玉三郎さんの「着物のおはなし」@「和楽」ツアー

京丹後2日目は、雑誌「和楽」の企画によるツアーに参加しました。
応募が100通以上あったとのことで、抽選に当った幸運にただただ感謝。
北は北海道から、南は沖縄まで、総勢40名で、京丹後を巡りました。

午前中は、久美山・和久傳の森に23日にオープンしたばかりの美術館
「森の中の家 安野光雅館」を訪れました。

向こう側に見える杉板張りの建物が、安野光雅館です。設計は、安藤忠雄さん。

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天井の高い建物には自然光がほどよく入って、リラックスしながら
安野さんの絵を見て歩くことができました。オオカミも熊も愛嬌があって
クスクスしちゃいます。ユーモアがあって、心がふわっとする絵。
安野さんの絵本は何冊か持っているのですが、原画はやっぱり違いますね。
色彩がやさしくて、絵本になるとテカテカしちゃう色合いが、
とても柔らかいニュアンスを醸し出していました。こんなに美しい色彩の絵が
描けたらいいなぁ。絵を描きたいなぁ。絵心もないし描けもしないのに、
お店にあった小さなスケッチブックを、思わず買ってしまいました。

美術館の手前に写っているのは、記念式典で植樹された木々たち。

すぐ前にいらした、一眼レフカメラを持った男性が、
「玉三郎さんの植樹もありますよ」、と教えてくださいました。
ああホントだ!あったあった!玉三郎さんの自筆の札が。

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10年で森になるんです、と和久傳の女将さんが教えてくださいました。
こんなに幼い木々たちが、10年で森に!驚きでした。
この木は玉三郎さんの背丈の何倍に伸びるのかな。
確認しに行きたいです。10年後。札はどうか付けたままでお願いします(笑)。

一眼レフの方は、玉三郎さんをいつも撮影されているカメラマンの岡本隆史さんでした。
八千代座のコンサートで、玉三郎さんと客席のみんなで写真を撮った時に
岡本さんが快活に指示を出してくださっていたのでお顔を覚えていました。
「あの時の八千代座の写真、飾っています!ずっと大切にします」と
少しだけ、お話しできて嬉しかったです。

お昼ごはんは、和久傳の工房レストランで。自家製の野菜たっぷり。
その後、バスで京丹後文化会館に移動して、玉三郎さんの公演を鑑賞。
終演後、玉三郎さんが「着物のおはなし」をしてくださる講演会場の
「桜山荘」へバスで移動しました。

玉さん縮緬_000033

大正時代に京都市内の職人さんによって建てられた縮緬王・吉村伊助氏の別荘で
数寄屋造りと書院造りを取りいれた建物だそうです。やっぱり造りも雰囲気も、別格。

照明一つ一つが、芸術品。素敵でした。

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お座敷に案内されると、美しい反物と、玉三郎さんのお席が。おおおおおっ!
映画のワンシーンのような日本間で、玉三郎さんにお逢いできるなんて。
「和楽」さん、ありがとう。年間購読20年連続しちゃいますぜ(嘘)。

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玉三郎さんが到着されるまで、テーブルにずらっと並んでいる反物を、
自由に手に触れて、ご覧ください、と。舞い上がる心を抑えながら見させていただきました。
縮緬の風合いや地紋があまりにも美しくて、素晴らしくて、大興奮。どれも素敵!
縮緬ワールドにずぶずぶいざなわれていると、係りの方の実況放送で、
「いま、玉三郎さんは到着されて、そこの坂を上がっていらっしゃいます」と(笑)。
坂を上っている玉三郎さんの様子が浮かんで、ニマニマソワソワドキドキ。

ほどなく和服姿の坂東玉三郎さんが、お部屋に入っていらっしゃいました。
素敵な日本間にぴったりマッチした玉三郎さんの和装。カッコいいの段じゃございません。
すぐにマイクを握られて、「こんにちは!どうぞ足をくずしてくださいませ」と
お話を始めてくださいました。やはり、「ませ」をつけられていました(笑)。

最初は座られていたのですが、そのうち、立ち上がって、反物を手にして
縮緬の地紋の素晴らしさについて、また白生地ではお客様にもわかりづらいかと
色を染めてもらったことなど、サクサクと軽快に説明してくださいました。
「自然光で見るのが一番、生地がわかるから」と、お庭から射し込む光で
地紋を写し出すように見せてくださいました。そのどれもが、あまりにも素敵で。
「前もって下見して、ちゃんと準備したんですよ」と玉三郎さんが直々に動かれて
いろいろ段取りされたことが伝わって参りました。素晴らしい縮緬に出逢われて、
日本の美しいものを多くの方に伝えたいと思われた玉三郎さんの熱意が感じられて
いたく感銘を受けました。こういう機会をいただけて本当にありがたいです。

いろいろお話してくださってから、何か質問はありますか?と聞いてくださり、
問いかけに対して、とても丁寧に、具体的にお答えくださいました。
着物屋さんとのやりとりなども、玉三郎さんがパキパキ仕切られていて、
とってもシャキシャキしてる方なんだな、と、新鮮でした。
とにかくカッコいい!(何回も言っちゃう)

お話された中で特に印象的だったのは、
「好みの物を反物で買っておいて、しまっておく。時々、夜な夜な、反物を見て
何にしようかな、と考えるのが好き。反物で持っているのが好きなんです。
仕立ててしまったら、終わってしまう感じがあるから」とおっしゃったんです。
玉三郎さん、ロマンティストだなぁ、と思いました。
反物なら、自分には似合わなくなったものをそのまま後輩にあげられて
いかようにもできるから、ともおっしゃっていました。

あと生地の選び方としては、やはり、お稽古の時に、縮緬ならベタベタして
ひっつくようなのは動きにくいのでサラッとしたものにする、とか、木綿なら、
裾がからまないように一番薄い羽二重にする、と、動きやすさ最優先で
選んでいらっしゃるのですね。

玉三郎さんの素晴らしいお話と、素晴らしい縮緬を目の当たりにして、
私も、着物を着てみたい、いや、着てみよう!と決意しました。
歌舞伎座着物デビューを目標に。がんばるぞー。

美しいものに心を動かされて、生きてる幸せを感じる旅。

こんな機会をつくってくださった、
玉三郎さん、「和楽」の皆さん、海の京都DMOの皆さんに
声を大にして「どうもありがとうございました!」と申し上げたいです。

雑誌「和楽」9月1日号で、玉三郎さんのこのツアーの記事が掲載されるそうです。

玉三郎さん好みの色に染められた縮緬たちのフライヤーの一部です。

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プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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