秋草模様唐織壷折

「茨木」で真柴が着ている衣裳が、とにかく素晴らしくて。
あれは刺繍ではなくて唐織なんだ、とハタと気づき(遅い)
「玉三郎“美”の世界展」の図録を見返してみると
美しい衣裳の写真の横に「茶地霞に秋草模様唐織壷折」とありました。
よく見ると、白に薄紫、濃紺と色の違う桔梗の花が(きゃぁ~発狂)

花道の間近で拝見した時、その色調にうっとりしました。
今の日本の日常生活では目にすることのできない繊細な色合いばかり。
真柴の心象風景にぴったりマッチしていて、静かに心をかきたてられます。

能楽用語事典によると「壷折(つぼおり)」とは、

装束の着方のひとつ。表着である唐織などの裾を膝上ほどの高さにし、両
衿を胸の前でゆったり湾曲させた着方。丈の余分は腰の部分で折り込む。
壺折には2種類あり、ひとつは腰巻の上に着て女性の外出着姿を表わす。
もうひとつは高貴な女性の正装などにも用いられる着方で、大口袴の上
に着る優美なものである。

とありました。その形が壺のように見えるからその名が起ったとも。
「船辯慶」静御前、「熊野」熊野、「信濃路紅葉鬼揃」鬼女の衣裳も、
唐織壷折なのですね。

図録には真柴の杖と扇子の写真もあり、

「茨木」の貴重な煤竹(すすだけ)の杖
何百年も経った茅葺屋根にあった煤竹を見つけてきて、
火で真っ直ぐに直し、自分の背丈に合う杖を作った。
杖の持ち方、持つ位置によって役づくりがなされる。

と、杖の解説がありました。
玉三郎さんの舞台は、衣裳も小道具も国宝級の芸術品。
今月夜の部の夕霧さんの打掛も、素晴らしいですよね。(ほぇ~溜息)
「衣裳は役者の命」と、「古典芸能図鑑」の中でもおっしゃっていますが
お役への深い思いが込められた、あれほどまでに透徹した日本の美を
舞台の上で見せていただける幸せを、今月もつくづく感じています。

「玉三郎“美”の世界展」の図録は、見返すたびに発見が。
貴重な我がバイブルです。一部3500円。一冊で何度おいしいことか。
一般書店にも置いてありました。ぜひお薦め!

南座に問い合わせたところ、今も、通信販売しているそうです。こちらに記事が。
http://www.kabuki-bito.jp/news/2012/06/post_633.html

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はじめまして

はじめておじゃまします。
ユキです。
私は最近坂東玉三郎さんのファンになりました。
歌舞伎のことなどなにもわからない新参者ですが、
桔梗さんのブログを拝見して、参考にさせてもらっています。

昨年の十二月大歌舞伎には行ってみました。
墨染さんは本当に美しかったです。
感動しました。
今年も少しずつ舞台を観にいければと思います。
よろしくお願いします。

はじめまして!

ユキさん

ようこそ、いらっしゃいませ~。
玉三郎さんのファンになられて、
こちらにコメントをくださって
とても嬉しいです。
どうもありがとうございます!

>墨染さんは本当に美しかったです。

墨染さん、ご覧になられたのですね。
本当に、本当に、美しかったですよね。
玉三郎さんの舞台を観たあと、
本当に、という言葉の重さを痛感します。

今月も、見ごたえたっぷりの舞台!
ユキさんも、またいらっしゃれたらいいですね。

でも、少しずつ!という言葉、いいなぁ。
と思いました。

また、ちょいちょい、遊びにいらしてください。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

うっほほ~~~い

嬉しや、嬉しや、またお仲間が増えている。^^
また賑やかになりますね。

よろしくお願いいたします。ぺこり。



こんばんは

桔梗さん  まるこさん
よろしくお願いします。
「茨木」も楽しみにしていて、まだ観ていないのですが
いまからわくわくです。

実は白状しますと、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」
での岡村さんとの対談をみて玉三郎さんのファンになったんですよ。

こんな素敵な人がいるんだな~
と感動しました。やさしいですよね~。
人間国宝なのに全然いばったところもなくて。

と、こんなど素人ですがよろしくお願いいたします。

ユキさん!

まるこさん

越後は、雪がないみたいですが
お座敷にはユキさんが!うひひ。
玉三郎さんの吸引力は、
どんどこお仲間を増やしてくださいますね。

嬉しや、楽しや。

NHKさまさま。

ユキさん

先日のプロフェッショナルを見て、なのですね。
白状してくださって、ありがとうございます。
まだフレッシュもぎたての玉さんファン!

私も、NHKさまの番組で玉三郎さんの雷に打たれたのですよ。
「鼓童ミーツ玉三郎」という番組でね。
ほんと見て良かったですよね~うー、わかるわー。

>こんな素敵な人がいるんだな~
 と感動しました。やさしいですよね~。

あの短い時間で、やさしい、と思われたところが
ユキさん、素晴らしいです。
でも、見るからにやさしいですね。
玉三郎さんは、厳しさも、やさしさも、きっと
筋金入りなのではないかな、と勝手に思っています。
人間国宝など肩書きができると
変わってしまうのが人間だと思うのですが
玉さんは威張っていなくて、相手を思いやって
楽しい方なんですよね。
そういうところも尊敬しています。
普段より舞台の上でその人がすべてわかる、と
玉三郎さんがおっしゃっていましたが、
ほんとにそう思います。

茨木も、ご覧になられるのですね!ヤッタ!
私も、また明日、観に行ってきます。
ワクワクしています。

ユキさんの感想を、楽しみにしています。

夕霧

昨晩、夜の部に行ってまいりました。
夕霧と、あほぼんのやりとりがほほ笑ましくみえました。
鴈治郎さんは、紙衣姿にしてはお顔が福々しすぎて、そのギャップが面白かったです。拗ねる男はめんどくさいけど憎めないなあ、と伊左衛門さんをみていて思いました。肩のこらない、楽しいお芝居でした。

桔梗さん、おかげさまで図録を手に入れる事ができました。
実はダメモトで、銀座の教文堂さんに問い合わせてみたところ、
数冊在庫あり、お取り置き可能とのこと。早速取りに行って予習しました。

図録と同じ衣装でお出ましになった夕霧をみて、あ〜、おんなじだ〜!とにテンションがあがりましたよ。
それにしても、かなり贅沢な作りの本ですね。
手にとるだけで、心が満ち足りてくるよう。
素敵な本を教えて下さり、ありがとうございました。

スクランブルは、若手のみなさんでしたね。
いやいや失礼しました。
巳之助さん、なんだか垢抜けてかっこいい!
松也さんのお世話をする徳松さん、 いい子でいなくちゃダメでしょ〜なんて、まるでお母さん。
浅草にも行ってみたくなりました。




おめでとうございます!

フクギざん

昨日、夕霧さん詣でされたのですね。
あんなに綺麗なひとを、困らせるあほぼん。
その様子が、なんとも微笑ましいですよね。

>拗ねる男はめんどくさいけど憎めないなあ、
 と伊左衛門さんをみていて思いました。

確かに、憎めない。伊左衛門さんが好きで好きで
夕霧さんは病気になっちゃうんですもんね。
あの病鉢巻があんなに素敵に映るのも
玉三郎さんならではですね。

そして、図録ゲットおめでとうございます!
在庫があったのですね。よかった!
けっこう書店で目にした覚えがあって
まだ、ほかの書店にもあるかもですね。
とりあえず教文堂さんにはまだ数冊ある!
フクギさん、やること早いっ!

図録はあのサイズもグーですよね。
サッと出してきて、パッと見れるところが。
衣裳の資料としても、コンパクトにまとまっていて
あの見せ方が秀逸です。
大きく柄を見たい時は、写真集を出して見ればいいですし。
旅する玉三郎さんや、中国で佐渡でいろんなショットが
入っていて、3500円はお得!
舞台写真7枚の価格で、この充実ぶり。
二冊欲しいくらいです(笑)。

>松也さんのお世話をする徳松さん、 
 いい子でいなくちゃダメでしょ〜なんて、まるでお母さん。

私も思いました。お母さんみたい。
役者さんの周りにはいろんな家族がいて
守られて、育てられているんだなって。
松也さんも男らしくなった気がしました。
巳之助さんのあの前髪ハラり、流行りなんですかね。
こちらこそ、教えてくださってありがとうございました。

今日は、真柴さんと童子さんをガンミしてきますわ。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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