玉三郎さんの「着物のおはなし」@「和楽」ツアー

京丹後2日目は、雑誌「和楽」の企画によるツアーに参加しました。
応募が100通以上あったとのことで、抽選に当った幸運にただただ感謝。
北は北海道から、南は沖縄まで、総勢40名で、京丹後を巡りました。

午前中は、久美山・和久傳の森に23日にオープンしたばかりの美術館
「森の中の家 安野光雅館」を訪れました。

向こう側に見える杉板張りの建物が、安野光雅館です。設計は、安藤忠雄さん。

DSC_1166_convert_20170629111535.jpg

天井の高い建物には自然光がほどよく入って、リラックスしながら
安野さんの絵を見て歩くことができました。オオカミも熊も愛嬌があって
クスクスしちゃいます。ユーモアがあって、心がふわっとする絵。
安野さんの絵本は何冊か持っているのですが、原画はやっぱり違いますね。
色彩がやさしくて、絵本になるとテカテカしちゃう色合いが、
とても柔らかいニュアンスを醸し出していました。こんなに美しい色彩の絵が
描けたらいいなぁ。絵を描きたいなぁ。絵心もないし描けもしないのに、
お店にあった小さなスケッチブックを、思わず買ってしまいました。

美術館の手前に写っているのは、記念式典で植樹された木々たち。

すぐ前にいらした、一眼レフカメラを持った男性が、
「玉三郎さんの植樹もありますよ」、と教えてくださいました。
ああホントだ!あったあった!玉三郎さんの自筆の札が。

DSC_1175_convert_20170629115104.jpg

10年で森になるんです、と和久傳の女将さんが教えてくださいました。
こんなに幼い木々たちが、10年で森に!驚きでした。
この木は玉三郎さんの背丈の何倍に伸びるのかな。
確認しに行きたいです。10年後。札はどうか付けたままでお願いします(笑)。

一眼レフの方は、玉三郎さんをいつも撮影されているカメラマンの岡本隆史さんでした。
八千代座のコンサートで、玉三郎さんと客席のみんなで写真を撮った時に
岡本さんが快活に指示を出してくださっていたのでお顔を覚えていました。
「あの時の八千代座の写真、飾っています!ずっと大切にします」と
少しだけ、お話しできて嬉しかったです。

お昼ごはんは、和久傳の工房レストランで。自家製の野菜たっぷり。
その後、バスで京丹後文化会館に移動して、玉三郎さんの公演を鑑賞。
終演後、玉三郎さんが「着物のおはなし」をしてくださる講演会場の
「桜山荘」へバスで移動しました。

玉さん縮緬_000033

大正時代に京都市内の職人さんによって建てられた縮緬王・吉村伊助氏の別荘で
数寄屋造りと書院造りを取りいれた建物だそうです。やっぱり造りも雰囲気も、別格。

照明一つ一つが、芸術品。素敵でした。

DSC_1183_convert_20170630115856.jpg     DSC_1182_convert_20170629133153.jpg


お座敷に案内されると、美しい反物と、玉三郎さんのお席が。おおおおおっ!
映画のワンシーンのような日本間で、玉三郎さんにお逢いできるなんて。
「和楽」さん、ありがとう。年間購読20年連続しちゃいますぜ(嘘)。

DSC_1180_convert_20170630115434.jpg

玉三郎さんが到着されるまで、テーブルにずらっと並んでいる反物を、
自由に手に触れて、ご覧ください、と。舞い上がる心を抑えながら見させていただきました。
縮緬の風合いや地紋があまりにも美しくて、素晴らしくて、大興奮。どれも素敵!
縮緬ワールドにずぶずぶいざなわれていると、係りの方の実況放送で、
「いま、玉三郎さんは到着されて、そこの坂を上がっていらっしゃいます」と(笑)。
坂を上っている玉三郎さんの様子が浮かんで、ニマニマソワソワドキドキ。

ほどなく和服姿の坂東玉三郎さんが、お部屋に入っていらっしゃいました。
素敵な日本間にぴったりマッチした玉三郎さんの和装。カッコいいの段じゃございません。
すぐにマイクを握られて、「こんにちは!どうぞ足をくずしてくださいませ」と
お話を始めてくださいました。やはり、「ませ」をつけられていました(笑)。

最初は座られていたのですが、そのうち、立ち上がって、反物を手にして
縮緬の地紋の素晴らしさについて、また白生地ではお客様にもわかりづらいかと
色を染めてもらったことなど、サクサクと軽快に説明してくださいました。
「自然光で見るのが一番、生地がわかるから」と、お庭から射し込む光で
地紋を写し出すように見せてくださいました。そのどれもが、あまりにも素敵で。
「前もって下見して、ちゃんと準備したんですよ」と玉三郎さんが直々に動かれて
いろいろ段取りされたことが伝わって参りました。素晴らしい縮緬に出逢われて、
日本の美しいものを多くの方に伝えたいと思われた玉三郎さんの熱意が感じられて
いたく感銘を受けました。こういう機会をいただけて本当にありがたいです。

いろいろお話してくださってから、何か質問はありますか?と聞いてくださり、
問いかけに対して、とても丁寧に、具体的にお答えくださいました。
着物屋さんとのやりとりなども、玉三郎さんがパキパキ仕切られていて、
とってもシャキシャキしてる方なんだな、と、新鮮でした。
とにかくカッコいい!(何回も言っちゃう)

お話された中で特に印象的だったのは、
「好みの物を反物で買っておいて、しまっておく。時々、夜な夜な、反物を見て
何にしようかな、と考えるのが好き。反物で持っているのが好きなんです。
仕立ててしまったら、終わってしまう感じがあるから」とおっしゃったんです。
玉三郎さん、ロマンティストだなぁ、と思いました。
反物なら、自分には似合わなくなったものをそのまま後輩にあげられて
いかようにもできるから、ともおっしゃっていました。

あと生地の選び方としては、やはり、お稽古の時に、縮緬ならベタベタして
ひっつくようなのは動きにくいのでサラッとしたものにする、とか、木綿なら、
裾がからまないように一番薄い羽二重にする、と、動きやすさ最優先で
選んでいらっしゃるのですね。

玉三郎さんの素晴らしいお話と、素晴らしい縮緬を目の当たりにして、
私も、着物を着てみたい、いや、着てみよう!と決意しました。
歌舞伎座着物デビューを目標に。がんばるぞー。

美しいものに心を動かされて、生きてる幸せを感じる旅。

こんな機会をつくってくださった、
玉三郎さん、「和楽」の皆さん、海の京都DMOの皆さんに
声を大にして「どうもありがとうございました!」と申し上げたいです。

雑誌「和楽」9月1日号で、玉三郎さんのこのツアーの記事が掲載されるそうです。

玉三郎さん好みの色に染められた縮緬たちのフライヤーの一部です。

邇峨&繧鍋クョ邱ャ4_000034_convert_20170630130356















写真力

今日は、仕事の帰り道に、こちらへ

DSC_0318_convert_20170120203416.jpg

今月から開催中の「篠山紀信展 写真力」に行って参りました。
昨年から全国を巡回しているこの写真展を、ようやく見ることができました。

それはやっぱりもちろん一番の目的は、玉三郎さんの写真です。
篠山さんと玉三郎さんは、数々の写真集を創り上げられていますが
その一枚を、大きなパネルで見てみたいなぁと思いました。
山鹿でも、篠山さん撮影による等身大より大きな玉三郎さんの
いろいろなお役の写真を見ることができて、とても感動しました。
そして、もう一つの目的は、昭和を感じたい、ということでした。

会場に入ったら目の前で、寅さんが笑っていました。
わぁ、いきなりやられたぁ~!心は昭和にワープしました。
寅さんの笑顔、いいなぁ。懐かしいなぁ。
お正月に家族で映画館に行った時のことを思い出しながら、
しばらく寅さんの顔を眺めていました。

そして、美空ひばりさん、勝新太郎さん、夏目雅子さん、
ピンクレディー、松田聖子さん、キャロル、王貞治さん、
長嶋茂雄さん、吉永小百合さん、山口百恵さん…。
日本人なら知らない人はいない昭和の名人達人ばかり。
なかでも、パッと見た途端、目が吸い込まれたのは
南沙織さんの写真でした。何とも言えないその視線、愁い、哀しみ、
そして純粋さが溢れたその眼差しにドキリとしました。
篠山さんが撮影した、南沙織さん。撮る人と撮られる人の想いが、
最も色濃く感じられた一枚でした。

そして、「SPECTACLE」という展示室に、歌舞伎と
ディズニーランドの写真が並べられていました。
現実の中にありながら、そこには日常を超えた世界が展開する、
という解説がありました。なるほど、歌舞伎とディズニーランド。

壁一面に歌舞伎役者さんの顔に寄った舞台写真が24枚。
仁左衛門さん、勘三郎さん、又五郎さん、勘九郎さん、
七之助さん、菊之助さん、獅童さん、染五郎さん、海老蔵さん…。
顔からエネルギーがビシバシと伝わってきました。

そして、お隣の壁に、玉三郎さんの揚巻、八ッ橋、阿古屋が。
大きなパネルに、玉三郎さんがドッカーンと、舞台の上にいる時と同じ、
迫力の存在感で、そこにいらっしゃいました。38才、49歳、50才の玉三郎さん。
玉三郎さんの美しさは今もずっと透明のままだな、と思いました。

八ッ橋は、今まさに鬘をかぶらんとする瞬間。
その指のしぐさが独特で、八ッ橋も、まわりにいる皆さんも真剣な
表情なのですが、その指の表情がすごく愛嬌があるのです。
写真の前で、その指を真似をしている若い女性たちがいました。

シネマ歌舞伎「阿古屋」を観た時に、キキキーッと出てくる
面白い顔の人たちが自分でお化粧を工夫しているのだということを知り
いたく感動したのですが、その写真にも阿古屋と一緒に写っていて、
またしても目を凝らして、キキキーッの人たちのお化粧に見入りました。

ふと気づいたことは、歌舞伎の写真からは昭和という時代を感じることはなく
古くならない時代がそこに在る、ということでした。逆にモダンな世界。
やっぱり歌舞伎って時代を超えているんだなぁと。
何度も行っては戻り、行っては戻りして、篠山さんの写真力を感じ
人の顔にはいろんな情報がいっぱい詰まっているんだな、と
あらためて、人の顔からいろんな刺激を受けて帰ってきました。

篠山さんの年表にも、玉三郎さんの名前がたびたび登場して
それを読むたびに、ひとりニマニマしていました。うしし。

「つう」のお嫁入り。

友達のお母様の作品展に行ってきました。

美しい端切れを使って、丹念に手作りされた「つり雛」や

hanako2_convert_20160228110054.jpg

可愛らしいお人形さんたち

20160227+016_convert_20160228110515.jpg

20160227+003_convert_20160228112403.jpg

鶴さんに一目惚れ。お嫁入りしてもらうことにしました。
「つう」と命名。うほほ。背中に御香を入れて飾ります。

20160227+035_convert_20160228112833_20160228112956226.jpg

代々木上原駅から徒歩3分の「SPACE 8」で開催中です。
http://space8.jp/schedule/16_03/

2016年2月26日(金)~2月29日(月)
白柳 花子 ちりめん細工 端綺麗 HaKirei

白柳 花子 (Hanako Shirayanagi)
オートクチュールデザイナーとして活躍後、60歳のとき鎌倉で「端切れ」に出会い、
81歳の今も、新しい冒険を続けている。

shiro_topimg1.jpg

銃を、鍬に。

今朝、NHK「日曜美術館」の再放送で、
「大英博物館展一一100のモノが語る世界の歴史」が紹介されました。

なかでも、特に心を動かされたのは、
「銃器で作られた「母」像」でした。

アフリカのモザンビークでは1992年まで17年も続いた内線の後、
外国から持ち込まれた700万丁を超える大量の銃が残されたそうです。
そこで銃を差し出した人には、農具やミシンなどの生活用具と交換する
「銃を鍬に!平和プロジェクト」が民間機関によって始められました。

それは、芸術作品にもなりました。
「銃器で作られた「母」像」を制作したのは
14才の時に内線で肉親を失ったフィエル・ドス・サントスさん。

b0044404_18495950.jpg

肩はグリップ、腕は銃身、心臓部分は引き金、顔は銃の中枢部、そして
手に提げているのは、ソ連製ライフルAK47の弾倉で創られたショッピングバッグ。
買物をするお母さんの姿は軽快で、ユーモアも感じられて、
力強い生命力や健やかに暮らせる日々の尊さ、そして平和への願いが
ダイレクトに伝わってきました。

大英博物館・館長さんの
「文献を通して戦争について語るのは常に勝者です。
しかし、“モノ”は敗者の歴史も語ってくれます。“モノ”の方がより深い歴史を語れるのです」
という言葉が、心に残りました。

行きそびれたことを、大後悔。
「大英博物館展」は、いま、九州国立博物館で開催中です。
http://www.history100.jp/

所蔵の松園作品全18点を、一挙公開!

いま、山種美術館で開催されています
【特別展】上村松園 生誕140年記念 
「松園と華麗なる女性画家たち」に行ってきました。

松園さんの美人画を観ていると
ふわぁ~っと香るような品格があって
玉三郎さんの舞台上の日本女性が浮かんできます。

絵画なのに平面には感じられず、
そのまわりの空気ごとふくらんでいるような
絵画が空気を動かしているというのか。

今日は、美術館が空いていたので
絵の前に、ずっと佇んで感じ続けていました。
その場を離れたくない気持ちにさせる、
それを名画というのでしょうね。

特に、気に入っているのは、この「春風」。
10371996_804259266281072_1056396541806884380_n.jpg

玉さん恋しい病に、山種美術館も、おすすめです!
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html

3年前に書いた上村松園さんについての記事です。
http://banbanzai777.blog76.fc2.com/blog-date-20120822.html
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
リンク