明治大学坂東玉三郎講演会2016 レポ

恒例の明治大学講演会「演じるということ 2016」に行って参りました。

今回の対談のお相手は、明治大学の土屋学長さんでしたが、
ただの学長さんでなかったのです(失礼な)。
玉三郎さんが10代の頃から50年間、舞台を観続けていらした、
玉三郎さんの大ファンの学長さんだったのです。
なので、玉三郎さんに対する思いが現在進行形で溢れていて
質問も私たちファンの思いをすくい上げてくださるような濃い内容で、
大いに盛り上がりました。玉三郎さんも、こんな風に話せて嬉しいと、
まだまだお話しましょう、皆さんもいいでしょう?
と自ら延長願いを出されるほどでした。素晴らしい!

特に印象的だったお話をいくつかメモを元にご紹介します。
多少、違っているかもしれませんがご容赦ください。

土屋学長さん
玉三郎さんが舞台の上で寝ている姿がスゴイ。
「桜姫東文章」で権助と寝ている時、顔だけ上げている
それだけで、あぁ~、と思わせる人は玉三郎さんしかいない。
あの時は何を意識しているのか。

玉三郎さん
桜姫であの寝ているとこまでいくのに3時間半か4時間かかる。
やっとここで寝られる、って。

     場内大大大爆笑。

玉三郎さん
権助がゴタゴタ言ってる時は休んでればいいか、って。
仁左衛門さんと話す時に半身を起こすのもおかしいから
じゃこのまま起きないで喋ろうと。
仁左衛門さんとは仲が良かったので相談して
 (そのやりとりを大阪弁で語ってくださいました)
起き上がってから、二人で抱きついたり芝居してる時には
仁左衛門さんが疲れちゃって体重を僕の方にかけてくるので
「兄ちゃんな、僕は脇息(キョウソク)じゃないんだから力抜いて」と。

     場内大大大爆笑。

土屋学長さん
あのエロティックさは、玉三郎さんと孝夫さの二人でなければ
できなかったと思う。汚れた玉三郎さんを観て、ああ、こんな役者はいないなと。

玉三郎さん
小さい時の体験が大きいと思う。お風呂屋さんで、お母さんと女湯に入った時に
芸者さんたちがいて、白粉を塗ってお水をかけた後、拭き取らないでお化粧をして
(ここは玉三郎さんの表現はもっとすごく文学的で芸者さんたちの色っぽい様子が浮かびました)
芸者さんたちがお腰で立膝してるのを小さい頃から見ているので、自分でも楽屋で
立膝していて、(とここで、実際に椅子の上で立膝されたのです)
お前、それは遊女がやるもんだよと言われてた。

土屋学長さん
今、立膝みてゾクゾクした。
ピナバウシュを見た時、坂東玉三郎に似てるなと思った。
素でいても世界観を作れる人。ピナも本当に魅力的な女性だった。

玉三郎さん
ピナとは親しかった。僕は小さい頃から、縮緬の座布団が好きだった。
ひんやり気持ちいいし、そこにいると安心できた。僕のエリア。
ピナが僕の楽屋でこれ何、と言って、私も同じ色が欲しいと言ったので
プレゼントしたら、「私のエリアだ」と喜んでくれた。

土屋学長さん
何かあると玉三郎さんの「京鹿子娘道成寺」のビデオを見る。
もうビデオがボロボロ。次はいつ踊られるのか。

玉三郎さん
もう終わってる。(場内爆笑)もう30年やったから円満退職。
皆さんにはお目にかけられないけど先生ひとりのためにここで踊ってもいい。
(そんな淋しいことを~私たちにも見せていただきたいですよね)

土屋学長さん
素踊りで、「京鹿子娘道成寺」をやっていただきたい。
素で創られる世界、そういうのを観たい。

玉三郎さん
素踊りなら、できる。

    場内大大大拍手

玉三郎さん
歌舞伎座ではできないけど、ここでなら。
今日のお礼に。でも、即答はできないので考えてみます。

(もう、心の中で、大絶叫でした。玉三郎さんの素踊りで
道成寺が拝見できたら!ぎゃぁ~!
全身の血液が鼻から出てしまうでしょう(ウルトラ鼻血ぶー)。

そして、さらに玉三郎さんのくちからビッグニュースが。

玉三郎さん
来年、僕の全集が出ます。記録用に撮っておいたものも含めて
ほとんど全部のもの。自分用に撮っておいた20代後半の
「狐と笛吹き」の記録の一部もある。僕がここまでどういうことをやてきたか
皆さんにおわかりいただけると思う。

(ぎゃぁ~~~~!ここで再び絶叫しました。心の中で。
「狐と笛吹き」は写真集「ひかりの中で」に収められていますが
その写真が好きで時間があると眺めていて、そのたび心が動きました。
その映像も入っているなんて、嬉しすぎて鳥肌が立ちました。)

土屋学長さんの突っ込みで、今まで聞いたことのないお話も
沢山、聞くことができて、ひとつひとつ胸に深くしみて
本当に有意義なひとときでした。
玉三郎さんの声がちょっとかすれ気味でいつもと違うな
喉の調子が悪いのかな、と思いましたが、でも、
いつもの笑顔で、お元気そうでした。
鼓童の演奏も二曲、今回は「綾織」も演奏してくださいました。
いろんな思いが溢れて、第二部は感極まってしまいました。

明大の講演会「演じるということ」がスゴイことになってきました。
道成寺の素踊りを、来年、やっていただけるでしょうか。
今から、ソワソワドキドキしています。
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

カレンダー
06 | 2016/07 | 08
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
リンク