いよいよ、真ん中、とみんながみています。ここで、玉三郎さん、小走りに舞台の奥へ、え?どこいくの? ひっこみ? と不安になったところで、ぐーっと半円を描いて、中央にもどって来られて、ていねいにごあいさつ。一同安心して、拍手が一段と大きくなる、という次第。にくいね、玉さん、と思いました。

ほろ酔い藤娘が「宵寝枕の まだ寝が足らぬ」のあたりでしょうか、寝そべって手枕するところがあるのですが、ほとんど髪が床につくくらいまで、長々と横になられるので、おー、そこまでやるか、とびっくり。

ほんとうに惹きつけられる玉三郎さんの藤娘です。

藤音頭

桔梗さん

そうですよね。それに、六代目は『藤娘』を『藤の精』の解釈で踊ったので、
小村雪岳(字が違うね)と相談して、その斬新さに人気舞踊になった(演劇界で昔読んだまま)
今回、子供の頃踊った「潮来」に・・そんな玉三郎さんの考えを読んだけど、
やっぱり、いつもの「藤音頭」でしたか?

歌右衛門丈はいつも潮来で踊り古風だったとか。
私は歌右衛門のは観たことないので、潮来は知らないですが。

その内上京しますからね。20日に大学病院予約なので、それ済ませて
体調万全で行きま~す!

そうでした、そうでした~

京にんじんさん

あの上手下手、そして中央への
御挨拶のときが、めっちゃ盛り上がりますね。

玉さんの間合いがね~最高。
「お~恥ずかしい」なんだけど、お茶目で
愛嬌たっぷり、楽しませてくださいますね。

寝そべって手まくらのところでは
お客さんの方を満面の笑顔で見つめて
うふふふ~って感じで、これまた可愛い。

女がやると嫌味になるしぐさも、
玉さんがやると純粋に可愛いところが
これまた憎い、憎い♪です。

潮来の~

いったろーおー♪でなくてー
ですよね、みよ吉さん

わたしも、潮来は見たことないので
細かいところがよくわかりませんが
藤音頭なのではないでしょうかね。

玉三郎さんの幼い頃の「藤娘」も
よく映像で出ますが、あの頃から
おしゃまで愛らしくて、すでに「藤娘」の
勘所をつかんでいますよね。
藤娘を踊り続けて50年以上!
究めた人の藤娘は、可愛すぎます。

いいな。いいな。

桔梗さん。
>何回見ても、飽きません(「また行くのかい?」「もちろん!」)
また行かれるのですかぁ?ちょ~うらやま!

>玉三郎さんの幼い頃の「藤娘」
ベジャールさんは、すでにこの時に、今の玉三郎さんの特徴が出ているとおっしゃていらっしゃいましたよね。
東京初演の新橋演舞場での劇評では、
「藤の花房色よく長く」で、くるりと後ろ姿で袖を返す振りを「玉三郎振り」と評していましたね。

「藤音頭」と「潮来出島」
全部の玉三郎さんの藤娘を見た訳でも、劇評等を見た訳でもありませんので、断言は出来ませんが、「潮来出島」で踊られた事は、お稽古はともかく、公演ではないのではないでしょうか?
他の役者さんでも、滅多に出てはいないと思います。
私が見たのは京屋さん(雀右衛門)だけですし、映像だけでは富十郎さん(NHKの邦楽番組)くらいです。
歌右衛門さんは、潮来出島だそうですが、藤娘自体を得意の演目にはしていなかったので、晩年には踊ってはいらっしゃらないですね。
京屋さんの時は、背景が近江八景に因んで、琵琶湖の辺という装置でした。
潮来出島から、藤音頭になったのは、潮来出島が短いので、もう少し見せ場をとの、六代目さんの希望で、岡鬼太郎さんが作られたとの事です。

潮来出島
潮来出島の真菰の中に菖蒲咲くとはしおらしい サアサよいやサア
宇治の柴船 早瀬を渡る
わたしゃ君ゆえ のぼり船 サアサよいやサア
花はいろく五色に咲けど
主に見かえる花はない サアサよいやさ
花を一もと わすれて来たが 後で咲くや開くやら
サアサよいやサー よいやさ しなもなく
花にうかれて ひと踊り

藤音頭
藤の花房色よく長く  可愛いがろとて酒買うて 飲ませたら
うちの男松に からんでしめて てもさても 十返りという名のにくや
かへるという忌み言葉
はなものいわぬ ためしでも しらぬそぶりは ならのきょう
松にすがるも すきずき 松をまとうも すきずき
好いて好かれて はなれぬ仲は ときわぎの たち帰えらで
きみとわれとか おゝ嬉し おゝうれし

すごい!

リリスさん

藤音頭と潮来出島について、
詳しく教えてくださりありがとうございます。
勉強になります〜。

玉三郎さんは潮来出島では、まだ
踊っていらっしゃらないのですよね。
今回も、藤音頭。今後、潮来バージョン、あるのでしょうか。

京屋さんが踊られていて背景を
琵琶湖辺りの装置にされているってのも
面白いですね。湖に藤棚?違うか。

>潮来出島から、藤音頭になったのは、潮来出島が短いので、
 もう少し見せ場をとの、六代目さんの希望で、
 岡鬼太郎さんが作られたとの事です。

六代目さんは、お客さんを喜ばせるために
もちろんご自分で納得するために、いろんなことを
新しく発案された方なんですね。ずば抜けたエンターテイナーで
舞台芸術のビジョンがはっきりされていたんでしょうね。
今の時代は、玉三郎さんがそこんところ
受け継いでいらっしゃいますよね。

潮来と藤音頭の歌詞もありがとうございます。
どうしても「潮来のいったろーオー♪」が流れてきましたが
これでもう大丈夫ですe-454

プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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