行こやれ 行こやれ さっさゆこやれ♪ (歌舞伎座へね)

10日に歌舞伎座に行ったばかりなのに
もう、切れてきています。
「二人と五人の中毒」(略しすぎ)

昨日は今日の昔なり~♪

いい歌詞ですね。ここが、とても好きなんですよ(聞いてない?)
ゆこやれ~ゆこやれ~さっさゆこやれ~♪

ここで、いつも完全にスイッチが入ります。
「二人椀久」の夢の世界への、ゆこやれスイッチが。

10日の勘九郎さん、表情が進化していました。
しっとり大人の男の色気度数が上がっている感じで。

小袖に ひたと 抱き付き、もうし 椀久さーん♪

のところで、10日の松山さんは懐紙をそっと床に立てました。
前は手をついていらした気がするのですが、何となく
手をつくより、女のプライドを感じます。そこがまた色っぽい。

あんなに美しくて品格があって色っぽい女性が
もうし 椀久さーん♪って、寄り添うのですから
やっぱり椀久さんは、どうにかなっちゃいますわね。
椀久さんに一票。

お茶の口切り  たぎらす目元に取り付けば
なんぞいな~♪

ここでの、松山さんのしぐさが、好きなんですよね(言わせてください)。
愛らしくて、チャキッと(茶きっと)していて。
それをジッと見ている椀久さんの素直な眼差しも。
なんぞいな~♪が絶妙。

そしてクライマックスのここからが、これまた素晴らしいですね。
ハートを射抜かれる歌詞と曲調。
もうすぐ松山さんが去っていくことがわかっているから
余計に、心が揺れ動きます。

恋に焦がれて
ちゃちゃと ちゃとちゃと
ちゃっとゆこやれ
可愛がったり がられてみたり
無理な口舌も 遊びの品よく
彼方へ云いぬけ 此方へ云いぬけ
裾に縺れて じゃらくら じゃらくら ♪

何回観ても、何回聴いても、いいものは、いい!マル。

「二人椀久」の原曲が、今から240年前に作られたなんて。
ひとの想いは変わることなく、ちゃちゃとちゃとちゃと。

今度は17日に、さっさゆこやれ~歌舞伎座へ~。

どうか師走よ、終らないで。
今月がもう一度あってもいいじゃないか。
の気分です。

前にもご紹介しましたが、もう一度、「二人椀久」の歌詞です。

◇起
たどり行く 今は心も乱れ候
末の松山 思いの種よ
あのや椀久は これさ これさ
うちこんだ とかく恋路の濡れ衣

干さぬ涙の しっぽりと   ←ここで椀久さん登場。
身にしみじみと 可愛ゆさの
それが嵩じた 物狂い
とても濡れたるや 身なりゃこそ
親の意見もわざくれと
とかく耳には入相の
鐘に合図の廓へ
行こやれ 行こやれ
さっさ ゆこやれ
昨日は今日の昔なり
坊様 坊様 ちと たしなませんせ
墨の衣に身は染みもせで
恋に焦がるる 身は浮舟の
寄る辺定めぬ 世のうたかたや
由縁法師の そのひと節に
独り焦がれる一人ごと
恋しき人に逢わせてみや
とかく心のやる瀬なき
身のはて 何とあさましやと
暫しまどろむ手枕は
此の頃見する現なり

◇承
行く水に 映れば変わる飛鳥川   ←ここで松山さん登場
流れの里に 昨日まで
はて 勿体つけたえ
思いざしなら 武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
武蔵野でなりと
何じゃ 織部の薄杯を
よいさ しょうがえ
恋に弱身を 見せまじと
ぴんと拗ねては 背向けて
くねれる花と 出てみれば
女心の強からで
あとより恋の せめ来れば
小袖に ひたと 抱き付き
もうし 椀久さーん
振られず帰る 仕合せの
松にはあらぬ 太夫が袖
月の漏るより闇がよい
いいや いやいや
こちゃ闇よりも月がよい
御前もそうかと寄添えば

筒井筒 井筒にかけし麿がたけ
老いにけらしな 妹見ざる間にと
詠みて送りける程に
其の時女も
比べこし 振り分け髪も肩過ぎぬ
君ならずして誰かあぐべき と
互いに詠みしゆえなれば
筒井筒の女とも 聞こえしは
有常が娘の古き名なるべし

お茶の口切り  たぎらす目元に取り付けば
なんぞいな 手持ち無沙汰に
拍子揃えて わざくれ

按摩けんぴき 按摩けんぴき  ←ここからテンポアップ
さりとはひけひけひねろ
自体 某は東の生まれ
お江戸町中 見物様の
馴染 情けの 御贔屓つよく
按摩けんぴき
朝の六つから 日の暮る迄
さりとは さりとは かたじけない

廓々は我家なれば
やり手 かむろを 一所に連れ立ち
急ぐべし 遊び嬉しき馴染みへ通う
恋に焦がれて
ちゃちゃと ちゃとちゃと
ちゃっとゆこやれ
可愛がったり がられてみたり
無理な口舌も 遊びの品よく
彼方へ云いぬけ 此方へ云いぬけ
裾に縺れて じゃらくら じゃらくら

◇転
じゃらくら じゃらくら 悪じゃれの   ←ここで、松山さん退場。

◇結
花も実もある しこなしは
一重二重や 三重の帯
ふすまのうちぞ そろかしく

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行こやる~行こやる~

桔梗さん
上京まであと一週間!となり、気持ちがヒートアップしてきました。
色々予習を…と「二人椀久」の歌詞をネットで読んでいて、「按摩けんぴき」って何だろう何だろう…?と気になって、「按摩けんぴき」で検索したら、こちらのお座敷にたどり着きました。
それで桔梗さんが歌詞を書き起こしてくださっていて、みなさんが色々コメントを書き込まれていて、「うん、そうそう!」とか思っていたのですが、何となく様子が変だなと…記事の日付を確認いたしましたら、2014年12月でした…(汗)。
いやーん、丁度二年前でしたのね。この時も上京していましたが、まだこちらのお座敷には上がれずにウロチョロしていて、今二年前の桔梗さんの記事やみなさんのコメントを読ませていただくのは不思議な気分。でも基本的にイケイケモードは変わらず、でいらっしゃいますね!
今回も見どころをいっぱい書いてくださって、「そっか~、見逃さないようにしなくちゃ!」と思っていますが、きっと松山太夫さんが現われ出でられたあかつきには頭の中が真っ白になってしまって、ドッキドキのうちに終わってしまうんだろうな…ふぅ。でも椀久さんと同じ気持ちで、夢の世界を味わいたいと思っています。
二人も五人も(略すの、便利ですね)舞踊で、すごーくざっくりしてるけど歌詞の内容、というかお話の流れは何となく分かるので、イヤホンがなくてもいいかなと思うのですが、どうでしょうね~? いつもは借りるのですけど、たとえ細かい所までは理解できなくても、舞台をじ~っくり味わいたいなと。でも、あった方がより分かりやすいですかね? うーん、どうしよう…と悩みは尽きませんが、まずは体調を整えて無事にたどり着きたいと思います。
桔梗さんが25日間のうちに何日行かれるかが気になってます。記録更新? ほんとに、今月がいつまでも続いてほしいですね!

chachattochatochato

桔梗さんーー歌詞書いて下さって ありがとーn

なんじゃいなぁ と思う面白い歌詞ですね
後半はリズムがあってテンポが良くて
それだけに太夫さんが消えた後の悲しさがじんわり

「昨日は今日の昔なり」 って 確かにそうだね(^u^) 


そうですか えつこさん 2014年ねぇ 海老蔵さんとの椀久さんですね

その頃から変わってないお座敷ですか・・・・・
それも凄いけど、
2年前と同じ出し物で、それ以上の舞台を作る玉三郎さんって スーパーヒ―ローだなぁ

同感。

桔梗さん、おはようございます。
玉三郎さんと若手のみなさんの印象について、私も同じように感じていました。言葉にして下さって嬉しいです。
良い意味で、自我が見えないといいますか、素を感じさせないといいますか。玉三郎さんは玉三郎さんなんですけどね。よく見せようという欲を感じさせない動き。うまくいえませんが。
来週、もう一回幕見に行きたいです。

それからまるこさん、おかえりなさい。
良い東京土産ができましたね。
桔梗さんのこのお座敷のおかげで、まるこさんにお目にかかることができました。いつものコメント通りのとてもチャーミングなお姉さまで{失礼!}お会いできて光栄でした。

少しお湿りがありましたけど、まだまだ乾燥していますね。
風邪に注意して、また歌舞伎座へGO~GO~!




あと5日!

えつこさん

いよいよ遠征日が迫って参りましたですね。
ヒートアップえつこさん、メラメラしていることでしょう。

「按摩けんぴき」は、芋けんぴではありません。
もう、調べはつきましたか?
当時、流行していた踊りでしたっけ?
私も以前、気になって調べて、もう忘れてるし。
教えてたもれー。

そうそう一昨年のブログの記事で
歌詞を書いた時のを読んでくださったのですね。
どうもありがとうございます。
みなさんからのコメントを読み返すと
その頃のことがよみがえってきます。
あれから2年も経ってしまたのですね。
もう一度、拝見できて歓びに震えております。

>イヤホンがなくてもいいかなと思うのですが、どうでしょうね~? 

初日に京にんじさんもいらしていたのですが、
文字で見るやつ(なんていいましたっけ)を借りてらして
「長唄の歌詞が見れるから」とおっしゃっていて
なるほど~と思いました。それも一つの手ですね。
音で聞き逃すところを文字で見るとパッとわかりますね。
イヤホンガイドも私は、一応、借りてみたりするのですが
気がつくと、目の前の玉さんにボーっと見惚れて
耳からはずしているんですわ。意味ない。
ちゃんと聞くときもあるんですけど、だいたい後半は
耳からはずしちゃう。試してみて、気になったらはずしちゃうとか?
イヤホンガイドさんに失礼ですね。すみません。

今月は何回行くのか、数えるのはやめにしときましょう。
記録更新かもしれません。でも止まらない、やめらんない~。

えつこさんも体調を整えて、
お気をつけていらしてくださいませね。

なんじゃいなぁ~。

ムジコさん

昨日の玉三郎さんも絶好調でした。
しっとりに、うっとり。
何回でも、何回でも、
なんじゃいなぁ~その魅力は~って。

舞台美術が一昨年とは一新していますね。
明るくなるところはバックが薄いピンク一色で
あの花の房ふさはありませんね。
あっちも好きですが、こっちもシンプルで美しいです。
色々と見え方を工夫されているのですね。
昨日は、花道の方でしたので
太夫さんが地下に吸い込まれて行く姿に
泣きそうでしたよ。
あー、行っちゃったよー(うぉーん)。
行かないでおくれよー(びえーん)。

「昨日は今日の昔なり」で思い出したのは
理論物理学者の佐治晴夫さんの
「これまで」が「これから」を決めるのではなく
「これから」が「これまで」を決めるという言葉。
あんまり歌詞とは関係ないですが
でも、捉えようによって、希望のある言葉なのだと
解釈いたしました。マル。

玉三郎さんは、ある時はスーパーヒーロー、また
ある時は、スーパーヒロイン!ですね。

仁左衛門椀久

椀久は、演奏や歌い方も役者さんによって違うのではないかしら?
と、ちょっとなんとなくそう聞こえたように思いました、これって当たり前かな?

仁左衛門さんとの椀久のビデオを見たら、花道で椀久の先を行く太夫さん打掛の上に着ている薄い上着?を一枚脱がされて そこんとこ色っぽいのですよね
太夫さんを追いかけて本舞台では椀久が右へ左へさまよう
なんかウロウロしてるようで、今回はその振付けじゃなかった

さらに、雀右衛門、富十郎椀久の舞台を見たけど
最後に椀久さんが舞台の前の方で横になったんですーどのような状態だったかは覚えてないのだけれど
とにかく富十郎さんのお腹、激しく舞った後の息でお腹がぷーくぷーく・・・・この振り付けは完全に消え去ったかな?

この時太夫さんが消える場所は舞台奥だったと思います
花道の方が絶対良いよね

これから

NHK「真田丸 」最終回で、兄上が巾着に持ってる六文銭がチャリと鳴った事で弟の死を感じ、それで、先へ行こうと言うのです
「これから」が「これまで」を決める
良い言葉だわ

そうそう。

フクギさん

おはようございます。
お返事が遅くなってしまって申し訳ないっす。
弟子も走る、走る十二月。

ところで、そうなんですよー。
良く見せようとしない、という言葉、
よくわかります。
逆に言うと、盛って盛って、よく見せようとするとすぐバレちゃう、というか。
玉三郎さんは、どんどん捨てていく。引き算の美学ってこのことかぁ、って。
削って、削って、余計なものを全部そぎ落として
残ったところに、真の美がキラキラしている。
キャリアを積むだけでは出来ないことだと思います。

昨日、幕見してきましたよ。
フクギさんに似た人がお隣に来て、
おっ、と思わず声をあげてしまいました。
よく見たら、違う方でした。

上から観ると、椀久さんが木のうらっかわに回ったところで
舞台のセリがスーッと下に吸い込まれていき、その時の期待感たるや。
くるよ、くるよ、くるよ、キターッ!
暗闇の中の松山さんの影に萌えましたです。

しっとりと、美しい松山さんを拝んでから
昨日は忘年会に行きました。
幕見券売り場で、「この後の五人道成寺もご覧になりますか?」
と係りの方に尋ねられて、「観たいんです、すごく観たいんですけど
今日は、そういうわけにいかなくて」と言ってしまい
笑われてしまいました。本心吐露。観たかったなー。

幕見は立ち見でしたが、あっという間でした。
外国の方たちが沢山いらっしゃいました。

フクギさんもきっと、たびたび出没していることでしょうね。
また感想を楽しみにしております。

花柳流と藤間流。

ムジコさん

仁左衛門さんとの「二人椀久」は、花柳流とのことです。
「訊く」の時に、玉三郎さんが、「今回のは藤間流です」と
おっしゃっていましたね。どちらも風流!
でも役者さんによっても違うのかもしれませんね。
椀久の打掛を、松山さんが羽織るバージョンもあるのですよね。

富十郎さんのお腹(笑)。可愛いですね。
でも、それだけ体力を使うということですね。

いつも思うんですけど、最初、眠っている椀久さんを
松山さんがそっと起こす時に、目を開けた椀久さんは表情を変えずに
手に手を取って踊り出すんですよね。なんで喜ばないんだろう、って(笑)。
もし、私だったら、声をあげて、目を全開にして、
松山さんに抱き着いちゃう。そういう野暮は、しないんですね。

花道から消える時の松山さんの伏し目が、たまりません。
私も、花道に一票。

希望。

ムジコさん

「真田丸」はとうとう一回も見ませんでした。
見そびれて、それっきりに。
最終回の視聴率が16%とニュースにありました。
再放送があるかな。

「これから」が「これまで」を決める、
希望がある言葉ですよね。

佐治晴夫さんは、NASAの客員研究員としてボイジャー計画に携わった際、
ボイジャーが宇宙で知的生命体に出会ったときを想定したメッセージとして、
バッハの「プレリュード」を搭載することを提案されたのだそうです。
その理由は、バッハの曲は、その構成がきわめて数学的で美しいから
宇宙の普遍的言語として、ETとの交信に役立つだろうと考えたからだそうです。
夢がありますね。本当は、物理学者ではなく音楽家になりたかったのだそうです。

佐治晴夫さんの文章をこちらに抜粋させていただきます。

よく、「過去・現在・未来」といいますね。この時間の流れから考えると、
「これまで」が「これから」を決めると思うかもしれません。
でも、いまみなさんが思い浮かべている過去は、脳の中にメモリとして
残っているものに過ぎず、実在しているものではありません。
とすると、これからどのように生きるかによって、過去の価値は、
新しく塗り替えられることになります。未来が過去を決める、
「これから」が「これまで」を決めるのです。

というわけで、
玉三郎さんは、いつも希望を与えてくださる、
かけがえのない存在である。
ということを言いたいわけなんですけどね。おほほ。
全部、つながっちゃう。

良いお話

佐治 晴夫さんのお話、ありがとう
変わらない過去は、現実的な出来事
変わる過去とは心の過去 と解釈しました

いやな思いをしても忘れる事が出来る、過去が変わる、それは「これから」の過ごし方ひとつでしょうね、
玉三郎さんの舞台を見て、心満杯に幸せを感じて楽しく素敵に先へ進みたいと思います


バッハの曲で玉三郎さんや他の芸術家たちとヨーヨー・マさんがコラボした企画でも、そう言えばなんとなく数学的でした

「眞田丸」の再放送は総集編があると思う 見て欲しいとは言いませんが、面白かったです

まるこさん 私も歌舞伎座へは通えません 通いた―――いですが
私もポケットに入れるサイズなのでご一緒させて

玉さんも。

ムジコさん

前に、玉三郎さんがトークショーの折りに、
おっしゃったことで、すごく心に残っていることがあって
書き留めておいたのです。その言葉というのは、

「また明日、こういう風な人生をすごそう、あるいは、自分たちの過去の人生が
 まちがいじゃなかったんじゃないかと思えるような瞬間として、
 みなさんとお目にかかっていきたい思います。」

この言葉を思い出して、
「これからが、これまでを決める」という、
佐治さんの言葉にも繋がるな、と思っていました。

すごく素敵な言葉ですよね。
「自分たちの過去の人生がまちがいじゃなかったんじゃないかと
 思えるような瞬間として、みなさんとお目にかかっていきたい思います。」って。
希望を与えてくださる玉三郎さんに、ありがとうございます、と
お伝えしたいです。大向こうはかけられないけど、
心の中の小向こうでね。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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