「女方の目覚め」

今日は図書館へ仕事の資料探しに行ってきました。
いろいろ調べものをした中で、一番の収穫は!

「家庭画報」で連載されている中村七之助さんの
“稀代の女方の一人語り「七之助の真情」”のバックナンバーに
玉三郎さんについて語られている素晴らしい記事を見つけたことです。
おほほ。仕事そっちのけ。

2015年12月号「家庭画報」から、はしょりつつ一部、抜粋させていただきます。

第三回 「女方の目覚め」

七之助さんが、6歳で初めて女方を演じられた時のエピソード。
いやじゃ姫(重の井子別れの調姫役)の千穐楽の時に、まだ演りたいと
号泣して、小山三さんに車まで抱っこして連れていかれたこと。そして、

「もっと驚いたのは、その幼い僕が、玉三郎のおじさまのことを
自分のライバルだと言ったことです。これも後で、父から聞いて知ったこと
なんですが、まだ小さい純粋な子にそんな気持ちを抱かせるなんて、
玉三郎のおじさまは本当に凄い人なのだと再認識しました」


その後、七之助さんは、派手な立ち回りのある立役に魅力を感じるようになり

「物心ついたときには女方がすっかり嫌いに。
しかし23才で「仮名手本忠臣蔵 六段目」のおかるを初めて演じた時に
その気持ちは一転。このときおかる役を指導してくださったのは
玉三郎のおじさまでした。
僕と兄がまだ若かったからだと思いますが、おじさまは僕たちの前で
おかるを演じて見せてくださいました。おそらく見て覚えて真似ろということ
だったと思います。一つ一つの仕草を全部やってくださったんですが、
表情や動き、どの瞬間も素晴らしかった。勘平との別れの場面で
おかるが木戸を閉めて泣くところなど、見ている僕が泣きそうになりました。
稽古場で泣きそうになったのは、あれが初めてでしたね。
瞬時にああいう演技ができるのは、すごいことだと思い、見終わったときは
僕も兄も絶句しました。女方に対する僕の考えは間違っていたんだな。
玉三郎のおじさまから教わって、僕はそう気づきました。
座ってじっとしている役であっても、心は動いていなくてはならない。
ただ耐えていると思っていたものも、ちゃんと役の心の動きがあって、
それを丁寧に演じなければならないのです。実際におかるを演じていくうちに、
僕は女方に合っている性分だと思うようになりました。それまでの考えを一新さ
せたおかる役によって、僕は女方に目覚めることができました」


この記事を読んで、図書館の雑誌コーナーで泣きそうになりました。
玉三郎さんのおかるの一つ一つのしぐさや、それを見ている
七之助さんの顔が浮かんできて。言葉ではなく、実際に演じることで、
おかるちゃんの心を伝えた玉三郎さんと、その心を感じとられた七之助さん。
素敵な瞬間に身震いしてしまいました。座ってじっとしていても、心は動いている。
23才の七之助さんが女方に目覚めて、ほんとに良かったぁ!
「二人藤娘」をご一緒に踊られたことでもきっと、さらなる目覚めがおありでしょうね。
玉三郎のおじさまの記事を、これからも沢山、期待しております!

公園の白木蓮が咲いていました。週末には桜が咲くとの予報も。早過ぎるっ。

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春~よ来い^^

豪雪が災害になった越後に来た自衛隊の人たちが、この雪は何年経ったら融けるんですか?と聞いたとか。(昔の話)

安心してください。どんな豪雪でも、春になれば融けるんですよ。^^
でも、さすがにまだ白木蓮も桜も・・・・あはははははは。

zip

桔梗様 お座敷の皆様お久しぶりです。
今日ZIPに七之助さん出演されていましたね。

今年のお正月に「二人藤娘」観ましたが、
舞台が終わって玉三郎さんと二人で楽屋に戻るシーンが
かなり長く撮られていていて、七之助さんが玉三郎さんの後ろに
ぴったりくっついて戻っているのが印象的でした。

そんなにくっついたら足踏むよ~と声をかけたいくらい
くっついているので、微笑ましいのですが、たぶん
七之助さんの玉三郎さんへの尊敬の気持ちから
自然とそうなったんですね(笑)。

玉三郎さんの鼓童解説うれしいかぎりですが、
チケットが手に入るのかちょっと心配です。
芸大はそんなにキャパがないですよね。
今はチケットが手に入ることを祈ってます。






溶けない雪

まるこさん

自衛隊の方は、南国の方だったのでしょうか。
それとも洒落が利いてる方だったのでしょうか。
それくらい、豪雪だったってことですね。
雪と木蓮。同じ白なのに、冬と春。
雪と墨じゃないけどね~。

安心しました。春になれば、溶けますね。
もうすぐそこですよね。きっとね。

でも、まるこさんの心はすでに純白の春でしょ。

くっつき虫

ユキさん

お久しぶりです。
ZIPに七之助さん、ご出演だったのですね。
今、シアターコクーンで『ETERNAL CHIKAMATSU』を
やってらっしゃいますね。その宣伝なのでしょうか。
観たいなと思いつつ、まだ観れないでいます。
もう終わっちゃうかな。チケットもないかな。

「二人藤娘」を、また観たくなりました。
ご出演前と後のシーン、楽しかったです。
七之助さん、くっつき虫?
トコトコトコ、って二人で廊下を歩いているシーンが
可愛らしかったです。自分に戻る道のりのように見えました。

藝大は抽選だったりして?
ドキドキもんですね。
東京も、4日間くらいやっていただきたかったですね。
欲張り過ぎ。

お互いに、行けることを祈りましょう。

何度読んでも

雑誌が出たときに読み、しばらくして美容院にも置いてあったので再度読み(笑)私も泣きそうになってました。
七之助さんのこのお話、何度読んでも嬉しいです。

芸大の詳細がまだ出ていないので、京都の発売日も近いけどどうなるんだろうって焦ってしまいます。そのうち出ますよねぇ・・・。

ところでツイッター見ていたら、昨日防衛大で玉三郎さんのトークショーあったみたいですね。防衛大の方がツイートされてて、厳しいところに居られる方にされた話、聞いてみたかった!でも防衛大の学生じゃないし無理ですが(笑)
舞台はお休み中でも、変わらずお忙しいみたいで。ゆっくり休める時があるといいですね。
でもどこかでトークショーとかあったら行くのに!←矛盾したことを思ってしまう(^^;

ほんとうに。

みつなさん

何度読んでも、ですね。
七之助さんが感じたままがダイレクトに伝わってきて
その時の玉三郎さんのおかるちゃんも浮かんできて
泣きが入ってしまいます。
美容院で、泣きましたか。私も図書館で。
七之助さんは、お稽古場で。

藝大の詳細は、まだですね。
私も、まだかな、まだかなーって
鼓童サイトを見ています。
そのうち、出ますよね(汗)。

防衛大でトークショーがあったのですね。
防衛とトークショーという響き。なんだか似合わないですね(笑)。
防衛大の学生だったら、聞けたのにねえ。
防衛大の皆さん、刺激を受けられたことでしょうね。
20代の時に、玉三郎さんに生で触れることができていたら
人生がもっともーっと変わっていただろうな、
なんて思ってしまいます。でも、今この時がハッピーなので
それで十分なのですが。

玉三郎さんは、普段ボーっとしていることはない、って
「生々流転」で語っていらして、凄いなあ、と思いました。
とてもアクティブな方なのではないでしょうかね。
でも、少しはゆっくりお休みしてください、と思いつつ
やっぱりトークショー希望(笑)。

学生さんたちへの講演会は、貴重ですね。
そうだ、明大の講演会がまたあればいいのにね。
二階席でも三階席でもいいので、参加したいです。
だけど、今年はたぶん無いみたいですね。
三年続けて、やってくださいましたからね。
とても貴重な体験でした。

ゆっくり休んでいただきたいし、
たっぷり舞台に出ていただきたいし。
私も矛盾だらけです。





No title

なぜか木蓮やこぶしの花を見ると心が慰められるような気がするのです。
若い頃から、不思議な花だな〜と思っていました。

七之助さんの子供時代のエピソード、青年期の体験が素敵。
相手が子供であれ、若手であれ、玉三郎さんには誤魔化しがないんでしょうね。

子供は本質を見抜きますよね。
大人の本気をみたら、目が光ってくる。
本物に触れたら、すご〜く喜んじゃう。

もう七之助さんは大きくなっちゃったから、
團子ちゃんに稽古をつけているところ、NHKで密着してくれませんかね。
玉三郎さんには、人の思考や見方を一瞬で変えてしまうほどの強靭な人間力がありますよね。
博多座での児太郎さんを拝見して、玉三郎さんの存在のすごさをあらためて感じました。

藝大まで、あと2ヶ月ちょっと。
それまでは映画を楽しみます。
今観たいのは「リリイのすべて」です。

春めいてはきたものの、まだまだ朝晩は冷えますね。
桔梗さん、みなさま、お身体ご自愛くださいませ〜。

夢の花。

フクギさん

こぶしや木蓮が私もすごく好きで
マイ木蓮が欲しいです。夢の花です。
見ていると安らぎますよね。
ああ、春が来たなとしみじみ感じました。

玉三郎さんに直接、教えていただける七之助さんはお幸せですね。
しかもまだ片言くらいの年齢からずーっとですからね。
玉三郎さんは大人の本気を常に、お稽古でも舞台でも
全力で見せてくださっていたでしょうからね。
その積み重ねが、今、開花していますね。
七之助さんの「波瀾爆笑」を拝見したのですが
クールに見えて、中は熱い魂の持ち主なんだな、と。
獅童さんの結婚式ではスピーチしながら号泣したそうで。
お話を聞いていて、勘三郎さんを思い出しました。
情に厚くて、涙もろくて、優しそう。
そうそう、父に似てマメだ、とおっしゃってました。

>玉三郎さんには、人の思考や見方を一瞬で変えてしまうほどの
 強靭な人間力がありますよね。

ありますよね。「鼓童ミーツ玉三郎」を拝見した時、
玉三郎さんのメッセージに、グググッと惹きつけられて、
目から鱗がぽろぽろ。パシッとした考え方の柱を感じて
すごく影響されました。テレビでそうですから、
直接、ご指導いただいたら、それはもうね。

博多座での児太郎さんの話をフクギさんに伝えていただいて
凄くリアルに感じられました。舞台の上で一緒にいるのが一番、と
玉三郎さんが語っていらした通りなのですね。

フクギさん、はむぴょんさんおすすめの「キャロル」観ました。
まなざしの情報量、情感量がすごくて、それぞれの女優さんの瞳を
味わい尽くしてまいりました。おもしろかったです。
「リリーのすべて」は明日からですね。
私も、封切りをずっと楽しみにしていました。

昨日、上野公園を通ったら、桜は、ほんの一部だけ咲いていましたが
ほかはまだまだ蕾で、ちょっとホッとしました。
「色舞奏」でみんなで歩いた時のことを思い出して
また5月に、集結できるんだな、と。楽しみ~。

まだ春のコートには切り替える勇気がない私です。
フクギさんも、くれぐれもお体に気をつけてください。

風つよいですねー。

玉三郎さんの新情報ないかなー?
って
先ほども明治大学リバティアカデミーのサイトをチェックしましたけど、
まだ情報はないですねー。
行きたいなー。
行きたいなー。

私は5月の東京はあきらめて(棚卸し直前)、6月の京都(棚卸し直後だけど、とりあえず終わったからトンズラするぞー)に照準をあわせよーかと思ってます。

今日は休みでしたので、
強風の中、マリリンモンローごっこをしつつ、本日公開の「リリーのすべて」を観てきました。(「マリリン 7日間の恋」のマリリンの恋人役と今日観た作品の主演はいっしょだー)
好きな役者エディ・レッドメインと好きな監督トム・フーパーの作品、2015ヴェネツィア国際映画祭からのチェック作品。半年待ちました。
ムビチケ数枚買い、史実の女性の事を調べまくってから鑑賞に臨んだのですが、…観ると、
銃弾で胸をえぐられ戸惑いながら最後は安堵感に包まれ、頭にこびりついて離れません。
ムビチケ足りなくなりそう。
私は、
アイナーの中で起こった静かな激変の瞬間、アイナーがはじめて一人でリリーの姿になろうとするときの戸惑いと勇気、化粧を落とすときの表情、そして未知の手術を受ける決断をするときの言葉が特に忘れられません。
アイナーが描く絵。夫の中で次第に大きくなっていくリリーに戸惑いつつ、才能を開花していく妻ゲルダの絵。苦悩の中どんどん美しくなるリリー、消えゆく夫を呼び戻そうともがき苦悩しつつリリー最大の理解者となってゆく妻。
そして1920年代後半〜1930年という時代背景にも注目です。

すみません。m(_ _)m
また長々映画談義してしまいました。

やっぱりね。

はむぴょんさん

昨年は、明大でご一緒できましたね。
やっぱり検索されましたか。
昨年は、もう情報が出ていましたよね。
かなり早くにわかっていた気がします。
今年は、プレミアムコンサートがありますし
きっとないですかね。

6月の京都、どんどんトンずらして、行っちゃえー。
棚は降りたのだから、もう大丈夫(よくわかってない)
京都旅行を兼ねて5連チャン!

>本日公開の「リリーのすべて」を観てきました。

はやいっ。公開当日にいらっしゃれたんですね。
私も行きたかったけど行けませんでした。

>銃弾で胸をえぐられ戸惑いながら最後は安堵感に包まれ、頭にこびりついて離れません。

コマーシャル映像を見ただけでも、衝撃的で。
「キャロル」もそうでしたが、時代が時代ですし

>手術を受ける決断をするときの言葉が特に忘れられません。

リリーに早く会いたい。観に行くのが楽しみです。

「キャロル」は、言葉にし難い感情の蠢きが見事に瞳で語られていて
告げられるよりナイーブに二人の思いが伝わってきました。
ふたりの恋愛が、とても自然な出来事に思えました。
ケイトブランシェットがNHKのインタビューに
「今は自由になったとはいえ、まだガラス張りの天井がある」と答えていました。

はむぴょんさんが書いてくださったように
映像美、色彩や空気感も楽しめました。フィルムで撮影しているのですね。
携帯電話や電化などの便利さというのは、あきらかに、
ひとから色気や風情を奪っているなぁとつくづく感じました。
1950年代のニューヨークの街並みの中でも特に、車に目が釘付けでした。
あの時代の車の形がすごく好きなのです。ファッションもロマンティックですよね。
幼い頃、ディズニーの「青い自動車」という絵本が大好きだったのを思い出して調べたら
やっぱり1952年に制作されたものでした。
そうそう、あとキャロルがランチにドライマティーニを飲んでいる様がカッコよくて
キャロルという人を、あの一杯のカクテルが語りつくしているなあ、と感動。
いろいろ楽しめました。おすすめくださり、ありがとうございました。

最近は、「アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー」を観ました。
1950 年代からインテリアデザイナーとして活躍している実在の94歳の女性の
ドキュメンタリー映画なのですが、超チャーミングなニューヨーカーのご夫婦の物語。
こちらもおすすめです!

プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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