玉三郎さんのお話@チャリティトークショーvol.1

9日のチャリティートークショーに参加されました
我らが地元クィーンの京にんじんさまより、
とても丁寧なレポートを送っていただきました!長編です
玉三郎さん始め獅童さんと真山さんのお三方が、
どんなお話をされたのか、よーくわかります。

明日は、私も、持って(小銭入れ?)
チャリティに駆けつけたいと思います

では、第一回目のトークショーの内容を

たっぷりとお楽しみくださいませ。



はじめに 今回の公演演目についてのお話もあるので、
知りたくない方は、パスされたほうがいいです。

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第一部は、玉三郎さんと獅童さんとで、震災のときのこと、
今回の催しについてのお話、オークション出品物の紹介、入札の方法が説明されました。

第二部は、真山仁さんが加わりました。緞帳が上がると、
上手のテーブルに玉三郎さん、獅童さん、すこし離れて下手に真山さん。
真山さん、客席をみて、「おっ」という風に口がすこし開きました。
「たくさん入ってる!」と思われたのかどうか。
舞踊公演よりは少ないですが、一階席はけっこう埋まっていて、
二階、三階にも、ぱらぱらとおられました。

テーブルとイスは、南座の川端通り側の休憩室から運んだものらしく、
カッシーナの皮のひじかけ椅子。

真山さん、司会は生まれてはじめて、とおっしゃりながら、
うまく進めてまとめておられました。
玉三郎さんとは、長いつきあいなればこその「突込み」もあったりして、
なるほど、へえ、ぎく、と感心しながら、笑いながら、
反省しながらのトークショーでした。

玉三郎さんは、「話がそれちゃうんですけど」とか、
「長くなっちゃうんですけど」とおっしゃりながら、熱っぽく語られてました。
獅童さんは、終始、神妙にお行儀よい優等生発言でした。

記憶も記録もいいかげんなので、話し言葉も適当にツクッたところがあります。

〇玉三郎さんの好奇心

真山さんから、東京は節電で暗いけれど、かえって落ち着いた感じがする、
玉三郎さんから、最近の日本に闇がなくなった、とうかがっていたことがあって、
こういうときではあるけれど、闇を思い出すきっかけになったと思う、
なぜ闇が大切かということを含めてお話をいただきたい、という問題提起に答えて、
玉三郎さん、「ぼくはじつは都会っこ、明るいのが好きだった」と、
まず軽く笑いをとって、あとまじめに、
黒沢さんの羅生門を撮影した宮川(一夫)さんのエピソードをご紹介。

「宮川さんに、どういうところで育ったのですかときくと、
京都の天窓のあるところで、煮炊きするとき湯気があがっていくとき逆光でみて、
若い時から感動してたんですって。暗闇と光と湯気との反射から
でてきたものなんでしょうね。
そのひとが撮ったものが黒沢さんの作品。羅生門で、
三船さんが木陰でねてるところをアップにしてそこに京さんがでてくるところ、
どうしても木陰が表現できない、そのとき、枝をもってきて、
三船さんのからだのうえでゆらして、ほんとにさわやかにゆれているのを撮って、
空を表現した。影なんですよね」

芸術表現のもとをたどって、「どういうところで育ったのですか」
とたずねる玉三郎さん、興味をひかれると、
たずねないではいられないひとなのだと思いました。

うす暗い土間とすすけた壁をのぼる白い湯気と天窓からの光が目に見えるようです。

獅童さんは、十代のころ「陰影礼賛」を読んで、
ろうそくや自然の光でみる漆器の美しさとか、勉強させてもらいました、
と紹介されました。

〇大震災と今回の演目「将門」と「日本振袖始」について

真山さんは、95年の神戸大震災で被災、
「もうこのまま死んじゃうんだろうなあ、と思って、
じつは今は余生なんですけど(笑)」そのとき、懐中電灯にろうそくをつけたとき、
光はあたたかい、と思われたそうで、「今回の「将門」は、
ろうそくが使われていて、震災を予想したような、明るい、あたたかい、
でも、何かが起きるかもしれないみたいな、いろんなことを考えさせられる、
ろうそくのほのおのゆれみたいなのを舞台全体に感じたのですが、
今回の舞台で、なにもなかったときと、気持ち的にちがうところがありますか?」
とお二人に質問。

玉三郎さんは、「将門」は屋台くずしもあるし、どうかなとも思われたそうですが、
「あ、「将門」の娘ががうらみをはらす、うらみなんだ」と思いついて、
怨念をはらしにくるというのに、リアリティを感じ、八岐大蛇は、
川が氾濫したことがはじまりで、それを退治する話、自然の災害の話で、
今回の舞台はやりやすい気がする、とのことでした。日本の芸能はもともと、
豊作とか災害を遠ざけるとかのお祈りから出てきているので、
偶然それにもつづいたと思う、ともおっしゃっていました。

獅童さんは「ろうそく」に反応。 「もともと歌舞伎は自然光で
演じられていたものだから、ろうそくを中心に使った光でやるお芝居というのも、
たとえばおにいさんの船弁慶なんかも、ろうそくの自然光でやったら
どんな風になるのかな、と思います」

これに答えて、玉三郎さん、「このさいだから、最小限の明かりにして、
あとほとんど、ろうそくでみたいなと思う。しようと思うと大変なんでしょうけど」。
なんだか、うれしそうなお顔でした。獅童さん、船弁慶で共演されているんですよね。

〇熱狂的な喝采の理由

真山さん、今回の舞台をみて、「終演の後、熱狂的な喝采。
お二人の熱演もあるけれど、こういうときに、こういう作品をみんなで
ひとつの空間でみれたこと、ひとつの大きな気持ちになっているような気がします。
演じるほうからみてどうですか」

玉三郎さん「お客様もニュースみて、圧迫感があるのではないかと思う。
自分も圧迫感があるなかで、将門のうらみなり、おろちの、
強大な力でありながらも滅びていくような、そういうところで、
お客様の圧迫感がスッと流れていくような、それで拍手いただいてるかも
しれないという気がするし、よくやったっていうような、
そういう気持ちがあるような気がする。初日はまだみんな緊張があったけれど、
すこし慣れてくると、お客様の中にも桜も咲きはじめて余裕ができはじめて、
それでも、なんか心にしこりみたいなものがあるなかで、僕らが力
いっぱいやることによって、あっ、そうなんだ、っていう、その共感なんじゃないかと思う」

〇清姫の気持ち

附け加えて、玉三郎さん、演じてきたもののうち現実の女は
「ふるあめりか」のお園くらいしかやってなくて、あとは道成寺の
うらみとか鷺娘みたいに人間じゃないとか、8割がた、人間じゃないか、
ほろびるかの役ばかりやってきたけれど、袋小路に入るかといえばそうでもなくて、
「鷺は死ぬけれど、死んでいくだけじゃなくて、なんか次の白い世界にはいっていくとか。
道成寺は、釣鐘に上ってっちゃってどうなっちゃうのかなと思うんですけど、
結構派手に終わって、意外とね、清姫は自分としてはもう「やったぞ」
みたいな感じで、成仏してんじゃないかなと思うんですよね、あれ(笑)」

この解釈、鏡花先生の「海神別荘」の公子が入ってますね、おもしろいです。
玉三郎さん、釣鐘のうえで、くねくねとのびあがりながら、「やったぞ」と
思っておられたのでしょうか。

〇「ハイ」の意味

真山さん「 最近、若い人と話すと、「わかります」「はい」とかすぐにいわれて、
途中でわかられちゃうんですけど、ほんとはわかっていない。演劇、歌舞伎は、
わからないからおもしろいところがあるのでは、と思う。ほとんどの歌舞伎は、
いいかげんにしてくれ、というような話いっぱいありますよね。
ただ、そこを乗り越えていったときに、突然みえてくるなにかがある、
それが大事なのでは思いますが」
つづけて、「玉三郎さんの今月のコメントで印象に残ったのは、
「ゆっくり考えながら地に足をしっかり付けて歩んで生きていくことが大事だということ」、
玉三郎さん、じつはせっかちなほうで、あんまりがまんしないというか、
わりきりの早い方だとおもうんですが、これは心境の変化ですか?」

お、真山さん、玉三郎さんを大胆にも揶揄? と思っていたら、
そこは気心のしれた仲、きっちり打ち返す玉三郎さんでした。

玉三郎さん「 ぜったい、がまんしたくないんです」きっぱり。
「でも、お稽古していて、「ハイ」と言っちゃいけない、
わかんなかったらじっとみる、「デモ」と言っちゃいけない、
いいわけするやつはダメといわれる、習慣づけられると、できるんです。
昆劇も、ほんとはスグやりたい、ちょっと1時間くらい稽古したらすぐやりたい、
でも3年かかる、舞踊会もお客さまがきてくださるまでに18年くらいかかる、
最低3年、10年、20年かかる、というのが、50過ぎるとわかる、
時間をかければいいものができるという保証はないけれど、
時間がかかってないとダメだということはわかる、時間かけないで
偶然できるものはないです」と真面目に断言。
「がまんできないから、ちょっとづつ結果だしながら、あ、いいんじゃないか、と、
思ってやってきました」と笑いながら附け加えられました。

真山さん「ああおっしゃってますけど、じつはやはり、
すごく辛抱強くやってこられたのではないかと思いますが」ときっちりフォロー。

「修行しなければとおっしゃっている獅童さん、
いまの大先輩の言葉をきいて、どうですか」

獅童さん「 胸が痛いです。日々いろいろとダメだししていただいて、
勉強の日々です。夢中になってつい「ハイ」といってしまって、
「ハイはいらない!」「ハイ」「ハイ」って(笑)」

玉三郎 さん「「ハイ」は、わかって言ったの?今、と突っ込んでおります(笑)」

あはは。笑っておっしゃいますが、厳しい稽古場が想像できます。

〇玉三郎さんの提言

節電、スローライフなどの話を熱っぽく話されましたが、
このへんは、ホームページの今月のコメントに詳しいので省略しますが、
ギクとしたことばがひとつ。

「ひとつお話したいんですけど、部屋にはいったとたんにテレビつけたまま、
いろんなことやってるひとがたくさんいます。せめてそのくらいはやめてもらいたい。
女性にはそんなひと多くないんでしょうけど。ぼくはテレビは見るときだけつける」

わたし、朝起きたとたん、家に帰ったとたん、テレビつけてます。反省します。
覚えておきます。できるかどうかは・・・わかりません。

あと、「この年になって」と何度もおっしゃりながら、
チャリティーについて「できることがあったらやりたいとそう思っているんです、
ほんとうに」と結ばれました。

真山さん、「文藝春秋」五月特別号の広告にお名前があったので、購入、
なんと2007年の小説「ベイジン」で原発事故のことを扱っておられました。
読んでみることにしました。

さて、明日はどんなお話でしょう。楽しみです。

写真は、 鴨川と東寺の堀にいた白鷺、東寺の五重塔と桜(10日)、東寺の不二桜(10日)。



うーん、興味深いお話の数々。ありがとうございます。

明日は、また違った内容でお話します!と真山さんが予告されて
いたそうなので、明日は明日で、また楽しみですね。

私も、真山さんの本を読んでみたくなりました

衝動的ポチッと仲間のアユムさんも、らぼりんさんも、
そしてみよ吉さんも小紫さんも、準備万端ですよね~

では、明日、行ってきま~す

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いよいよですね。

桔梗さん

いよいよ明日は京都入りですね。舞踊公演&チャリティトークショー楽しんできてください。

衝動的に入札に参加して、東京に帰れなくならないようにしてくださいね。南座に行ったら、桔梗さんが切符のもぎりをしていたなんてことにならないように。でも、南座に入り込んだら、玉さまとも裏でお会いできるかもしれないんですよね。それはそれでラッキーかなぁ。

あはは、気をつけまっす。

おとらさん

いよいよ、いよいよ、ですわ。
おとらさんも、妄想ふくらんでますねー。

入札もポチッとやっちゃいそうですよ~。
もしそうなったあかつきには、
切符のもぎりもプログラム販売も
やりまっせー。
そういえば、今、南座でスタッフ募集中って
書いてありました。

玉さんと裏で逢えるのなら、
やっぱり入札するっきゃないかー。
話がずれちゃいました、あはは。

とにかく、行くだけでチャリティ、ってことで
頑張って行って参りやす。

行ってらっしゃいませーーー

お久しぶりです ほとんど毎日読ませていただいてます

コメントを入れる余裕が無いので高みの見物だけでごめんなさい
みなさん南座へ行かれて うらやましいです

どんなもの手に入れたか お知らせくださいね
京にんじんさんのレポ 興味深く読みました
明日のみなさんのレポも楽しみです

私はさびしくお留守番 ですが 一部義援金になると聞き、八千代座の切手 金1万円なり を購入しました
きれいな写真 きれいな装丁 ですが・・・・1万円はそりゃ高い
でもチャリティーに行けない身の上なれば 切手で義援金に参加ですv-91

行ってきます~

ムジコさん

毎日、読んでくださってありがとうございます。

いよいよ、京の都へ出立いたします(オーバー)
どんなものを手に入れたか!
もちろん、ご報告いたします~。

八千代座の切手、きれいですよね。
一部が義援金も、うれしいです。

私はチャリティから帰って、
お財布と相談してからゲットいたします(予定)。

玉三郎さんによろしく伝えますので~(心のつぶやきで)

ゆ~らゆら~~~

桔梗さんは今頃夢の中のゆ~らゆら~~~。
結局、オークションに参加してたりして。(笑)

みなさ~~~~ん、早く教えてね。

とはいえ、明日はお浚い会。
帰ってからのお楽しみですね。^^

ゆらゆら〜ぼ〜ゆらぼ〜

まるこさん

あまりに興奮して、
玉さん熱が出てしまったようで。。。
頭がどーにかなっちゃってます。

明日のお浚い会、頑張ってください〜。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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