杵勝三伝の、「三」。

私が、初めて杵勝三伝の内「船辨慶」を拝見したのは、
2005年12月歌舞伎座、夜の部でした。
知盛の霊の声が強烈で、今も耳に残っています。
微かに震える地響きのような、地の底から湧いてくるような声。
怖ろしさの中に色気を感じて、いろんな意味でゾクゾク。
その時、玉三郎さんの声って凄い!と、純粋に感動したのです。

その時の筋書きを探してみたら、ありました!
静御前と平知盛の霊が、玉三郎さん。弁慶が弥十郎さん。
義経が、薪車さん(現・九團次さん)そして、船頭が勘三郎さんでした。

「今月の役々」の勘三郎さんのコメントには、

『船辨慶』の舟長の役は過去に二回つとめたが、「杵勝三伝の内」は初めて。
「今回買って出たんだけどいつものとは違って台詞が大変。しゃべりまくってる。
でも「『船辨慶』にはもうひとつあるんだよという大和屋の兄貴に賛成だね」

とありました。
『船辨慶』にはもうひとつあるんだよという大和屋の兄貴に賛成だね、
という勘三郎さんらしい一言に、心がほわんとなりました。

玉三郎さんのコメントには、

静御前・知盛の霊。六月南座の舞踊公演で演じ
《能取り物》の原点を探る演出が話題を呼んだ。
「まさか歌舞伎座でさせて頂けるとは思ってもいませんでした」と言い、
「歌舞伎は文楽や能から取り入れながら原作を離れ、独自の演出を作り
あげてきました」松羽目の色は地味に、緋毛氈は使わず、知盛と義経の
間に境目(結界)を設ける…。「知盛の引っ込みで長刀を回さない型も
あったようです。そんなことも今一度考えてみたいと思います」

とありました。
歌舞伎座の後、20011年8月には平安神宮でも上演されていますよね。

筋書きの解説とみどころには、
「玉三郎は、それ(新歌舞伎十八番)以前の明治三年に二世杵屋勝三郎が
作曲した名曲を使い、藤間勘吉郎振付の新しい『船辨慶』を作り、六月に南座で初演した。
勝三郎の曲は『安達ヶ原』『虎狩』と共に「杵勝三伝」と呼ばれ、大切に伝承されており、
今回も「杵勝三伝の内」という角書がついている。能「船弁慶」に準じた構成で、
前シテの静御前と後シテの平知盛の幽霊という柔と剛の対照的な二役の演じ分けが
見どころである」とあります。

杵勝三伝の「三」には、「玉三郎さん」の「三」の意味もある、と勝手に解釈(ニマニマ)。

過去の筋書きをひっくり返して長々と書いておりますが、早い話しが、
早く博多座へ行きたいよー!(叫ぶ)



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さけんでおられる、桔梗さん

お座敷の皆様の様々な情報のお蔭で、今日博多座を堪能しました。まずは、ありがとうございました。

博多座番外編、びっくりポン!ということで
1.いきなり、地下鉄のお手洗いのカギ。カギをしめたものの、開ける時、一瞬戸惑い、ポン!
とじこめられたら玉三郎様をおがめない。おちついて、開け方を読むとたいしたことはありませんでした。 

2.博多座の看板、玉三郎様の大きいことにポン!

3.風邪が流行っているせいか、あちらこちらで咳にポン!マスク必需品。

4.静御前が烏帽子をつけてもらう時、座られた静御前の足の親指にポン!ちょこんとたてられているのがかわいい。

5.静御前の烏帽子が、はらりと落ちる場面。玉三郎様のほろびの美学をあらわしていると感じポン!

6.玉三郎様、長刀を優雅にかつ穂先を鋭く扱われた。もしかして、有段者?にポン!私は薙刀二段です。

7.知盛が海に沈む少し前で、舞台から花道を通りまた、舞台に振り向く知盛の顔にポン!

8.二人藤娘、華やかでしたが、私としては少し狭い空間での屏風の藤娘がポン!でした。

9.カーテンコールは、二回。人が押し寄せる、あのカーテンコールにポン!玉三郎様も少しびっくりされたか、目が大きくなっていました。

10.一回目のカーテンコールで、私が大和屋と言ってみたことに、ポン!
玉三郎様を何回拝めるかわかりません。カーテンコールでは、女性もいいのではと勝手におもいました。見苦しければ、皆様のご助言お願いします。

11.お座敷でも、話題になったおお向こうの方、劇場の方にすばらしいと聞いています、と話させていただいたら、なんとご紹介くださりお話できたことにポン!
初日から、ありがとうございます、千秋楽までよろしくお伝えしました。
飛梅会だそうです。

12.長い文章になりましたのに、最後までお読みくださったことにポン!です。

さけびました。

ちょんぱさん

13日でしたよね!
レアレアレポを拝見して、さけびましたよ。
オー、行ってる行ってる~やってるやってるーって。
まさか大向こうまでとは、あーた。凄すぎ。

玉さんの看板は大きいのですね。楽しみです。
静御前の親指まで観察されているとは、恐れいりました。
そこまで見えてしまったのですね。親指、可愛いですね。

>私は薙刀二段です。

ひょえ~どこでそんな修業を。薙刀ですか、凄すぎ。
知盛に太刀打ちできますね。しないでしょうけど。

人が押し寄せるカーテンコールは、ちょっと恐い。
玉三郎さんの目が大きくなるのもわかります。
自分に向かって人が走ってくるって圧倒されるでしょうね。

事前に、大向こうさんの講演会にもいらして、練習されていたんですね。
声をかけずにはいられないって感じですね。修練の賜物。
凄い経験ですよね。さすが薙刀二段(関係ねーか)

そのエリアによって、大向こうさんの組織があるんですね。
飛梅会って、声が飛ぶ飛ぶ~って感じでいいネーミング。

いやーしかし、ちょんぱさんに天晴です。
早々にレポをありがとうございました。

歌舞伎チャンネル

今は無きスカパーの歌舞伎チャンネルは、玉三郎さんの舞台を沢山放送してくれました
放送が無い月には「今月は無いの?」と思うほど沢山放送してくれてました。
ご存知の方も多いと思います、良いチャンネルでしたよね、v-238

歌舞伎座での「船辨慶」も放送してくれましたから、これも比べてみました

舞台は桔梗さんお書きの通り、おさえた色合いの松羽目、松緑さんの華やかな明るい松羽目を見た後に見ると雰囲気全く違います。舞台上に能の揚げ幕もありません が、南座の真っ黒な舞台から見ると華やかです。
歌舞伎座での義経の衣装は、もしかしたら玉三郎さんがお召しになった物かも?柄が同じ。
南座では(厚板と言うのでしょうか?)下に着ているものが違うけど、上に着ているものは玉三郎さんのと同じでした もしかしたら玉三郎さん何枚も持ってる?

知盛の長刀の使い方や舞い方が歌舞伎座ではより大きく激しくなってるような気がします、やはり舞台の大きさに合わせての事でしょうか?しかし、けっして派手になってない、こんな玉様 かっこいいです
すっぽんから去る時は、寂しげながらどこか納得したような静かーな消え方でこれは南座版も同様。
静の去り方も烏帽子を落として(脱ぎ捨てて)から、激しい気持ちを中に閉じ込め、どこか納得して無になって静かーにゆっくり花道へ消える  玉さましか出来ない空気感かも


v-360薪車(九團次さん)さんの芸談の録画もありました
それによると、玉三郎さんから大きなお役を頂き驚いた、声の出し方歩き方着付け化粧等すべての教えを受けた
義経の初日は緊張で花道の出に足が動かなかった、やっとの思いで花道へ出てお客様を見た時涙があふれた 本舞台で座っている時も現実なら恐ろしいし夢なら醒めないでほしいと思っていたと、玉三郎さんの舞台で大役に抜擢された事がすごく大きな出来事だったようです

しかし、こんな事も
知盛はほんとに怖かった、義経は怖がっててはいけないんだけど・・(笑)。
南座の録画では獅童さん弁慶も数珠をとなえながらの顔が真剣そのもの、早くあっちへ行けって感じだったから、やっぱり怖かったのかも

薪車さんは、「日高川入相花」の時も人形振りの船頭役に抜擢されてましたね、私は南座で拝見したのですが 人形振りは玉三郎さんを真似できる人はいないと思ってたけど薪車さんは見事にできてました。
瞬きをまったくしないのにはびっくり、ご本人も芸談の中で、それは自ら挑戦してみた事だけど涙ボロボロ流れてた と言ってました
玉三郎さんはその頃薪車さんを数多くの舞台に抜擢してましたね。

と、こんな過去の比べっこなんかなんの役にもならないし、自慢話みたいで申し訳ないけど、こうやって何回も「船辨慶」を見ても、録画なのに静と知盛の悲しみと舞台の緊張感がどんどん伝わってきます 凄いな― 

玉三郎さんの舞はやっぱり凄いv-237 演出力や後進指導も凄いv-237
時間はあるのに博多座へ行けないv-237   悔しいv-237

歌舞伎チャンネル鑑賞会

ムジコさん

そうでしたね。私も、歌舞伎チャンネルを見ていました。
玉三郎さんの芸談インタビューもありましたね。
画質は悪い歌舞伎チャンネルでしたが(失礼)、
いろいろ見せていただけました。

>舞台上に能の揚げ幕もありません 

ええっ、歌舞伎の「船弁慶」も揚幕、ないんでしたっけ。
私が観たのは、あったなあ。その時によるんですかね。
静御前が富十郎さんで義経が玉三郎さんバージョンだったかな。

>けっして派手になってない、こんな玉様 かっこいいです

本当にねえ。憎いな、もう。そういうところですよね。
玉三郎さんったら!かっこよすぎです。
知盛の本当の気持ち、と玉三郎さんがおっしゃっていた言葉が思い浮かびました。

玉さん鏡花特集のおかげで、今年から衛星劇場を見ているのですが
今日は玉さんの「お染の七役」が放送されていて、仕事を中断。
思わず全部、観てしまいました(録画予約はもちろんしていたのですが)。
土手のお六さんがかっこよくて、松竹座でのお六さんを思い出しました。
あの時は玉さん、声がガラガラで大変だったけど、口上があって
手ぬぐい投げまであって、楽しませてくださったな、と。
とても楽しい思い出になりました。
お六さんの何もかもが、カッコいいんですよね。

それから、博多座で獅童さんと児太郎さんが演じられている
「正札附根元草摺」を、玉三郎さんが演じている映像が
NHKの「華 坂東玉三郎の世界」にありました。
今回、玉さんが、児太郎さんにご指導されたのですね。
いろいろ予備知識がてんこ盛りになってきています。

「日高川入相花」も良かったですね。
玉三郎さんの人形振りには度肝を抜かれました。
花道を歩いてきた清姫、人形にしか見えなかった。
え~~~っ!て、本当に驚きました。
あと、花横で見た玉さんの瞳の美しい色にも
ノックアウトされました。鳶色というのかな。
とにかく澄んでいて、キレイで。
いろんなところに反応しちゃう、玉さんです。
あの時は、ガブっていうんでしたっけ、
口にカパッとつける鼻から下のお面(怖い口)を
後半だけ、つけられたんですよね。
前半は、そのままのお顔で。あの変化も楽しかったです。
いろいろ試行錯誤されているんだなと思いました。
シネマ歌舞伎では、後半のガブのお顔でした。
「日高川入相花」がシネマ歌舞伎になって
本当に良かったです。何回も、観ています。

と、どんどん話しが飛んで飛んで~。
そうそう、いま、飛梅は、満開だそうです!

あと5回寝たら!!!早く飛んでいきたいです。

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忙しいのに・・

忙しい中 長文のお返事 有難う

私の書き方が悪かった 許して
松録さんの舞台上に能の揚げ幕があり、玉三郎さんの歌舞伎座舞台には無い
と書きたかったのです 


忙しいのに、お染七役の放送見たのね、手を止めて、(笑)

思えば随分沢山の舞台を 劇場で録画で最近はシネマ歌舞伎で
見させてもらいましたねーーー

そうそうガブ、下半分だけのお面でしたね あの人形振り感動でした
布を舞台上、横いっぱいに張った日高川としての演出も良かった、水の中から浮きつ沈みつ顔を出す玉三郎さんが 普通のお顔だったり ガブだったり般若だったり ねv-357
今回獅童さんの 「あらしのよるに」 もガブ? って名前?  まぁ いいか

とにかく、みなさんのお土産話を楽しんでいる私です


ちょんぱ♪さんの 小向うにもびっくりです やるもんだねぇ・・・・v-315

うぅ~、つつつらい。

〇〇〇〇〇さん

楽しいメッセージをありがとうございます。
なのに鍵付きーっ。

でもって、お誕生日おめでとうございます!!!
今週の何十年か前に、オギャーッ!と
この世に生誕されたのですね。
そうそう!同じく二月生まれの方からの情報で、
今年も玉三郎さんのお誕生日カードが届いたそうですよ!
やったー!嬉しいな。去年も大フィーバーいたしました。
玉三郎さんからのバースデイカード!

しししかし、博多座のチケットがないのですね。
完売御礼なのでしょうか。ううぅ、〇〇〇〇さんに
ぜひともバースデイ遠征していただきたい。
何とかゲットできるといいのにな。

昨日は、やっぱり「お染七役」をはりついて観ちゃいましたか。
見始めちゃうと、離れられなくなって、ジーッとねe-349最後まで。

今日は、「助六」で、ニザさんと、玉さんの揚巻でした。
またまたつい見始めたら、ジーっと。アカン~仕事できしまへんがなー。

シネマのお話も盛りだくさんに、ありがとうございます。
いろいろ教えていただき感謝です。
ゆっくり映画談議をしたいです。

まだまだ博多座、あきらめないで~~~!
千穐楽にあっちでお会いできるかも!

今日も、また。

ムジコさん

解説をありがとうございます。
私も、早とちりですみません。

>松録さんの舞台上に能の揚げ幕があり、玉三郎さんの歌舞伎座舞台には無い

なるほど、そういうことですね。納得です。
ですよね、玉さんのは無いけど、松緑さんのはあった!
今回も、舞台上には無いのですよね。花道が楽しみ。

>忙しいのに、お染七役の放送見たのね、手を止めて、(笑)

はい、しっかり手を止め、息も止めそうになって(ぐるじい)
見入りました。玉さん、くるくるとよくもまあ、
あんなに変身できますね。楽しいです。
オトリの方々は、お面をつけているんですね。
玉さんの型をとったお面なんでしょうかね。
似ていましたもんね、玉さんに。
私もあのお面をかぶってみたい。あはは。

でね、今日はね、「助六」をね、観てしまいました。
また手を止めて、息を止めて、揚巻さんをジーッと。
ダメだー衛星劇場、仕事ができなくなるぅ(見なきゃいいんだよ)
録画してるのに、見たくなっちゃって、見ちゃうんですよ。

ガブもつけてみたいです。ここ一番に、ガブッと。
仕事で睨みをきかせたい時などにね。
サリーちゃんの弟は、カブでしたっけ?
てんてんがない方?

私のお土産話も待っててねー。
もうちょっとです。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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