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大蛇をギュッと。@「幽玄」

またまた、またまた行って参りました。秀山祭、夜の部。

「羽衣」の天女様の透き通るような美しさに触れていると
心の中に大海原が広がっていくような穏やかな気持ちになります。
無表情でありながら、明るい光を感じる御尊顔を拝見していると
すべてが無になるような、なんとも心地よい時間が流れていきます。
扇をサ~ッ、サ~ッとなびかせるだけで、清涼な風が吹き抜けて
お浄めしていただいているような気持ちになるのです。
天女に会ったことはありませんが、きっと本物の天女よりも
玉三郎さんの天女は、天女なんだろうなぁと。

今回、イヤホンガイドを聞きながら拝見したのですが、
玉三郎さんの鼓童の演奏に対する考え方や、その奏法、
太鼓やそのほかの楽器についても詳しく解説があり、解釈が深まりました。
花子が後に姿を変えるのは蛇だと思い込んでいたのですが、
鬼女という記述もあり、体は蛇で心は鬼なのか(角もあるし)、
どっちなのかなぁ、と気になっていたのですが、イヤホンガイドでは
「花子の怨霊」や「大蛇」という風に表現されていました。

花子の鞨鼓の舞いでは撥を持つ手(特に小指)が好きで
可愛さと色っぽさと妖しさに萌え状態です。
鼓童の太鼓と同調するように鞨鼓のふちを叩いたりする撥さばきが多彩で、
カンカン~♪と乾いた小さな音が、しっかり耳に届きます。

大蛇になってからは怖ろしい形相の奥底にある心の哀しみが感じられて、
ギュッと抱きしめたくなってしまうのです。顔は怖いから後ろからギュッと。
玉三郎さんの変化物が大好きな理由のひとつでもあります。
鬼や蜘蛛、蛇になった時に滲む、恨みだけではない女の哀感が。

花道に鼓童と鱗四天がワーッと出てきて繰り広げる大団円に
毎回、圧倒されます。すごい迫力。こんな光景を歌舞伎座で見られるなんて。
観たこともないものを観せてもらえた時の昂揚感に、歌舞伎のルーツを感じます。

玉三郎さんが以前、紹介してくださった世阿弥の言葉、
「稽古は強かれ、常識は無かれ」という言葉を思い出しました。
これが定型ということはない、これで決まりということはない。
「幽玄」が今に至るまでに、積み重ねられた歳月を感じます。
観ればみるほど「幽玄」。面白さの深みにはまります。

22日には、また花道横から拝見してきます。
ちょうどいい風が吹いて、日の丸がハタとこっちを向いたのでパシャッ。

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獅子王の勢い@「石橋」

「幽玄」の第二幕「石橋」では、獅子の勇壮な毛振りの後、
牡丹の花木を手にした獅子たちが凛々しく舞い納めて
鼓童の皆さんの力強い謡が、響きます。

その時のフッフッフッフッと息を吐くような拍子と
「牡丹の花房~におい満ち満ち~」の歌詞がずっと耳に残っていて
家で掃除をしながら、クイックルワイパーを牡丹に見立てて(笑)、
「牡丹の花房~におい満ち満ち~」のところだけ繰り返し口ずさんでいました。
フッフッフッフッの拍子で、なんだか気持ちが上がるんですよね。

ふと、いったい何を歌っているのだろう、と思い立って調べてみたら
詞章が載っていました。 こちらです。

獅子団乱旋(ししとらでん)の 舞楽のみぎん
獅子団乱旋(ししとらでん)の 舞楽のみぎん
牡丹の花房 にほい満ち満ち
大巾利巾(たいきんりきん)の獅子頭
打てや囃せや 牡丹芳 牡丹芳
黄金の蕊(ずい) 現れて 
花に戯れ 枝に伏し転び
げにも上なき 獅子王の勢い 
なびかぬ草木も なき時なれや
万歳千秋と 舞ひ納めて
万歳千秋と 舞ひ納めて
獅子の座にこそ なほりけれ

いよ~っ!

詞章の意訳です。

「獅子」「団乱旋」(舞楽の曲名)の舞楽が始まります。
牡丹の芳しい薫りがあたりに満ちあふれて
獅子は頭を振って、やれ打て、やれ囃せと舞い狂います。
牡丹の花は呼応して次々と花びらを開き、黄金色の蕊を現します。
花に戯れ、枝に臥して転がるように舞うのです。
獅子王の勢いの前に、なびかぬものはありません。
「万歳楽」「千秋楽」(雅楽の曲名)と
泰平の世を祝し舞い納めた獅子は
文珠の蓮華座に戻っていきました。

なんとも景気のよい詞章ですね。お祝いの謡。
牡丹の花とじゃれ合うように、躍動する獅子が浮かんできます。
気持ちが華やいで、ノリノリな気分になるわけですね。
全詞章を覚えて、師子王の勢いで、
掃除の時間を寿ぎたいと思います。マル。

獅子つながりで。今日、収穫した獅子唐辛子です。
今年はなぜか豊作で、まだ次々と実っています。
赤頭に白頭、そして緑頭。毛振りはできませんけど。

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「幽玄」でスカッと。

8日の「秀山祭」夜の部に行って参りました。
初日より、少し落ち着いて観られた気がします。

花道横の席だったのですが、お隣の女性が
松の枝にかかった羽衣が奈落からヌーッと現れて、ギョッ!
闇の中、花子さんがいつの間にかすぐ後ろにいて、ギョギョッ!
と、その都度、上半身で驚かれるので、私は思わず頬が緩みました。
「でしょ~でしょ~びっくりでしょ~」
とは言えませんでしたけど、その気持ちがよくわかって。

「羽衣」では、天女様の足の運びの美しさに引き込まれました。
頭、胴体、腕、手に持った扇は1ミリも揺れることなく、
つま先が緻密に動いて、音もなく足が運ばれていく。その静かな歩みに、
天女様の純度の高い魂の芯のようなものが感じられて、凄いなぁと。
羽衣を返して欲しいと、右手で眼を覆い、顔を伏せる天女様の姿形には、
声をあげて嘆く以上に、底の深い悲しみが滲んでいて、
深い感情を伝えるのに言葉はいらないのかもしれない、と思えました。
あの姿を見たら、「わかりました、はいどうぞ」と、速攻で返しちゃいます。

「石橋」では、獅子たちの毛振りがさらに力強くなっていて
5人の毛のしっぽのうねり方が綺麗に揃っていて見事でした。
鼓童の草さんが、毛振りをジーッと見つめて、息を合わせて
シンバルの音をジャンジャーン、ジャンジャーンと被せていくのですが
その音の高鳴りと共に、どんどんボルテージが上がっていきました。
途中、シンバルの振動をジュワッと止めるタイミングも小気味よくて。
毛振り→シンバル→毛振り→シンバル、と、どちらも目で追いながら楽しみました。

「道成寺」では、今回、花子さんの衣裳が新調されていて、お着物の色合いが
何とも心くすぐられる淡い朱色(というかオレンジ色というか)なのです。
柄は道成寺のお着物と同じく、愛らしい枝垂れ桜の大輪の花。
闇の中でぼわんと浮かびあがった時のその味わいには可憐さと妖しさが
同居していて、花子さんの心模様をも現しているようです。
道行で、花子さんがたっぷりと踊ってくださるのも眼目です。
恨みの片鱗(蛇だけに)が、チラッ、チラッと透けて見えて
一瞬、鐘を見つめる瞳があったり、グッとこらえる表情があったり
花子さんの感情の表と裏とがクルクルと入れ替わるように
変化しながら表情や踊りで展開していくのです。めっぽう色っぽく。

蝋燭が灯るときの器の赤、炎の赤、お着物の赤など、とりどりの赤が
舞台にひと際映えていて、日本の赤は、つくづく美しいなぁと見つめました。
以前、BSプレミアムで見た番組で、「シャネル」のカラークリエイターが、
ルージュの赤を探しに日本にやってきたドキュメンタリーを思い出しました。
世界中で、日本ほど赤の種類がある国はほかにない、と語っていました。
赤は、日本人の情念をきめ細やかに語る多彩さがあるのだなとも感じました。

花子さんが二本の角をもつ蛇体と化す、その展開が私は楽しくて仕方ありません。
怖ろしい形相で見栄を切る瞬間のカタルシスがたまらないのです。
眼をカッと見開いて、口をゆがめてギロリッ。この瞬間、スカッとします。あぁ、気持ちいい。
一人の娘の恨みつらみの情念のぶっ飛び方に胸が空く感じで、とにかく心が、清々とします。

幕が降りて、後ろに座っていらしたご夫婦が、「来てよかったぁ」「すごい」と、
開口一番おっしゃって、私は、また頬が緩みました。「でしょーでしょー」と心の中で。

17日にまた行って参ります。また花道横にて。
あぁ、本当は毎日通いたいです。

5日・6日の「幽玄」熱々レポ by 京にんじんさん

台風の北上にともなって、怒涛の遠征をされた京にんじんさんが、
さっそく「幽玄」の熱々レポを送ってくださいました。
どうもありがとうございます!

「きれいで、すごかった!」まさにまさに。
初日も、終演後、「すごい!」という声があちらこちらから
聞こえて参りました。

こちらに、ご紹介させていただきます。



ネタばれありあり、ご用心!

9月5日(水)の昼の部と夜の部、
6日(木)の夜の部の歌舞伎座に行ってきました。
印象に残ったことなど、書いておきます。
ネタバレありありなので、ご注意ください。
「羽衣」が終わったところで、「声明みたい」という声が聞こえました。
わたしもそう思いました。
よく響くバリトンボイスが追いかけたり重なったり、快感第1号。
「高野聖」を思い出しました。冒頭は、何気なく始まります。
能舞台を模して抽象化した舞台に太鼓が一列、
後ろに大太鼓など並んでいて、客電もついたまま。
稽古でも始まるような雰囲気で油断していたら、いつのまにか
鼓童のみなさんが下手から裃姿で姿勢良く歩んできました。
等間隔を保って姿勢良く歩む光景に、次第に客席のざわめきが
静まってきます。ドラムスティックで叩くかすかな小さい音がだんだん大きくなり、
また波が引くように小さくなり 、次第に引き込まれていきました。
伯竜のフォーメーション、桔梗さんがおっしゃるように、美しかったです。快感第2号。ただ、贔屓の上村吉太朗くんばかりを探す時間がおおくて、全体の鑑賞は疎かになりがちでしたが。
びっくりしたのは、回り舞台が回っているのに、その上でみんな歩いていたこと。
怖くないんでしょうか。見ていると怖いんですけど。スピード感があり、
感情が不安定にかき乱される感じがありました。それを狙ってるんでしょうか。
「石橋」は、「羽衣」と対照的に、まず客電が落ちて真っ暗になったところから
始まります。「藤娘」みたいです。
前列に鼓童さん達が並んでいるのは「羽衣」と同じですが、衣装が、裃はなし、
紋付きの着物tにたすき掛け、太鼓はいろんな種類がならんでいるところが違いました。
御曹子中心の関東組の毛振りは、良く揃っていて見事でしたが、吉太朗くん、
やりたかっただろうに、と残念に思いました。毛振りは、吉弥さんとの連獅子で
経験済み、立派に出来るはずですから…。まあ、ここはお江戸、
助っ人は控えておくといたしましょう。
先日の上方歌舞伎会での吉太朗くんのお三輪にとても感心したもので、
つい愚痴が出てしまいました。

「道成寺」はやっぱり玉三郎さんの舞踊が楽しかったです。
鞨鼓を叩くときの撥の扱い、手首の使い方、身体のひねり、裾捌き、まぶたの伏せ方、
太鼓打ちの間をすり抜けていく様子などステキでした。「アマテラス」を思い出しました。
玉三郎さんの舞台の終演後は、「きれいねー」という言葉がいつも多いのですが、
今回は、「すごかったね」という声が聞こえてきました。
きれいで、すごかったです。



私も、明日また、快感1号2号3号4号5号~いっぱい体験してきます!
きれいで、すごい!びっくりの嵐。たのしみです!

早くも来年のカレンダーが!@歌舞伎座

歌舞伎座の一階「おみやげ売場」の中ほどに(人形焼きのお店の前あたり)
「俳優関連コーナー」と書かれた棚を発見しました。
コーナータイトルが何だか、ざっくりしちゃってますが(笑)
棚の上を見てみると、おおお~!「玉三郎さん関連グッズ」が、
棚の約80%を占めていました。売れ筋人気商品です。
ハンドタオルにクリアファイル、特設テーブルの上には
早くも2019年の玉三郎さんのカレンダーが!
わぁ~!見たい見たい!
これまでの大きなサイズから、A4くらいの小ぶりなサイズになって
用紙が少し厚手になっている気がしました。
売り場の女性によると、プリントがさらに美しくバージョンアップしたそう。
見本がありましたので、さっそくパラパラ、パラパラ。
一枚ずつめくってはジ―ッ、めくってはジ―ッ。
ほんとうに写真が綺麗キレイ!質感もいい感じ。
これまでのサイズも大きくて見ごたえたっぷりで良かったですが
小ぶりだと気軽に、あっちゃこっちゃに飾りたくなりますね(笑)。

そして、ひと月に一枚ずつ写真が掲載されています!
十二人の玉三郎さんの美しい四季がたっぷりと楽しめます。
下記、お店に二回見に行って、必死に暗記&メモしてきました。

一月 傾城 二月 楊貴妃 三月 松山太夫 四月 藤娘 五月 神田祭 六月 お軽 
七月 リゾートですかね。籐の椅子でくつろぐ少年の玉三郎さん(ソーキュート)
八月 とてつもなく美しい海、ヨットにのっているダンディな玉三郎さん(ソーおしゃれ)
九月 秋の色種 十月 富姫 十一月 淀の方 十二月 夕霧

であります。どのお役もグッとくるショット、毎月、ときめくこと必至。
夏のオフショットは、素の玉三郎さんがあまりに素敵で胸キュンです。
あっちゃこっちゃ用に何部か欲しいです。車にも飾っちゃったりして。

クリアファイルは、京丹後で完売になっていた新作がありました。
実物はもっとキラキラ。こんなに幻想的なクリアファイルは初めて。

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夜の部は、幕間が3回ありますから、ぜひ、実物のキラキラを見て、
カレンダーの見本をパラパラしてみてください。

熱狂!@「幽玄」初日

「秀山祭九月大歌舞伎」の初日に行って参りました。

新作歌舞伎「幽玄」を観たあとのこの興奮を、
どのような言葉で説明すればいいのか、ずっと考えていました。
とにかく、うわぁ~っ!の連続。歌舞伎座で、熱狂しました。
いろんな枠を超えて出現した美と音のバイブレイションが、
崇高でありながら、とても刺激的に魂にブンブン迫ってくる感じ、というか。
新作歌舞伎「幽玄」は、初めて体感する舞台芸術の新世界でした。
お能の舞台の屋根(名称があるんですよね、すみません)が正面高くに
据えられていて、最初は舞台の一部として感じられたその屋根が、
次第に、精神の在り方の象徴のようにも受け止められました。

何も知らずに舞台をご覧になりたい方は、ここから先は
読まない方がいいです。少しだけ、バレちゃいますので。

「羽衣」では、舞台の上手に羽衣が置いてあるのかなぁ、と
何気に探していたのですが、意外な所からヌーッと現れて。おおっ!(笑)
鼓童の皆さんが緊張しているのでは、なんてまったくの杞憂で、
昔から歌舞伎座に存在する「鼓童太鼓連中」さんのごとき
落ち着いた風情で、一糸乱れぬ撥さばきは天晴れでした。
伯竜の皆さんの衣裳がとても美しく、色のコントラストが涼しげで。
舞踊家の方と歌舞伎役者の方では、やはり印象がガラリと変わって。
伯竜の歌昇さんのシャープで初々しい視線が印象的でした。

天女様と伯竜と鼓童の皆さんの構図、そのフォーメーションが美しくて
変化するたびに目を見張りました。素晴らしかったです。
鼓童の演奏と謡が響いて、天女様の動きが止まって天を見上げる時、
完全無欠の美が、そこに存在していました。スゴイなぁもう。
動いていない時の玉三郎さんの美しさも、唯一無二。
今回は、天女様のお声を聞くことができますよ。

今回、花道横の座席だったので、すぐそばで天女様の舞いも
拝見できたのですが、ふわりと地から浮いているように感じられて、
金の冠も、金糸の刺繍の羽衣もそばで見ると精巧で美しく、うっとり。
でも何より天女様の瞳が美しい色で澄んでいて、それは、
変わらぬ玉三郎さんの瞳の美しさでもあり。
羽衣の袖をクイッと頭上に掲げる時、スーッと心が浄化されていきました。
ううぅ~、何もかもが、清められるぅぅぅ。
ラストの演出も、わぁ~ッッッ!なのです。天女様の動き、舞台の動き、
身を乗り出して観てしまいました。景色がカッコいい。

「石橋」は、鼓童の演奏でスタート。紋付き袴にたすきをかけた打ち手が
横一列に並んで、力強いっぱい打ち込む姿が新鮮でした。
気づくと、花道を、花子さんがこちらに向かって歩いていらして。
闇の中で、お着物姿から溢れ出る色香にゾクっとしました。
やっぱりただ者じゃない花子さん。
鼓童の演奏もたっぷりとあって、三人で笛を吹く大好きな曲もあって
嬉しくなりました。太鼓に合わせて舞う花子さんは、瞬間、瞬間のリズムに
身を委ねて舞っているようにも感じられて、ふと、ヴァイオリンならぬ
「私の心は桶胴太鼓」というフレーズが浮かびました。
響き合っている玉三郎さんと鼓童の音楽が、絶妙のバランスで融合していて、
名シーンの連続のように小気味よく展開していくのです。それがすこぶる気持ち良くて。

今回、何よりも感動したのは、玉三郎さんと鼓童が、どちらも主役として
舞台に存在しているということでした。鼓童の音楽もしっかり主役。これは
なかなか実現しにくいことではないかと思うのです。玉三郎さんと鼓童の皆さんとの
深い絆というか、長い歳月をかけて育んでいらした信頼や、芸術活動に注いで
いらした時間など玉三郎さんと鼓童の皆さんが歩んでいらした歴史を思い、
胸がジーンとなりました。本当に本当に素晴らしいと思います。

最後、これは秘密にしておきます。花子さんはあるものに変身します。
そこで、またまた興奮のるつぼに。うわぁ~、から、うぎゃーに(興奮マックス)。

幕が降りて、お隣に座っていた男性が、「ブラヴォーッ!」と叫んだので、
私も、黙っていられなくて続きました。「ブラヴォーッ!」(小さい声で)
拍手が鳴りやみませんでした。カーテンコールを期待しましたが灯りがパッとついて。

帰り道、あんずさん、Aさん、Sさんと、
「はぁ~、よかったね、なんて凄いんだろうねぇ、玉三郎さんは」と、
初日の感動を熱く熱く語りながら乾杯いたしました。

ちょっと無理してでも、ぜひ歌舞伎座にお出かけになってご覧になることを
超絶ウルトラおすすめいたします!ぜひぜひぜひ。いや絶対。

私は、またすぐに観たくなってしまって、昨日、松竹ウエブにて
8日(土)のチケット(奇跡的に花道横の席がありました)をゲットいたしました。
やめられまへん。生きるよろこびであります。


初日おめでとうございます。

待ちに待った歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」が、
本日、開幕です。心よりお祝い申し上げます

上演時間が「歌舞伎美人」にアップされました。
「幽玄」は、幕間をはさんで、たっぷりと約2時間近くも!
想像よりも遥かに時間が長くて嬉しい~。

玉三郎さんが今月のコメントに「幽玄」のことを書いてくださっています。
8月は佐渡でお稽古をされていらしたのですね。
鼓童の皆さんも大歌舞伎というひと際厳粛な舞台に
きっとドキドキされているかなぁと思うと、こちらもドキドキ。
さらに進化した新歌舞伎「幽玄」にワクワク。
どんなんかなぁ~と想像しながら
スキップにて歌舞伎座へ向かいたいと思います。

「歌舞伎美人」より、「夜の部」の上演時間を抜粋させていただきます。

松寿操り三番叟 4:30-4:48
幕間 20分

平家女護島
俊寛 5:08-6:23
幕間 35分

新作歌舞伎舞踊 幽玄
羽衣 6:58-7:42
幕間 20分
新作歌舞伎舞踊 幽玄
石橋・道成寺 8:02-8:56


幕見席のご案内はこちらです。
http://www.kabuki-bito.jp/news/4930

この夏は猛暑で花々もバテバテのため、
トマトが代表して初日を祝福しておりまする。

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「幽玄」の予告映像(玉さん解説付き)

もういくつ寝ると~お幽玄~♪

あと5つ寝ると、「秀山祭九月大歌舞伎」が開幕です。
玉三郎さんの解説付きの予告映像が、アップされていますね。
もうとっくにご覧になられているかもしれませんが、
念のためにご案内させていただきます。



花道を使っての新しい演出もあるとのことで、
「幽玄」歌舞伎座バージョンに思いを馳せて夢を見ながら
あと5回、熟睡したいと思います。

特別ポスターも公開されました。4種類も!「羽衣」のポスター、欲しいですなぁ。
http://www.kabuki-bito.jp/news/4905

三橋美智也メモリアルコンサート@浅草公会堂

大阪新歌舞伎座に続いて、東京浅草公会堂で開催されました
「三橋美智也メモリアルコンサート」へ21日夜に行って参りました。

演歌歌手の方々は、大阪とほぼメンバーが入れ替わっていたので、
コンサートの内容だけでなく雰囲気も様変わりしていました。
新歌舞伎座は大御所の方が勢ぞろいしていて三橋さんとの御縁も深く
家族的で温かく、追悼の想いに溢れた落ち着いたコンサートでした。
東京が落ち着いてないわけではないのです(笑)
演歌歌手の皆さんそれぞれのファンの方々の応援手法がさまざまで
ピンクやグリーンのカラフルなライトを左右に振る軍団アリ、
団扇を振って名前を呼ぶ軍団アリ、野太い声で名前を叫ぶ男性アリ、で
私はその都度、へぇ~ほぇ~とそっちの方をキョロキョロ見回していました。
みんな心底、笑顔で本当に嬉しそう。応援する気持ちが溢れていて、ちょっと感動。
途中でふと、玉三郎さんのファンとして、さぁ、私はどうする!と、気になりだして…
ライトも団扇も持ってないけど、扇子ならアルわ~!(笑)

堀内孝雄さんが、歌の合間合間に「サンキューッ!」と何回もおっしゃるのが楽しくて、
今度、カラオケでやってみようと、ネタを仕込ませていただきました。
今、思うに、自分自身が一番、落ち着いていなかったんですね。

第一部のおおとりに登場された玉三郎さんのお顔を観て
やっと心が落ち着きました(笑)。もちろん扇子は振りませんでした。はい。
司会の方の、「三橋さんのどういうところが魅力ですか」という問いかけに
玉三郎さんが、「無表情でいるのに景色や心情がまず感じられて、そして
素晴らしい歌声で後押しされる。」とおっしゃったのがとても印象に残りました。
三橋さんの無表情に、思いを巡らせていらっしゃるところが玉三郎さんだなぁと。
そして「歌にだけ生きた方だと思います。今では、もうこういう素晴らしい
歌は出てこないと思います。「りんご村から」とか「達者でな」は
特に好きな歌です」とおっしゃって、三橋さんの形見のエメラルドの
指輪を、今回も持ってきてくださり見せてくださいました。
玉三郎さんはちょっとしんみりとした声で、「三橋さんの追善に
いいのではないかと「ノスタルジア」と「人生は歌だけ」を選びました」と
おっしゃって、2曲を熱唱されました。時おり写真を見上げて
三橋さんへの思いを込めて歌っていらっしゃる表情もよく見えました。
会場はシーンとして、浅草公会堂は玉三郎さんワールドに。
玉三郎さんの歌声、ただただ素晴らしかったです。
なめらかで柔らかいのに力強くて、おおらかで。
歌い終わって、拍手喝采。私のお隣に座っていらしたご夫婦のご主人が
「あの人、うまいなぁ、シャンソン歌わせたら、ほんとうまいなぁ」とおっしゃったので、
私は心の中で、「ダンナ、シャンソンだけじゃないんですぜ~」と(笑)。
後ろに座っていらしたご婦人は、「やっぱり違うわね、歌舞伎役者は。
うまいわね~。やっぱりうまいわぁ~」と何回もおっしゃるので、
私は心の中で、「歌舞伎役者だからってのもあるかもしれません、
あるかもしれませんがね、奥さん。そうじゃないと思うんです。玉三郎さんだから、
うまいんですぜ~」と。(いちいち突っ込むな。)でも、
みなさんの「うまいわねぇ~」の一言には、いろんな思いがこもっているのが
感じとれて、私は、一人でニマニマしちゃいました。

念願のフィナーレでは、「星屑の街」と「花笠音頭」を会場中で。
手拍子しながらところどころ一緒に、歌わせていただきました。
玉三郎さんは、「花笠音頭」の時は、指でしなやかに「ちょい~ちょい~」と
調子を取られて、その様子が何とも雅で、踊りを踊られる時のしっとりとした表情で
歌っていらっしゃるなぁと感じました。玉三郎さんの「花笠音頭」、よかったなぁ。
また聞きたいなぁ、観たいなぁ。あぁ~行ってよかった!幸せな時間でした。

公式サイトに大阪公演の写真と動画が。玉三郎さんの歌唱シーンも!
https://mihashimichiya.com/

11月にWOWOWで、浅草公会堂の22日のコンサートが放送されるそうです!
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関東の千穐楽@「愛の讃歌コンサート」

19日に昭島市KOTORIホールで開催されました
「越路吹雪を歌う~愛の讃歌~」コンサートへ行って参りました。

関東では千穐楽の今回。
お名残惜しさで胸がいっぱいになりながら、
はじまりの「バラ色の人生」を全身&全心で聞きました。
のびやかで艶のある玉三郎さんの歌声が心地よくホールに響いて。
今回もやっぱり、玉さん最高潮!4月に開幕してから、毎回、聞くたび
玉さん最高潮!が更新された、この4か月でした。

オレンジのライトが炎のように見える「群衆」では、
歌手であり役者の玉三郎さんがそこにいて。人、人、人の砂ぼこりの中、
立ち尽くして歌う主人公の魂の声が聞こえました。力強く。
玉三郎さんの表現力は、歌でもやっぱり、時空を超越していて
目の前のステージが別世界に。心が浮遊しました。

「道化をよこして」を聞いた時は、その歌に至るまでのミュージカルの
何幕ものドラマが玉三郎さんの歌唱からつぶさに感じ取れて、
その一曲のクライマックス感がハンパなかったです(鳥肌)。
「道化をよこして」を全幕、観たような充足感がありました。濃厚な時間。

玉三郎さんは邦楽はもちろん10才の頃から「谷間に三つの鐘が鳴る」などの洋楽も
ステレオで熱心に聞いていらしたのだそうです。玉三郎さんの耳
ことのほか肥えていらっしゃるのはお子さんの頃からの下地があるからですね。

しーちゃんが、「玉三郎さんとご一緒して新しい曲をいろいろ知る機会を
いただきました」、とおっしゃると、玉三郎さんは「新曲のような、思い出の曲を
これからも紹介したいです」とおっしゃってくださいました。
わぁ~!嬉しかったです。これからも、いっぱいお願いします!

そして、大スターでいらした越路さんの、とてもナイーヴな一面をお話しくださいました。
KOTORIホールにかけて、小鳥のようなハートを持っていた越路さんのエピソード。
ステージに出る前、とても緊張される越路さんの背中に、
岩谷さんが「トラ、トラ、トラ」と書いてポンポンポンと手で触れてあげるのが、
緊張を解く儀式のようになっていたそうです。
岩谷さんが「トラになるのか、ネコになるのかはあなた次第よ」とおっしゃられていた、と。
岩谷さんの一言で、越路さんは安心してそっと奮起されていらしたのでしょうか。
あんなに華やかかつパワフルな舞台で観客を魅了していた越路さんがとてもナイーヴで、
そんな風だったということを知り、よけいに越路さんのことが好きになりました。
しーちゃんが、「玉三郎さんは緊張するんですか?」と尋ねると、
「私はトラ年ですけど(笑)、緊張する方ですが隠しています」と(笑)。
そして、「うまくいくための決め事もつくると、忘れた時に大変なので、
何もやらないことにしてるんです」、と。玉三郎さんもナイーヴ。
真琴さんは、尊敬する方の名前を手に書いて飲むと緊張が解けると言われて、
「人」という文字を書いて飲んだら、よけいにアガリました、と(笑)。
越路さんは、冬はコートにマスクに帽子をかぶって完全武装して日生劇場に
入られていたそうで「ヴィールスが襲ってくる気がするから」と。
メイムの時に骨折をされて休演されたことがあったので特に、体調管理などにも
神経を使われて過ごされていたのだそうです。大スターの越路さんにしかわからない
ご苦労やご心労がいろいろおありだったんだな、と。
玉三郎さんには、その一つ一つがきっと我がことのように理解できて、玉三郎さんもまた
越路さんと同じような思いをされて生きていらしたのではないかな…と思いました。

今回、姿月さんの「シャンソン」を聞きながら、岩谷さんはどんなお気持ちで、
どんな時間に、どんな状態で、この歌詞を最後まで書き上げられたのだろうか、
と思い巡らしていたら、涙が出ました。

最後、玉三郎さんの「水に流して」を聞いて胸がいっぱいに。
玉三郎さんのこの歌に、この歌声に、私は、いつも勇気と
生きる希望をいただいています。過去はもう忘れて未来に向かって。
力が溢れていて、おおらかで、優しい歌声が耳に残っています。

アンコールの「最後のワルツ」そして「すみれの花咲く頃」まで、
一曲、一曲、すべての曲が、本当に素晴らしくて。。。心を揺さぶられっぱなし。
“愛の讃歌ワールド”に浸る、夢のような時間をもう一度、
11月17日の大阪狭山の大千穐楽で堪能したいと思います。

愛の讃歌プログラムの売場には、みなさんのシルエットのクロスが。
玉三郎さんはどこかな?すぐわかりますね↓
こちらの柄のTシャツも、タオルもありますよ。コンサートの涙拭き用に最適。

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明日は、浅草公会堂の「三橋美智也メモリアルコンサート」へ。
玉三郎さんの歌をこんなに連日聞かせていただけるなんて幸せてんこ盛りです。
大阪で涙を飲んだフィナーレを、今度こそしっかり聞いて(歌って)こようと思います。






プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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