すみれの花咲く頃

3月10日の読売新聞夕刊に、
越路吹雪さん追悼コンサートに関する記事が掲載されました。
越路さん、笑顔がチャーミング。見ていると、こちらも顔がほころんじゃいます。

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           ↑こちらに            
ご出演になる玉三郎さんのお写真も!キリリっとカッコいい。

記事には、「晩年の名曲「妻へ」を披露し、「出演のみなさんと『すみれの花咲く頃』を
歌いたい」と話しているという」
とありました。わぁ!宝塚のテーマ曲ですよね。
すみれのは~な~咲く~ころ~♪思わず、口さんでしまいました。嬉しいな。

越路さんと玉三郎さんが対談された昭和52年の「別冊・婦人画報」を
あらためて読み返してみました。越路さんが53歳、玉三郎さんが27歳。
「ほんとのおしゃれは気をつかわない」というタイトルで
楽しく、和やかに、そして深く、人生についても語られています。
一部、抜粋させていただきます。

玉三郎さんが、越路さんのリサイタルに駆けつけた時のこと。

越路さん:ごらんになったんですって?

玉三郎さん:殺人的に観た(笑) 
       ぼくの舞台、一時三十分頃終わるんです。
        越路さんの二時からだったでしょう。だから、おふろに飛び込んで、
        着替えて、二時三分前に着いたの。間に合って、
        それで五時二十分に終わったでしょう。
        ぼくは六時にメークを始めればいいのね。
        だから大急ぎで楽屋に帰って……(笑)

越路さん:自分の舞台の間に、人の観るとクタクタでしょう。

玉三郎さん:大丈夫。人の観るの大好き。
        とくに越路さんのは欠かさない。

いつも優雅な玉三郎さんが、大急ぎの早回しで仕度をされているの図、
  想像できないけど、できました。大好きな越路さんへの想いが伝わってきます。
  そして、外国での旅についても、お話されています。

玉三郎さん:外国に初めて行ったのは?

越路さん:二十六のとき。一人でパリに三か月半行ったの。あのときに
      思いきって何もわからずに行ったということがとっても
      よかったと思うのね。

玉三郎さん:外国ではどこが一番、好き?

越路さん:この間行った感じでは、イタリアのひざの下あたり。

玉三郎さん:ひざの下あたり(笑)。

越路さん:かかともいいらしいのよ(笑)。
      素朴な人たちで、海辺でスパゲティなんて食べ歩いて、
      パリなんか忙しすぎて東京と同じこと(笑)。それも私の
      ストレス解消でいいけれど、あまり何日もいるとどうもね…。
      やっぱり南欧とか、ウィーンがよかったわね。
      吹雪の中を空港に飛行機がおりる。ああ今年は縁起がいいかなぁ(笑)
      とか思うんです、私。空港っていうの好きなの。
      空港にはいろんなファッションもあればいろんな人種がいるでしょう。
      だから何となく歩いてそういう雰囲気にふれてくる。やっぱり私達は
      そこで生活するわけじゃないし、あくまでツーリストで行くわけですけれど、
      それが私にとってはいい、なんとかバンバンなんか買いに行ったり(笑)、
      焼きそばよ(笑)。すごくぜいたくなことしたり、
      こんなしみったれたことがあるかってことしたりするのがいいわね(笑)
      自分が本当に貧しくなっちゃいけないけれどもね。
      本当は懐が寂しくても、気持が温かなほうがいいと思うの。
      岩谷(時子)さん(作詞家・マネージャー)のところへいけばいつも
      お金があるという気があるからね(笑)。来年はすこしお金を
      稼がなくちゃいけないかなぁと思ったり、芸術的なことで進むべきか(笑)、
      はたまた儲けでいくべきか(笑)、さもなければ何もしないか、
      どれをとりますかね(笑)どうすると思う?

玉三郎さん:あとで岩谷さんにおこられるから(笑)。

お二人の会話が楽しすぎて。越路さんて、気取りのない方なんですね。
  質問されている玉三郎さんのいろいろ知りたい!に、ユーモアいっぱいに
  ざっくばらんにお答えになる越路さん、(笑)マークがいっぱい。素敵ですね。

そして、玉三郎さんが越路さんの歌についてもふれられていて

玉三郎さん:最近の越路さんの歌で「妻へ」と「離婚」、
        それに「十八の彼」すごく好き。「離婚」なんて、どうしてこんなに
        いい歌なんだろう。タイトルからしてどんなに湿っぽくなるかと
        思ったら。

越路さん:カラッとしてるのね、メロディといい、リズムといい。
       外国の曲ってわれわれの感覚では考えられないようなことを
       メロディにして書きますね。(中略)
       せりふなんかとちがって、メロディというのは不思議なもので、
       肌に入っちゃうっていうの。だから私、歌っててよかったなぁと思うのは、
       うそがないのね。音楽というのは世界中にことばがなくても
       通じるなにかですよ。

玉三郎さんは越路さんの「妻へ」と「離婚」が大好きだったのですね。
  どこでもドアがあったなら、越路さんのリサイタル会場に飛んで行きたいです。
  できれば、玉三郎さんのお隣の席で(コラッ)、「妻へ」や「離婚」、そして
  「十八の夜」を聞いてみたいなぁ。どんな風に歌われたのかなぁ。
  八千代座のコンサートの時に玉三郎さんが、越路さんのオリジナルで
  「世界の恋人たち」というカセットがあって、その中の歌も、ご紹介できたら、と
  おっしゃってくださったんです。これから先、玉三郎さんに歌っていただけたら、と、
  とても楽しみにしているんです。

越路さんの装いについても、玉三郎さんがお話されています。

玉三郎さん:越路さんの舞台を拝見して思うのは何てドレスの着こなしが
        きれいなんだろうってこと。素晴らしいですよね。
        動きがとってもきれい。

越路さん:ドレスっていうのはむつかしいんですよ。ドレスの似合う人と、
       ドレスじゃないのが似合う人と、外国の女優さんでもいますね。
       ドレスの着こなしの下手な人とか。だから自分のドレスの好みを
       知ってますよね。すごくスポーティなドレスを着たり、自分の
       欠点を隠すとか、そういうことってものすごく知ってるんじゃないかしら。

玉三郎さん:やっぱり動きがきれいなのはダンスみたいな基本があるからじゃ
        ないでしょうか。僕はそう思う。それが頭では忘れられているけれど、
        体が覚えているんじゃない?

越路さん:だからおしゃれというのは、その季節とか、湿度とか、そのときの状態に
      合わせて、自然に、意識しないで、わりあい楽に来ているということですね。

素敵なロングドレスに身を包んだ越路さんのステージ写真が日生劇場のロビーに
  飾られていて、その前を通るたび、しばしストップして見つめてしまいます。
  存在そのものが、おしゃれな方だったのだな、と。29日夜は、越路さんが、きっと
  どこでもドアを使って、玉三郎さんの歌を聴きにいらっしゃることでしょうね。

ところで、玉三郎さんは、今もまだ、イタリアのひざの下あたりでしょうか。
やっぱり日本のおへそあたりに、早く戻って来ていただきたいです(笑)。

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ますます楽しみ

越路吹雪さんと玉三郎さん。
温かいやりとりですね。お互いを大切に思っている感じが伝わってきました。どの言葉もスッキリしていて素敵。
ますます29日が楽しみになりました。
桔梗さん、ありがとうございました。

素敵ですよね。

フクギさん

この「婦人画報」では、玉三郎さんが、
十二人のプロフェッショナルの女性たちに
インタビューをされています。
越路さん、杉村春子さん、水谷八重子さん(先代)、
淡谷のり子さんなどなど
そうそうたる顔ぶれなのですが
玉三郎さんは憶することなく聞きたいことを率直かつ
シャープに愛をもって質問されていて、それに対して
みなさんも心を込めて丁寧にお答えになられていて
玉三郎さんはインタビュアーとしても一流だな、と思いました。
越路さんも、本当に楽しそうに会話されていて
フクギさんが書いてくださったように
お二人の温かいやりとりが伝わってきますよね。
玉三郎さんのホームページに、この本の対談が以前は
すべて掲載されていたのですが、昨日、確認したらありませんでした。
残念です。全部、読んでいただきたいです。

29日がますます楽しみですね。あと十日ばかり待ちましょう。

「ようこそ劇場へ」

「妻へ」「離婚」「十八の彼」は、「KOSHIJI FUBUKI ーMemorial- <ようこそ劇場へ>ーライヴの軌跡ー 参 」(CD3枚と解説歌詞)に収録されています。

このCDセットは、東芝EMIから、1996年、越路吹雪17回忌を記念して全3巻で発売されたうちの「参」。「妻へ」が収録されているのを探して、たどり着きました。
いまは廃盤ですが、発売時6000円よりもお安く、中古で入手できます。

せっかく入手したものですが、通して聴いていはいなかったので、いまごろになって聴いています。
MCも入っています。深い心地よい声です。

「十八の彼」は、ただしくは、「十八歳の彼」で、野際陽子さん、歌ってなかったっけとYOUTUBEで探していたら、歌っていたのは岩下志麻さんでした。(野際さんが歌ったのは「非情のライセンス」)
もともとはシャンソンで、ダリダが歌ってたこともYOUTUBEで知りました。
ダリダってダリダ?とどうしても言いたくなりますが、むかしよく聴いた芦原英了の「午後のシャンソン」で、アラン・ドロンと歌った「パローレ」を覚えています。アラン・ドロンは歌うのではなく、喋っているだけですが。

「参」には、1960年朝日講堂リサイタルの司会をした芦原英了さんの声も入ってました。なつかしい声、語り口でした。

「妻へ」を歌ったのは、1974年9月の日生劇場ロングリサイタルですが、「坂東玉三郎の宇宙」(ダンスマガジン編集)巻末の年表をみると、そのときは、玉三郎さんは大阪新歌舞伎座で「一本刀土俵入り」でお蔦を演じておられました。昼の部と夜の部のあいまに行かれたのは、ほかのリサイタルなんでしょうね。

昨日、「ジュビロ磐田vsヴィッセル神戸」のサッカー観戦に行ったのですが、ヴィッセル神戸の応援歌のひとつは、「愛の讃歌」でした。もしかしたら、宝塚にちなんでかも。シャンソンがチャントとは珍しいと思いました。
越路さん追悼コンサートには、宝塚ファンの方々も駆けつけられるでしょう。「すみれの花咲く頃」をご一緒に、などということになってもついて行けるように練習したいと思います。

ありがとうございます。

京にんじんさん

越路さんのCD情報、「KOSHIJI FUBUKI ーMemorial- 
<ようこそ劇場へ>ーライヴの軌跡ー 参 」について、
どうもありがとございます。

さっそくゲットいたしました。
越路さんのCDはいくつか持っているのですが
その中に、「妻へ」と「離婚」と「十八才の彼」は入っていなくて
とても聞いてみたかったのです。
でも、どこに入っているのかわからないままでした。
感謝感激であります。
これを聞いた方のレビューを読んでいたら、やはり越路さんの歌を賞賛されていて
最後に「なぜこんなに素晴らしいCDを廃盤にするのか、
東芝EMIに聞きたい」みたいなことが書いてありました。
中古品がインターネットで素早く手に入る時代に感謝です。
書いてくださったように定価の半分くらいでした。

岩下志麻さんも歌を唄うのですね。

>ダリダってダリダ?

あはは、言いたくなります。
おかがで、ダリダがダリダか、わかりました。

八千代座のコンサートの時に、玉三郎さんが
「「妻へ」も「離婚」も、越路さんが晩年に歌われて」とも
おっしゃっていたので、1974年以降に歌われるように
なったのかもしれませんね。
玉三郎さんが歌う前に、「「妻へ」も「離婚」も、わたくしには
ご縁がございません」とおっしゃって、
みんなを笑わせていたのを覚えています(笑)。
岩谷時子さんのことも沢山、お話されていましたよね。
玉三郎さんにとって、越路さんと岩谷さんは
十代の頃に出逢われた特別な方たちなのだなと感じられました。
貴重なお話の数々、楽しかったですね、コンサート♪

「愛の讃歌」がサッカーの応援歌とは、洒落てますね。
今日も、朝から越路さんの歌を聞いていたのですが
声の艶がすごいですね。宝石の艶ではなくて
透明な水の輝きのような艶だなと。
硬くなくて、柔らかくてみずみずしくて
いろんな風に変化する水面の艶。
心が揺り動かされます。
生で聞いたら、素晴らしかったでしょうね。

>「すみれの花咲く頃」をご一緒に、などということになっても
 ついて行けるように練習したいと思います。

京にんじんさんの想像力に拍手。確かに、あるかもしれません。
私は、「すみれのは~な~咲く~ころ~」の部分しか歌詞を知らないので
越路さんのCDが到着したらさっそく歌詞を覚えて、
練習したいと思います!ご一緒に、と言われなくても
きっと心の中で一緒に歌ってしまいますね(覚えられたら)i-277
29日までの宿題もできて、ますます張り切って
あと10回、寝たいと思います。

発生練習

追悼コンサートにいらっしゃるみなさん。
毎朝の発声練習を欠かさずに。

あ~あ~あ~あ~あ~、い~い~い~い~い~い~。。。。

いいなぁ、行きたいなぁ・・・・・・ぶちぶちぶち。。。。

ご一緒に♪

玉三郎さんやご出演者の皆さんから、ご一緒にと言われた時のために、私も『すみれの花咲く頃』歌えるようにしとこうかと(笑)。
でも、いま風邪をひいてしまって、かなりの鼻声なので・・・

玉三郎さんの「妻へ」の歌唱披露が嬉しいですね♪
席が遠いので、舞台に玉三郎さんが登場されたら、オペラグラスが手放せなくなるかと・・・
「離婚」の歌唱は7月のディナーショーの時、お聴かせいただけたらいいなあと願ってます。

桔梗さん、越路さんと玉三郎さんの対談記事のご紹介ありがとうございます。

俳優際&越路吹雪さんの追悼コンサートとも、玉三郎さんのご出演は短いかも知れませんが、瞬き減らして楽しんできたいと思ってます!

あ~え~い~お~え~おーあ~お~

ま~る~こ~さ~~~ん

発生練習になっていて(笑)。
玉三郎さん発動型の練習ですね。

ま~る~こ~さ~~~~~んも、
どこでもドアで、に~っせ~げ~き~じょ~え~~~~♪

さぁ、みなさんで。

あんずさん

「すみれの花咲く頃」歌唱隊に参列されますですね。
ご一緒に~って言ってくださるでしょうか。
たぶん無いかもですが、心の中で歌いましょうね。

お風邪は大丈夫でしょうか。
鼻声のすみれの花も、またオツかもしれません。

2階席から、オペラグラスと、ダンボ耳で、堪能しましょう。
ディナーショーでも「妻へ」を歌ってくださったらいいですね。
「離婚」もね。「十八才の彼」も。(なんでもかんでも言うなー)

花粉症でまばたきが増えているので
薬をにばーい、にばーい飲んでいかなくちゃ。
玉三郎さんのご出演時間は短くとも
そこにいらしてくださるだけでオッケーです。
楽しみですね。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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