その瞬間の向こう側を感じること@明治大学講演会①

玉三郎さんの明治大学講演会「演じるということ 2017」について、
何回かに分けて、書かせていただきます。

玉三郎さんは、紗のお着物で腰に扇子を差して颯爽と、ご登場。
これから舞踊会が始まりそうな、凛とした佇まいで、
会場には、涼やかな風が吹き抜けていきました。サーッと

さっぱりとした二枚目の玉三郎さんは、艶々でお元気そう。
お顔を拝見しただけで、私の体力復活メーターは、ドッドッドッドッドッと頂点まで
一気に針を振り切りました(欽ちゃんの仮装大賞のあのメーターみたいに)
最初の20分は、おひとりでお話をしてくださいました。

目に見えている舞台の向こう側を感じるということ。

これまで、作家の書いた他人になるために勉強してきたけれど、
ここ最近、感じているのは、お客様はその向こう側にあるもの、
私の人生や魂を、ご覧になっているのではないかということ。
台詞や型がしっかりできている技術的なことは当然のことで、
その奥にあるものをご覧になられているのではないか。
そのためにお稽古がある。両方が必要だと考えている、
とおっしゃられて、マリアカラスさんを例にして説明してくださいました。
歌の技術はもちろん、マリアカラスの人生が歌っているのかもしれない。
だからといって、マリアカラスは生の自分を披露しているわけではなく、そこには
作品、作者、歌手など色々なことが揺れ動いていて、それをお客様は感じている。

今まで、玉三郎さんの舞台を観て自分が感じていたことを、
演者である玉三郎さんの視点によって、いろんな角度からスポットライトをあてて
浮き彫りにしていただけたような、そんなわかりやすさがありました。
会場は聞き入ってシーンとしていたからか、玉三郎さんが、
「みなさんにはわかりきったお話かもしれませんね」、とおっしゃられたのですが、
私は、「わかりきってないですよっ!すごくよくわかりました、もっと聞かせてください」と、
叫びたかったです(笑)。きっと会場の人たちもそう思っていたのではないでしょうか。
でもシーンとしているほか術がないのです(笑)。
「わかってない話を、わかったように話さなくてはいけないのでしょうけどね」と
おっしゃられて、玉三郎さんのそういうところも、いいんですよね。
演じるということにおいて、僕の生きざまをお見せしようなんて気持ちは毛頭ない、
でも悪い生き様はすぐに見抜かれてしまうもの、とおっしゃられていたことも印象的でした。

明治大学の何回目かの講演会の時に、玉三郎さんが、斉藤先生に、
「感情を伝える時は、子音をはっきりと発音することが大切」とおっしゃられたんですよね。
玉三郎さんはその言葉の通り、子音の発音と間の取り方が絶品で、
耳にハッキリ入ってきました。さすがだな、と思いました。子音だけではなく、
そのスピードや、抑揚、お話しの組み立て方などプレゼンテーションにおいて何が大切なのか、
玉三郎さんのお話を聞いていると実践的にわかります。心地よいリズムがあるんですよね。
流れるようでいて、インパクトのある単調ではないリズムが。
「話すと言うこと、2017」としての学びの場でもあります。
人前で、あんな風に話せたらいいなぁといつも思います。
まずは子音の発音の特訓からですかね。でも、子音だけ強くしても、
意味もなく怒ってる変な人になっちゃいそうですよね。アカン。

ちょっと話は変わりまして、
八千代座の演目が発表になりましたね。今までにない、
玉三郎さんの「映像×舞踊公演」という新企画です。
いつも柔軟な発想で、私たち観客を喜ばせてくださる玉三郎さん。
しかも八千代座で、花子さんと鷺の精にまたお逢いできるなんて!
うひゃ~、嬉しいの段じゃございません。夢のようです。
演目のちがう一日二回公演も初体験です。
ホテルと飛行機とレンタカーを予約しなくちゃ。

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八千代座のホームページに詳細があります。
http://yamaga.site/?yachiyoza=%e5%9d%82%e6%9d%b1%e7%8e%89%e4%b8%89%e9%83%8e%e3%80%80%e6%98%a0%e5%83%8fx%e8%88%9e%e8%b8%8a%e5%85%ac%e6%bc%94%e3%80%80%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%9c%88%ef%bc%93%ef%bc%91%e6%97%a5%ef%bc%88%e7%81%ab

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お座敷の心地よさ💮

桔梗さん、ご退院、おめでとうございます。

桔梗さんとお座敷の皆様のやりとり、
本当に心地よいものです。しばらくのお休みであらためて、感じました。

そして、また、玉三郎さんのお話をこうして、教えていただけて、またまた、ありがとうございます。

私は神戸、岐阜トークショーに都合がつき、参加することができました。
玉三郎さんが、イタリアだったか、購入された生地で、ディナーショーにきるベストを作れたらと話されていたと思います。

暑さ、まだまだ厳しい折、くれぐれも、お体をおいといください。

ありがとうございます。

ちょんぱさん

みなさんのおかげで、心地よいお座敷に
していただいて感謝しています。
玉三郎さんを思って笑ってるのが一番。

笑うと体内の幸せ物質セロトニンがいっぱい分泌されるらしい
のですが、笑いたくなくても口角を上げているだけで
セロトニンは出るのだそうです。
でも、できたら笑って、出したいですよね(笑)。

>私は神戸、岐阜トークショーに都合がつき、参加することができました。

いらっしゃれて、よかったですね。
きっとセロトニン、いっぱい出ましたね。

猛暑は笑えないので、どうか
ちょんぱさんも気をつけてください。

ディナーショー

みなさん、今夜は帝国ホテルでしょうか。
またまた生玉さん。
桔梗さんは特効薬で、順調に回復中。^^
セロトニンもいっぱい分泌。

ところで、越後の大事件。
昨今の異常な暑さに、遂に猛ウサの家にエアコンが入りました。(笑)

玉さん最高!

まるこさん

ディナーショー楽しかったです。
そして、玉三郎さんの歌に酔いしれましたです。
歌声が、ますますパワーアップされていて
しびれっちゃいました。
ほんとうに素敵でした。
セロトニンでまくりです。完治です。

猛ウサさん宅にエアコン導入!めでたい!
今夜は、イノセントブルーを見ながら、
ひんやり涼んでくださいませ。

No title

こんにちは。初めまして。ニコルと申します。よろしくお願いします。
こちらのお座敷は毎日楽しみに拝見しております。
私は何の知識もないまま玉三郞さまの舞踏会を初めて拝見し、踊りももちろんですが、玉三郞さまのお辞儀の美しさに感動してしまいました。なんて美しいお辞儀だろう!お辞儀ってこんなに美しかったのか!
お辞儀が美しいと生まれて初めて思ったのです。それからは同じ時代に生きていることに感謝し玉三郞さまのファンになりました。これからも毎日このお座敷を拝見することを楽しみにしております。失礼いたしました。

はじめまして。

ニコルさん

こんにちは。
毎日、お座敷をのぞいて来てくださって、そして
コメントをありがとうございます!

玉三郎さんのお辞儀に感動されたニコルさん、
素晴らしい~ブラヴォ~ッ!です。
私も、常々、玉三郎さんのお辞儀は日本一=世界一
だと、見るたびゾクゾクしています。
お辞儀ってこんなに美しかったのか!と書いてくださった
ニコルさんの言葉そのものです。
幕見席から観ていても、その美しさは一目瞭然でゾクゾクします。
心があるから、あのお辞儀になるのだな、と
玉三郎さんを拝見していてよくわかりました。
お芝居や舞踊の時ももちろんですが
カーテンコールでこそ、役者さんの全部が浮き彫りになるんだな、
ということを感じます。

こちらこそ、これからも
どうぞよろしくお願いいたします!

明治大学講演会2017

行って参りました!

和装姿の玉三郎さんがご登壇されただけで、今年も来てよかったと思ってしまいました。
ほんと、凛としていて素敵でしたね。

最初の20分間は、玉三郎さんがお一人でお話され、一方通行ではありますが、一心に聴くことができたとので嬉しかったです。
玉三郎さんの舞台を観て、玉三郎さんの人生や魂を感じ取りながら拝見していけたらと思ってます。

最初の1秒で

あんずさん

玉三郎さんがお着物で登壇された瞬間、
わぁ~!でしたよね。
私も、今年も来れてよかった、と思いました。
袴姿が決まってましたね。
腰の扇子にも反応してしまいました。ビビビッ(感電)

一方通行ではございません。
玉三郎さんが、客席の皆と交信してくださっていたので
あんずさんと玉さんも、心の人差し指と人差し指で…
と思っときましょう(笑)。

今年は、これからもまた、歌舞伎座や八千代座で
玉三郎さんの魂に触れられますね。
有り難いことです。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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