まだ余韻がじわじわ♪♪♪

昨日は、日生劇場で開催された
越路吹雪さんの37回忌追悼リサイタル「越路吹雪に捧ぐ」へ。

昨夜の感動を、どうやってお伝えすればいいんだろう、と
今日一日、ずっと考えていました。
感動すればするほど、言葉って役に立たないな、と思います。
うまく書けずはがゆいのですが、何とかお伝えしたいと思います。

まず劇場の入り口にセットリストがあって、玉三郎さんは第二部の何曲目かな、と
指を折って数えてしまいました。引き算ができない。

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玉三郎さんは、第二部の10曲目!メモメモ

幕が開くと、檀れいさんの司会進行で、越路さんが愛した曲たちを
宝塚OGの皆さんが、次々と披露されました。
玉三郎さんの影響で越路さんのCDを何枚かゲットして
とくにここ2~3週間は毎日のように聞いていたので、
知っている歌ばかりで、内心ノリノリ。自然に身体もスイングして。
みなさんがそれぞれの想いを込めて、越路さんの歌を高らかに
情感豊かに歌い上げていらして、久しぶりに宝塚ワールドに没入いたしました。

第二部が始まると、なぜか緊張して手に汗握ってしまって。
今が何曲目なのか途中からわからなくなってしまったのですが、
檀れいさんが、「ここで越路さんと親交の深かったゲスト、歌舞伎俳優の
坂東玉三郎さんですどうぞ」とおっしゃって、ついに!とうとう!いよいよ!です。
ピアノの演奏が始まり、下手から玉三郎さんが、静かに出ていらっしゃいました。
ぴったりとした黒のスーツは襟の縁とズボンの両サイドにキラキラのラインが入っていて、
靴も黒い煌めきシューズ。黒いサテンのシャツがとってもお洒落です。

ピアノの前奏が終わって、「年月~重ねて~」と歌いだされた、その第一声を聞いて
びっくり仰天してしまいました。これまでのコンサートの発声とはまるで違っていて
玉三郎さんの声が違う~~~!!!さらにさらに洗練されていて、なめらかで、
ソフトで、太くのびやかな声の奥行きが果てしないというか。
歌の方向性も少し変わったような気がいたしました。
玉三郎さんはバリトンで、クラシックの先生についてレッスンされているそうで
2012年のコンサート以後、歌もきっちり研鑚を積んでいらっしゃることが一耳瞭然でした。
最初は片手でマイクを握られていたのですが、すぐに両手で包み込むように歌われて
その姿が、祈りのようでもあり、また妻の手をそっと握りしめているようにも映り。
何かに耐えているような表情に、魂が一点に集中している圧を感じました。
いつものように、ひとこと、ひとことがとても丁寧で、想いがグッと凝縮されていて
この一曲に流れている物語に涙が溢れました。なぜか泣けてくるんです。
越路さんの声の魅惑の艶ともまた違う、玉三郎さんの声の澄んだ艶が心地いいのです。
「それ~はつづきという、こと~ば~~~~」と、「愛しいお前の顔お~」と、た
っぷりした語尾に愛情が込められていて、幸せな二人の関係が彷彿としてまた泣けてきて。
最後の、「あり~がとう~妻よ~ジュテ~エ~ム~~」の力強いラストは胸がいっぱいに。
歌い終わった後、ほんの一瞬の間があって万雷の拍手が鳴り響いて。
日生劇場のお客さんがひとつになりました。越路さんもきっといらしたはず。

歌が終わって、玉三郎さんが越路さんの思い出を語ってくださいました。
「メイム」というコンサート以外はすべてを観ていること。
歌舞伎座の千穐楽が終わった後の27日か28日に
岩谷時子さんに出入りしやすい後ろの席を取っておいてもらって、
一人でそっとご覧になられていたそうです。幕間は、劇場内の喫茶店で
案内の方達のいるスペースに入れてもらってサンドイッチを食べたり
飲み物を飲ませてもらったり親切にしてもらっていました、と。
越路さんのコンサートの後はいつもレコードを買っていたそうです。
当時のコンサートで「妻へ」は二幕の最初に歌われて
次に「離婚」と「十八の彼」を続けて歌われたこと、そして、
茶色のサンローランのドレスが素敵だった、とおっしゃられて。
玉三郎さんは越路さんの一挙手一投足をすべて覚えているそうです、と
最初に檀れいさんがおっしゃっていましたが、ほんとうに凄いです。
玉三郎さんの言葉から越路さんへの想いの深さを感じました。

「妻へ」が寂しい歌なので、「すみれの花咲く頃」をみなさんと歌います、とおっしゃって、
ほかの方々も登場。最初のソロを玉三郎さんが歌ってくださったのです。
打って変わって高らかな声。その歌声を聴いて、今度は鳥肌が立ちました。
「すみれの花咲く頃」って、こんなに素敵な歌だったんだぁー!と。
最初のソロの部分がドラマティックで、こんなにも美しいメロディだったとは。
歌に命を感じるっちゅうんでしょうか、すみれが生きて咲いていました。
歌いながらも玉三郎さんはジッとしていなくて(笑)、みなさんのところを回って、
ねぎらいをかけるように手を肩や腰にそっと回されるそぶりで、
ああ、エンターテイナーだなぁ、って。本当に楽しくて、ウキウキしました。
華やかな舞台に、越路さんきっと大喜びですよね。

心に残ったのは、玉三郎さんが、くるっと後ろを向かれて、越路さんの写真を見上げて
越路さんにご挨拶をされたことでした。声をかけられていたように思います。
こういうところが、玉三郎さんの魅力だなぁ、っとグッと心をつかまれました。
越路さんへの想いが溢れていて、また涙腺がゆるんじゃいました。

もうお一人のゲストのペギー葉山さんの歌も、とても素晴らしくて
聞いているうちに、やはりなぜか涙がツーッと流れました。
越路さんが亡くなられて落ち込んでいたけれど、やっぱり歌わなくちゃと思って
岩谷さんに越路さんの歌を作って欲しいと頼んだら、岩谷さんがすぐに
アダモさんに依頼して、創られたのが「シャンソン」という曲なのだそうです。
ペギーさんの声も、雰囲気も、気品があって洒落ていて、独創的。
もちろん生で聞くのは初めてで、心が溶けました。

ラストは、全員で「幸せを売る男」を歌ってくださったのですが
玉三郎さんのステップやしぐさが楽しくて、お洒落で。
ペギーさんと手をつないで、にこにこして歌っている玉三郎さん最高でした。
カーテンコールで、玉三郎さんとペギーさんが語り合われて
玉三郎さんが「今日は、はじめまして~」と軽やかにおっしゃって、
「これも越路さんが結んでくださった御縁ですね」と。
ペギーさんは、「こんな幸せな日はありません」と。
すると玉三郎さんが「ペギーさんに負けないくらい僕も越路さん好きだったんです」と
おっしゃって、場内が沸きました。なんかいいですよね、玉三郎さんって可愛い。
ペギーさんが「舞台の袖で、玉三郎さんとお話して、クラシックの先生について
お稽古されていることを聞きましたけど、あんなに一番、難しい歌を歌われて
とても素晴らしくて、びっくりしました」と玉三郎さんを激賞されていました。
拍手が鳴りやまなくて、カーテンコールが3回はあったでしょうか。
そのたびにオーケストラの方たちが締めの曲を何回も演奏されて
申し訳ないんですけど、それが愉快で。幕が降りてから、
あらためて越路さんは偉大な方だな、とつくづく感じられて。
忘れられない一日になりました。
玉三郎さんがご出演くださったことに、そして
参加させていただけたことに心より感謝いたします。

オフィシャルサイトにアップされた写真をちょこっとお借りいたします。
http://www.musicman-net.com/artist/66684.html

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プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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