鐘の上の花子さん@明治大学講演会

明治大学講演会では今年も、
玉三郎さんと土屋学長の対談がありました。
土屋学長はお能の専門家とのことで、伝統芸能にご造詣が深く
舞台の観方も、独特の視点でご覧になられていることが伺えました。

玉三郎さんに質問をされる時も、直球で核心に迫られるので
ああ、それ玉三郎さんに聞いてみたかった!ということが沢山ありました。

特に、心にのこっていることは

玉三郎さんが、阿古屋でお琴を弾くとき
一瞬、玉三郎さんの肉体が消える。
後ろに人形遣いがいて腕だけが動いているように感じて
身体は消えてしまっている。

と、おっしゃいました。私は、玉三郎さんの舞台を観ているとき
「そこに玉三郎さんはいるけど、玉三郎さんはいない」と思うのですが
学長先生の「肉体が消える」という表現が深いなぁと。
演じるというより、自由に動いて自我から離れているように見える、とも。
玉三郎さんはよく「私は乗り移り系なので」とおっしゃいますが、その時も、
「音楽が鳴ると音の中に入ってしまってわからなくなっちゃう。乗り移り体質です」と
おっしゃっていました。もともと人前でやるつもりはなかったそうですが、
人前でやってくださって、本当に良かったです。良かった良かった。

そして、歌舞伎座の「京鹿子娘五人道成寺」の時も、
鐘入りで鐘に上がる時に、玉三郎さんが鐘に上がっているのではなく
何かに支えられて天に昇っていくように見えた。

と学長先生がおっしゃって、玉三郎さんに、
「鐘の上にいるときは、どういう感じなんですか?」
と質問されました。

すると、玉三郎さんは、
鐘の上にあがっている時は自意識がない。
でも、幕が閉まるまで事故なく落ちないように
役でいなければならない、とおっしゃられました。

鐘の上の足場はとても狭いそうで、精一杯踊りきった後なので、
余計に落ちてはならないと思われるそうです。
勘九郎さんの顔に着物の袖がかからないようにしなくては、とも
思われていたそうです(笑)。
私は自分が高い所が苦手なので、花子さんが鐘に上がる時、
観ているだけでハラハラドキドキしてしまいました。
玉三郎さんは、片手を離して堂々と見栄を切っていらっしゃるので、
怖くないのかなぁ、どんな感じなんだろう、とずっと気になっていたのです。
今回、土屋学長が聞いてくださって満足しました。

土屋学長は、「歌舞伎役者はよく、芝翫系とか○○系、という風に観ることが
あるが、玉三郎さんは○○系ではなく、玉三郎さんは玉三郎さんでしかありえない。
歌舞伎を観に行くのだけど、玉三郎さんを観に行く。玉三郎さんを観ることで
歌舞伎を観る楽しみが続いている」、とおっしゃったんです。

私は、土屋学長に大向こうをかけたくなりました。
「よっ、土屋屋っ!」 (屋がたぶって、言いにくい。
でも「土屋っ!」だと呼び捨てになっちゃうし。どうでもいい?)

土屋学長は、玉三郎さんのお隣にいて「いい香りがする。この香りで
今日は、よく寝られる」と喜んでおられました(笑)。
来年も、ぜひ土屋屋ッ!の学長先生に玉三郎さんと対談をやっていただけたらな、
と切望いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

玉三郎さんは、八重垣姫の台詞を言いながら、役作りの解説をしてくださったり、
天守物語の富姫の台詞を言ってくださったり、学生さんの質問も
いろいろ面白かったのでまた書きますね。しつこく。

ようやく真夏が戻ってきました。ちょっとホッとしています。
「よかったナッス」と、蛇足菜園の茄子も喜んでいます。

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お仲間^^

猛ウサも、歌舞伎を観に行くんじゃなくて、玉さんを観に行っております。
ここのお座敷の方たちは、みんなご一緒ですね。

土屋学長にもお仲間に入っていただきましょう。^^

土屋学長先生もお仲間に。

まるこさん

土屋学長先生は、玉三郎さんのことが大好きなんだな、
ということが、よく伝わってきました。
玉三郎さんの芸術を心から楽しまれているだけでなく
「いい香りがする」の時も、僕だけの特権!みたいに
ニコニコしながらとっても嬉しそうでした。
あと、「天守物語」の富姫さまの台詞を生で聞けたことを
心から喜んでいらっしゃいました。今日は、それで大満足、って。
学長先生、二回目の方が素直でよかったです(上から目線)。

昨日、玉三郎さん演出の「刺青奇偶」を
歌舞伎座で観て参りました。
七之助さんと中車さん夫婦の仲睦まじさが
見ていてとても微笑ましくて、悲しくて。
七之助さんは声を工夫されているなと思いました。
いじらしさが伝わってきました。
でもどこかドライな感じもしたりして。
やっぱり演じる方が変わると、舞台の空気も湿度も
変わるものだな、と感じました。
玉三郎さんと勘三郎さんの思い出が強烈だったので
やっぱり思い出してしまいました。
玉三郎さんのお仲は、
身体から滲み出る悲しみがあったな、と。
お仲の身体が陽炎に包まれているような
そんな感情の滲んだ感じがあったことがよみがえりました。
また観たいなぁ。シネマ歌舞伎でも観れますね。
泣いてしまいそうでずなぁ。いや絶対泣きますわ。

土屋学長が、お能の映像を観世清和さんで制作されるそうで
演出を玉三郎さんにやっていただきます、とおっしゃっていました。
いろいろな企画が実現しますね。

まずは、土屋学長さんの屋号を考えたいと思います(迷惑か)。


屋号

玉屋~~~~!

打ち上げ~

まるこはん

玉屋~~~~!は、まるこさん?

土屋~~~~!は、学長さん。

八百屋~~~!は、わたし。野菜シリーズ。

やっぱり
大和屋~~~!
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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