「わが心の歌舞伎座」を観てきました。

歌舞伎座の近くにある東劇で「わが心の歌舞伎座」を観てきました。

劇場の入り口には、懐かしの歌舞伎座がミニチュアのクラフトで。

ぷち歌舞伎座


幹部俳優の方々が順繰りに登場して、大切にしている演目について
それらの映像とともに、熱い思いを語られる、という構成でした。

玉三郎さんの登場が待ち遠しいかな、と思っていましたが
他優の方々のコメントにはお人柄がよーく現れていて大変興味深く、
またお気に入り演目の映像も見ごたえたっぷりで
アッと言う間に時が過ぎていきました。

玉三郎さんは、「天守物語」、「海神別荘」、「阿古屋」の3演目。

鏡花さんへの思いや、「阿古屋」の演奏や表現の難しさを語られたのですが
何よりも印象的だったのは、玉三郎さんの表情が、
実に晴れ晴れと爽やかな笑顔だったこと。

お天気に例えるなら、天高く、抜けるような青空
体育の日のスカッとした秋晴れのようでありました。
そのお顔を見ているだけで、心が和みました。
歌舞伎座が無くなってしまうことへの寂しさや切なさは
すでに超越されているのだなあ、と映りました。

意外に、勘三郎さんが、歌舞伎座への思いが溢れ
泣いてしまいそうなクシュクシュ顔で、寂しさが伝わって参りました。

仁左衛門さんの笑顔も、いいですね。心がほんわかして
ずっと眺めていたくなります。

玉三郎さんは、
仁左さんが菅丞相の「道明寺」での覚寿
菊五郎さんの「魚屋宗五郎」でのお浜
幸四郎さんの「寺子屋」での千代
などでも登場されて嬉しくなりました

覚寿のあの声を、また聴きたいなあ、と思ったり
お酒を浴びるように飲む宗五郎を制止しようとする
お浜の左足が絶妙な動き(最高です!)に気づいたり
(歌舞伎座では三階から観ていたので気がつきませんでした)
派手にすっころんで、ズリズリ引きずられていく姿を見て唖然としたり
(お笑いコント系の玉さんが新鮮で楽しい)
千代さんの天下一品のお辞儀の美しさを思い出したり。

次々と脳裏に浮かぶ歌舞伎座の玉三郎さんを思いながら
ゆったりとした時が流れていきました。

余談ですが、菊五郎さんの「弁天娘女男白波」の中で
男であるとバレたときの台詞で、菊五郎さんがかわいく
「まっぴら御免、ね」と言う台詞があって、
個人的に大いに受けちゃいました

大道具さんの舞台転換の場面も、良かったです。
七段目の幕が閉まるや、ワーッと一気に大道具さんが動いて
次の舞台が出来上がっていくのですが、そのチームワーク、
無駄のない動きは見事です。

あと、玉さんや仁左さんたち幹部俳優さんの楽屋に
朝一番や、舞台の後などにご挨拶に訪れる役者さんたちを観ていて、
日本人が、礼儀作法を重んじてきたことの意味についても
いろいろと感じることが多かったです。どんなに時代が進んでも
”折り目正しさ”は、大切にしていかなくっちゃいけないな、っと。

役者さん始め、音曲の方々、衣裳さんや鬘やさん、
大道具さん小道具さんなど裏方さん、ロビーの方々など
歌舞伎座という命が、実に沢山の人たちに守られて、
その人々の心と共に生きてきたことが
熱く熱ーく、伝わってきました。

昭和という時代に大切にされていた日本人の心のありかたを
再認識させてもらったような気がします。

そして、一番驚いたのは!
菊五郎さんの「弁天娘女男白波」の舞台映像に挿入される観客席に
自分が座っていたことでした
どうやら「歌舞伎座さよなら公演」4月大千秋楽の
客席の映像を挿入しているようですね。
自分が、パッと目に飛び込んできてびっくりしました。

また、最後の「助六」でも、玉さん揚巻の後ろ姿で幕を閉じた後
カメラが一階席から舐めて行くように二階三階席を写しだすので
千秋楽にいらしていた方は、ぜひぜひ目を凝らして、
自分探しをしてみてください。

あ~ん、歌舞伎座に逢いたくなりました(涙)

パンフレット(60ページ)は1200円なり。
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歌舞伎座のお稲荷さんサイドに隣接している
「AMERICAN」という喫茶店で、東劇でのお昼にサンドイッチを買って行きました。

このお店は、染五郎さんが歌舞伎座界隈のお気に入りのお店としてテレビで
紹介されていたのをたまたま拝見して、いつか行ってみようと思っていたお店です。
こちらのマスターは一度も歌舞伎を観たことがないそうで
そういうところが染五郎さんには気が楽でいいと語られていたのが印象的でした。

いろいろな種類がある中から「たまごポテトサンド」をゲット。
”今日は、寒いから全製品100円引き”ですって!
豪快なお母さんが手作りした風のボリュームで美味しかったです。

サンドイッチ



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玉さまを探せ!

 本当に良い映画でしたよね。画面から「歌舞伎LOVEv-10」の想いがひしひしと伝わってきました。役者さんだけでなく、大道具さんも小道具さんも鳴り物さんも義太夫さんも長唄さんも衣装さんもツケ打ちさんも関所?のおっちゃんも本当に歌舞伎がお好きなんですよね。私は、筆でさらさらと書かれたお手紙が毎回ちゃんと書いていらっしゃったのを見て「ほーっ、すっげー」と思いました。

 玉さまファンは、ウォーリーを探せ、ならぬ「玉さまを探せ」ですね。さすが、歌舞伎界の立女形の玉さまは多数ご出演で、そのたびに、本当は画面の真ん中の立ち役さんを見るべきところ、つい端っこに映っている玉さまを追ってしまいます。もうちょっとカメラを引いてくれたら玉さまが全部映るのに・・・と何度思ったことか・・・。

 関西では残念ながら18日で上映は終わりました。歌舞伎座ってことで馴染みがないからなんでしょうね。タイトルに歌舞伎座とは入っているけれど、今の歌舞伎界すべてを描いてあるのに、もったいないなぁと思います。

すご~~い!

え~~?映画の中に桔梗さんが写り込んでいたんですか!!
(心霊写真みたいな言い方になってしまった)笑

いいですね~♪
DVDが出たら迷わずゲットですね!
あ、玉さんの「牡丹亭」もDVD出て欲しいんですよね~。
できたらブルーレイで(笑)

桔梗さんも書いておられるように
「日本人の心のありかた」、ガンガン感じましたね。
今の日本人が無くしてしまった大事なものが
歌舞伎の中では受け継がれてきたと思いますし
沈没しかかっている今の日本が浮上するヒントが
あの映画の中にあると思います(大袈裟だけど)
もうね、「大人」が機能してないんですよ!今の日本は。
玉さんのような人がトップにいたら(政治家)
日本は瞬く間に復活するでしょうね。

あの映画を見た帰り道、工事中の歌舞伎座を見ると
胸がキュンとしました。

あ、「AMERICAN」のサンドイッチ、寒い日を狙って
今度行ってみますね(笑)

もっと早く観たかった~

おとらさん

歌舞伎座で、あれだけの人たちが
命をかけて仕事をしていて、みんなで
舞台を創り上げているのだなあ、
ということが実感としてわかった時には
すでに歌舞伎座が無くなっていて(涙)
もっと早く、知りたかった観たかった!です。

そうそう、そうでしたね、お手紙をサラサラ~っと
あの関所で何気なく書いているのに、超達筆で。
あのお手紙でこそ、役者さんも心が入るのでしょうね。

感心したところが沢山あり過ぎて
うるっときたところもあって
感動的なドキュメンタリー映画でした。
監督は牡丹亭と同じ方でしたね。

玉さん、もっと探せばあちこち出没しているんですね。
もう一回、行ってみたくなりました。

出ぇ~たな~

らぼりんさん

そうなんですよ~魂も身体も写り込んでいて(笑)
けっこう小さいのに、自分の顔ってすぐに
目に飛び込んできちゃうもんなんですね。
ゾゾゾッとしました。嘘だろうーって。

思わず、パンフレット売り場のお姉さんに
「この映画は、DVDになるんでしょうかね」と
聞いたら、お姉さん「???さあ、どうでしょう」
「ですよね~そんなの今からわからないですよね~」と
自分で突っ込み入れて、その場を(そそくさと)後にしました。

>沈没しかかっている今の日本が浮上するヒントが
あの映画の中にあると思います(大袈裟だけど)

ほんとに、そういう視点で見れますよね。
忘れていた日本の心、再発見の映像としてね。
気がつくことが、いろいろありました。
それが、難しいことじゃなくて
基本的なこと、日本人の根っこというか。

歌舞伎座の中での礼儀というか
折々のきちっとした挨拶を見ていたら
すっかり忘れ去っていた高校時代の
部活の先輩たちの厳しさを思い出しました。
特に挨拶を厳しく言われたことや
それに反発していたことなど、、、でも
思えば、ああいう上下関係での教えが
いろいろと後になって役に立っているのだよな、とか
自分の小さな世界に置き換えても身につまされて。

玉三郎さんがトップになったら
凄いことになりますよー。
でも、玉三郎さんは舞台に専念していただき
なんちゃって玉三郎先生に(誰?)
日本を変えていただきたいですね。

帰り道、私も工事中の歌舞伎座を見て、
ウっとなりました。
あの歌舞伎座に、もう一度、逢いたくなっちゃって。
帰ってから「ラストショー」を開いたことは
言うまでもありません。

寒い日にぜひ、サンドイッチおすすめです。
たぶん雨の日も、大丈夫そうですe-287

結局

映画は観られなかった・・・・・ぶつぶつ。。。。
地方に光を!愛の手を!!

早くDVDにしてくだされ。
桔梗さんさんを探せ!
テレビにかぶりついて観ますから。(笑)


サンドイッチ?へぇ、知らなかった。
今度、機会があったら、ぜひ。^^

わたしは21日月曜日

歌舞伎座映画見てきました またもや桔梗さんとのニアミス  以前観劇日のニアミス続いたことがありましたね v-292この頃ではニアミスって古い言い方ですねぇ・・・

友人が先に見てきて私に、感動したからぜひ観てねとメールくれて それで観に行ってきたのです

開始早々もはや「なつかしい」となってしまった歌舞伎座がどーーンと現れ、芝翫さんの歌舞伎座への想い入れたっぷりのお話で 早くも私はウルウル・・・・・

吉右衛門さんの熊谷の目からあふれる涙を見て、ウルウル通り越してハンカチで目をフキフキ。
芝翫さんって ナレーションみたいにゆっくりと説得力抜群で語られるのですね 台本ありかしら? 無しで素なのだとしたら 素晴らしい

後半の勘三郎さんのエピソードにもウルッときて
仁左衛門さんの「「おはよう」特集(何人もの楽屋ご挨拶に答えてるシーン)に笑い


各優の名場面の ここぞという場面が「どアップ」で次々と映し出され、歌舞伎ってすごい と再認識。 けいこの場面と本番と重ねて見せたりと 監督のセンスも良いv-218

歌舞伎座では見過ごしていた俳優さんたちの気持ちの入れようを大画面で沢山見る事が出来いくつもの演目一度に見た感じ
裏方さんや三階さんたちの様子も随所にちりばめられて 大勢の人たちのおかげで私たちは楽しめたんだとも思い、とくに最後に人気の無くなった廊下を掃除する人の後ろ姿でどれだけ大切にされてきた劇場だったかが伝わってきました


題名は「わが心の歌舞伎座」ですが 無くなってゆく歌舞伎座を惜しんだ作品ではなく 歌舞伎の真髄を見せてくれたような映画でした、歌舞伎のファンを逃さないと言うだけでなく ファンを増やしたい 文化としての歌舞伎をつなげたい と言う気持ちが伝わってきました

友人が 保存版映画よ と声かけてくれなかったら見なかったかもしれない、 見る事が出来て友人には感謝です


桔梗さん映画ご出演 v-308おめでとうございますv-290
 

また機会が

まるこさん

シネマ歌舞伎は、何回も上映されてますから
きっと、また機会があると思いますよー(きっと)

東劇では、まだ3月までやってるようなので
上京された折に、ご覧になれるかもですし。

サンドイッチも、ぜひね。
ツナポテト、ハンバーグたまご、などなど
いろいろな組み合わせの2種類の具がボリュームたっぷり。
柔らかいパンには耳もついていて
手作りの味わいがグーでした。

ニアミス!

ムジコさん

そうでしたよね、でも国立劇場の中将姫のときは
すぐお近くでしたよね、懐かしいです。(遠い目)
あの時も、ムジコさん、むせび泣いておられましたよね。
最後はスタンディングオベーションで!
と、話がそれてしまいました。

お友達のおかげで、良かったですね。
私も、途中、涙がこぼれて、うーってなりました。

芝翫さんの藤娘は、三階からナマで拝見したので
その時のことを思い出しました。
傘寿といえば80歳。やはり「娘」と言うには無理がありましたが
それでも、芝翫さんの踊りは胸に迫りました。

富十郎さんとお子さんの鷹之助さんの踊り、
お二人の晴れ舞台がこの映画で残せて良かった、と。
考えると、歌舞伎座とともに生きて、さよなら公演の
最後までお元気でお子さんとの舞台も勤められた富十郎さんは
お幸せだったなあと思いました。もちろん
もっともっと長生きしていただきたかったですけど。

吉衛門さんの舞台のとき、花道外のお客さんが
ずーっと泣いていましたね。涙に、涙、ですね。

最後のシーン、廊下をお掃除している男性の背中。
あーずっとこの方は、毎日毎日、こうして
お掃除されていたんだろうね、というのがわかりました。
パンフレットを見たら、撮影のいきさつが書いてあって
やっぱりね、と思いました。

もう一回観たい映画です。今度は、ニア席でご一緒にいかが?


プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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