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行ってきました御園座!② 「秋の色種」

玉三郎さんの「秋の色種」を、
御園座の新しい舞台で拝見することができました。

秋の草花や虫の音色が詠み込まれた長唄にのせて
色彩豊かな美が連なるように流れていく玉三郎さんの踊りは、
人でありながら自然の景色のよう。よどみがないとはこういうことなんだ、と
清らかな流れに身を吸い込まれるような心地がいたしました。

玉三郎さんの目線が流れていく、その一瞬、一瞬に、
女性の心情がふっと浮かびあがって、色っぽいのなんの。
目線の流れで、物語が語られていくのです。
お月様を見上げる時のまなざしや手を組むしぐさ、
夕景の中、たたずんで遠くを見つめる優しい表情。
人を見ていて、こんなに優雅な気持ちになるなんて。
優雅の意味を言葉で説明することはできないけれど
今、自分の心の中に湧いている、これが優雅なんだなぁと
感覚が、しあわせな旅をする時間でした。

扇さばきの絶品さは、わかっちゃいるのに、
何回観ても眼を丸くしてしまいます。
手の動きに目がついていけないくらいの素早さで
持つ場所も、柄の要の部分だけではなく
中骨の隙間に指を差し込むようにしたり、扇面を持ったり、
ハッと投げてホイッとキャッチしたり、一秒の隙もなくて
ずっと扇を見ることなく、まっすぐ前を向いたままの
扇マジシャン玉三郎さんに、ひれ伏しました。

いろんなシーンごとに、照明が秋の情景を繊細に照らしていて、
美しくて、なおかつ温かみのある雰囲気が素晴らしかったです。

今回は、玉三郎さんのお琴の演奏はなくて
締めに、黒いお着物姿を拝見することができました。
カッコいいんですよね~!しびれました。

入り口で配布していただいたパンフレットに
玉三郎さんと会長さんの対談が掲載されていました。

シアタークッションは、敷いていることを忘れるような
空気椅子感覚で、座り心地良かったです。

玉三郎さんのサインが小さなタグに入っている
数量限定シアタークッションも販売されていました。
このクッションを劇場に忘れてしまったときは、
名前が書いてある玉三郎さんに届けられるのかな、
な~んて。歌舞伎座用に、欲しいですなぁ。

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行ってきました御園座!① 「口上」

9月7日(土)、8日(日)に、
玉三郎さんの「御園座特別舞踊公演」へ
行ってまいりました。

玉三郎さんは、「口上」で
御園座の思い出をお話しくださいました。

初めてご出演になられたのは1969年2月、
17代勘三郎さんとの「新書太閤記」で、お通を演じられたそうです。
年号よりも西暦の方がわかりやすいでしょうから、と。
玉三郎さんは1950年のお生まれなので、あ、19歳の時、と
算数に弱い私もすぐに計算できました(笑)。

1969年の6月には片岡孝夫さん(現・仁左衛門さん)と初めて
女雛、男雛でコンビを組まれたのだそうです。
おおぉ!孝玉コンビ誕生の聖地は、御園座だったのですね。
もう50年という月日が流れているなんて、と御園座で過ごされた
その日々を思い返されるように、しみじみと語られました。

昔の御園座には食堂があって、おばちゃんたちがおいしいものを、
いつでも用意してくださって、とてもいい時代でした、と。
役者さんたちがお泊りできるお部屋もあったのだそうです。
お宿にもなる劇場。みんなで和気あいあい、のどかな光景が浮かびました。
玉三郎さんはお泊りしたことはないそうですが、
ここに泊まれたらいいなぁと思っていたそうです。

1972年頃から、中日劇場と御園座に、たびたび出演されたそうです。
今回、名古屋をご案内いただいた玉さんファンのAさんは、
当時の中日劇場で「夜叉が池」、「唐人お吉」、「長崎十二景」、「黒蜥蜴」を
ご覧になったそうです。すごい演目ばかりですね。垂涎。
中日ビルの前を通った時、Aさんが、「あそこの9階に中日劇場があったのよ」と、
懐かしくて泣きそうなお顔になってビルを見上げて、その頃のことをお話くださいました。
凄いなぁ、いいなぁ、観たかったなぁ~。私も、泣きが入りました。

今回の公演はエアウィーヴ創立15周年記念ということで
お座布団に関連した面白いお話も飛び出しました。

「みなさんのシートの座布団はエアウィーヴですが、
私の毛氈は、まだエアウィーヴではないのですが…」
には、大ウケしてしまいました。玉さん、おもしろい~。
おもしろいことをサラッとおっしゃるので、たまらんのです。
そのうち、謹製エアウィーヴ毛氈を作っちゃいそうですね(笑)

「ほかの劇場や、飛行機のシートにもエアウィーヴが敷いてあるので、
それを見ると会長さんの面影がチラつく」とおっしゃって
それもツボに入っちゃって、クックッと、お腹が痛くなりました。

今回、チケットは即完売でご覧になれない方が多かったことにも触れられて
また御園座でやらせていただけたら、ともおっしゃっていました。

玉三郎さんのお声もお顔もツヤツヤで、明るいオーラが漂っていました。
舞踊を見る前から、あぁ、来てよかった~、の気持ちになりました。

御園座正面玄関の左手に、演劇図書館の入り口が。
入ってみると、本棚には玉三郎さんの写真集の数々と
主演公演のパンフレットが開架されていました。
今回の公演に合わせた特別展示のようです。
わぁ、あれもこれも懐かしい(というか観ていない)演目ばかり。
もっと早く来れば良かった。全部、読みたかったです。

スタッフの方に許可をいただき撮影したのですがらブレブレでした。

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新しい御園座は、歌舞伎座と同じ隈研吾さんの設計です。
4階までが御園座でその上は住居用マンションなのだそうです。
ちょいと歌舞伎を観てこようっと、なんてエレベーターで降りていけたら、いいなぁ。

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南座初日レポ by 京にんじんさん

2日初日に南座へいらした京にんじんさんが、
さっそく、「東海道四谷怪談」の熱々レポを送ってくださいました。

ありがとうございます!
レポを読んで、ますます観たくなってます。

こちらにご紹介させていただきます。



行ってきました南座初日

「通し狂言東海道四谷怪談」昼の部を観てきました。

30分と20分の休憩をはさんで4時間たっぷり、楽しかったです。
「通し狂言」とありますが、「三角屋敷」の場は時間の都合でカット、内
容については、片岡亀蔵さん扮する舞台番が幕外で説明されました。

とても良い初日だったと思います。
お岩さんの、毒薬のせいで、もう、だるくてだるくて、髪を梳かそうとしても
手が上がらないところ、その前の、薬を飲むところ、丁寧に演じていました。

照明も凝っていて、だんだん観客席のあちこちの灯りがパチ、パチと消えていって、
とうとう客席はほとん暗闇になってしまいます。なんとなく不安になったところで、
ちょっとした演出もあり、客席がざわめきました。3階席も。

裏切りやら、人殺しがいっぱいのお芝居ですが、
登場人物がいちいちその理由を説明するので、
なんとなく納得感があるのが面白いです。南北さんのセリフは魅力的です。
そして、様式化された歌舞伎口調と所作で、
リアルなストーリーのえぐみを中和していました。
七之助さん、中車さん、安心して観ていられます。
宅悦に抜擢の千次郎さんもしっかり演じておられました。

仕掛けがたくさんあって、裏方さんたちも大変でしょうが、
見応えがあります。



照明も凝ってるんですね、情景が浮かびました。
ううぅ、行っちまおうかなぁ…うれしい悩みが増えました。

初日おめでとうございます。

雪之丞さんが監修をされて、
星三郎さんと菊之丞さんがご出演になられる
「東海道四谷怪談」が、本日、
京都の南なんとかっていう南座で開幕です。
誠におめでとうございます。

納涼歌舞伎で、雪之丞さんが星三郎さんに
「四谷さまのお岩さまはどこが難しいんですか?」と尋ねられると
星三郎さんが、「いや…、せんぶだよ」と苦しそうにお答えになる(笑)
あの楽しい場面を見ていたら、南座に行きたくなりました。

我らが地元クィーンの京にんじんさんが、
初日にいらっしゃるそうです。
ぜひぜひ、レポをよろしくお願いいたします。
首を京都タワーにしてお待ちしております。

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千秋楽の「雪之丞変化」

千秋楽おめでとうございます。

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散った花なら集めてみましょ~。

元禄花見踊りで華々しく幕となったあと
舞台の隅に重なっていた花びらをいただいて参りました。
幕の向こう側では、ガーガーっと掃除機をかける音が。
仕事がはやいっ。

毎回楽しみな星三郎と雪之丞の掛け合いの場面では、
千秋楽ならではのアドリブがありました。
「兄さん、もう今日で終わっちゃいますねぇ」
「寂しいねぇ、でも明日から稽古だよ」
に場内爆笑でした。

来月、京都南座で上演する
「東海道四谷怪談」の監修をされる玉三郎さんが
「京都の南なんとかって劇場でやるんでしょ、うるさい人の監修なんですってね。
どこが難しいの、兄さん?」「どこがって、全部だよ~」に、またまた(笑)(笑)
お二人だからこその素敵なやりとりが最高でした。
ああいう形で本家本元の名場面、名台詞、名舞踊を披露してくださるなんて!
なんて贅沢で、なんて大サービス!そこには勘三郎さんの存在が感じられて、
納涼歌舞伎に対する玉三郎さんと七之助さんの思いがじんわり伝わって参りました。

昨日、グッときたのは星三郎の最期の場面です。
ここでもやはり勘三郎さんのことを思わずにはいられないのですが、
息も絶え絶えの星三郎の目に光るものがあって、
雪之丞も本当に泣き崩れているように感じられて、もらい泣きしてしまいました。

微笑みながら亡くなる星三郎の表情に引き込まれて、そのあとの場面で、
雪之丞が、「なぜ兄さんは笑いながら死んでいったのでしょうか」、
という問いかけも心に深く沁みました。

死の淵に立った時に見えるもの、いろいろなことから解放される魂‥
自分にはなかなか答えが見つかりませんが、答えを探しながら、
この先、生きていけたらと思います。

花びらをいじっていたら楽しくなってきちゃって、
ホンジャマカ~ホンジャマカ~と(by早野凡平師匠)🎵
18枚の花びらを並べかえてみました。
素晴らしい新版を創って見せてくださった玉三郎さんに感謝を込めて‥
ホンジャマカ~。

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21日の「雪之丞変化」

3回目は3階席から、拝見して参りました。
上からしか見えない「雪之丞変化」の景色に、わぁッ!

床に映し出される影が美しい色と模様になっていて
川面のブルーの影や、鷺娘のオレンジの明かりが美しい!
照明にも玉三郎さんワールド全開で、煌めいていました。
鈴虫が歩く時には、パッと光の道ができるんですよね、
面白い演出だなぁと思いました。
今回は、舞台の上のスッポンもフル稼働です。
舞台前方にスーッと星三郎が現れ、雪之丞と菊之丞が
スーッと消えていくのを観るのが快感です。
でも、上からはそのまま床に穴が空いているのが見えて
ちょっとドキドキしてしまいました。
体育館のような広さの舞台の奥行きが斬新で、
スクリーンの出し入れなど、複雑な段取りが、
ササッとスムーズに展開していく様子も見事でした。
スクリーンの鷺娘と舞台上の玉三郎さん、
スクリーンの剣術の師匠と舞台上の玉三郎さんの
パースが同じで、映像と実物とのなじみ方が凄いと思いました。

星空のお星さまの散らばり方が宇宙っぽくて
3D感覚で目に飛び込んできました。不思議な見え方です。
雪之丞が無言で星を見上げてしばし佇むシーンがとても好きです。
あの星座は「中村座」かな。「歌舞伎座」かな。なーんて。

道成寺の中啓の舞では、歌舞伎座で玉三郎さんの花子に
お会いできた歓びと感動で、毎回、胸がいっぱいになります。
奥に、中村屋の定式幕が小さくそっと飾ってあるのが見えて
勘三郎さんのことを思いました。
滝夜叉姫や妻菊実は蜘蛛の精が大迫力で登場するところも
いいんですよね。宝石箱や~。

「元禄花見踊り」は、一転して、舞台のすみずみまでが
明るく光り輝いて、その変化が楽しいですね。
玉三郎さんの扇使いに、惚れ惚れします。
右手でくる~り、くるくる~くるりんパッ、ビシっ(決めのポーズ)。
何度観ても、ため息が出てしまいます。
あの扇になりたい~(笑)。

来週はとうとう千穐楽。
今から眼球の体操をして、しかと臨みます。

玉三郎さんコーナーに帝国ホテルトークショーのフライヤーが!
素敵ですね。秋の気配を感じて玉さんの「枯葉」を聞きたくなっちゃいました♪
(トークショーで歌っていただきたいと言ってるわけでは、あります(笑))

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玉三郎さんのHPの公演のご案内も更新されていますね。

15日の「雪之丞変化」☆☆☆☆☆

納涼歌舞伎第三部「雪之丞変化」を、拝見して参りました。

歌舞伎座前に着くといつも幕見席の状況を確認するのですが
第三部は、一幕、二幕とも立ち見の札が出ていました。

初日は、楽しみと緊張がてんこ盛りで、ずっと心が前のめりになって
観ている感じでしたが、今回は、落ち着いて全体を眺めることができました。

菊之丞と星三郎が、雪之丞に話しかける時、「ゆき…」と呼ぶのですが、
その「ゆき…」のニュアンスが良くって、二人と雪之丞の心の距離感が伝わってきて
「ゆき…」を聞くたびに、なんだか温かくて、いいなぁ、と思いました。
呼び方って大切ですね。

雪之丞が、「お百姓さんはお米を、大工さんは家を作って世のため人のために
なっているのに、役者である自分は世のためにはなっていない」と思いを打ち明けると
菊之丞が、闇の中の川面に浮かぶ花の美しさにたとえて、冷たくて暗い時代でも
「人の心を晴れさせて慰めるために舞台に立つのだよ。私も迷うことはある」と言うのですが、
スクリーンに映し出されている実写の川面のきらめきが美しくて、心がユラユラします。
雪之丞のやるせない思いに対して、芸術が無ければ、人類は滅亡すると思います、と
答えたくなってしまうのでした。川の流れにもいろんな意味が込められているのでしょうかね。
背景に流れてくる唄と三味線や、尺八の音色も凝ってますね。

スクリーンに芸者さんたちが影絵のように映しだされる場面も面白いんです。
最初は、あちら側に役者さんがいるのかなと思ったのですが(ハイテクにうとい私です)
芸者さんたちが引っこむ時に、ピューッとありえないスピードで消えていくので
あっ、プロジェクションなんとかってこれなのかな、と。
一瞬で色街のお座敷に連れて行かれる、あの雰囲気がいいんですよね。
言いたい放題の土部三斎のいやらしさが際立っていました。

今回の鈴虫は、尾上音之助さんでした。素知らぬ顔って、どんな顔だっけ?
という時の表情が楽しくて、笑っちゃいました。星三郎が亡くなってしまった時の
鈴虫の悲しみに、キュンと。鈴虫の次の名前は、何だったんでしょうねぇ。

星三郎と雪之丞の二人芝居の場面になると、ワクワクしちゃいます。
来月は南座で四谷さまですね、という話題には客席もワッと沸いて。
朝顔の柄の浴衣が涼しげで、色っぽくて。こんな風に着こなせたら、浴衣冥利ですねぇ。
星三郎が、未来のある「ゆき」に、時をつかまえなきゃいけないよ、と
言って聞かせるところはジーンとしちゃいます。

師匠たちからさまざまな教えを受けながら成長を遂げて、女形として
中村座の舞台に立つまでになる雪之丞を観ていたら、なぜだか
「初心」という言葉が浮かんできました。曇りのない心で道を進むこと、
何事もわかったつもりにならないことの大切さなど、今回は、
また新たにいろんなメッセージを(勝手に)受け止めました。
自分の在りようを見つめ直すひとときでもあります。

玉三郎さんは、何事にも枠をつくらないところが凄いなぁと。
身体も柔らかいですが、思考の柔らかさに、いつも驚かされます。
元禄花見踊りでは、いま、私は江戸の中村座にいて雪之丞の踊りを観ているんだ、
と思いながら、雪太郎に思いを馳せつつ、その時空を楽しんでいます。
守若さんの踊りを拝見できることも楽しみです。

今度は21日に、三階の一番前の空中かぶりつき席から
「ゆき…」さまを拝見してきます。
今年は、どんなに暑かろうとも夏バテしませんね。

初日の「雪之丞変化」☆☆☆☆☆

とうとうついに9日開幕した納涼歌舞伎第三部
「雪之丞変化」を拝見してまいりました。

いやぁ~、もう、夢中で、つぎは?つぎは?と
想像を超える出来事がテンポよく展開していく舞台に
引き込まれました。めくるめく120分。
すごく斬新で、おもしろかったぁ!玉三郎さんワールド炸裂!

とにかく贅沢に、いろんな要素がぎっしり詰まっていて
ストーリーの展開や見せ方に工夫が凝らされていて
何からどうのように説明していいものか迷いますが…ちょこっと書いてみます。
観るまで知りたくない方は読まないでくださいね。

冒頭から、えええ?これは一体?
政岡と八汐の衝撃のシーン。
ライブの映像が舞台のスクリーンに映し出されます。
そして花道に中車さんが。五役を演じられることはわかっていたので
これは誰だっけ?あ、そっかそっか、とスクリーンを観たり、花道を観たりしながら
カメラはどこ?あ、あの黒子さんが手にしているんだ、などなど
いろいろ知りたくなって、暗闇の中、目を全開にして見つめました。

玉三郎さんの雪之丞が一番、年下なので、七之助さんの星三郎さんに
「兄さん、兄さん」と話しかける時の様子がすごく可愛らしくて、微笑ましくて。
そんな二人の掛け合いの場面では、思いっきり笑っちゃいました。
ざっくばらんな楽しいやりとりに、それまで張りつめてみていた気持ちが一気に緩んで、
つい声を出して笑ったり、アッと叫んでしまったり、でも、自由に反応していいような
そんな雰囲気があって、めちゃくちゃ楽しめました。
その内容が、すごーく、すっご----く、豪華なんです。
星三郎が、雪之丞に、「次はどんな役をやりたいんだい?」って聞くんです。
すると雪之丞が、「次にやりたいのは、「金閣寺」の雪姫!」と答えると
スクリーンに一瞬、雪姫がパッと映って。わぁ~っ!と。そして、
その姫の心得を星三郎さんが講釈するんですけど、お二人の立ち場逆転なので
それを見ているだけでもなんだかおかしくて。うひゃーって。
そしてまた聞かれて、「八重垣姫」、でパッとスクリーンに玉さんの八重垣姫が、
次に「桜姫」と言うと場内がワッとなって桜姫が映し出されて、心は大騒ぎ。
「助六」の揚巻は出来ませんかね、と言うと、星三郎がいきなり台詞を言って、
雪之丞の揚巻との実演になるのです。そしてそして、今度は「籠釣瓶」の八ッ橋になって
一瞬で、吉原仲之町見染の場を、雪之丞と星三郎が実演するんですよ~。
八ッ橋の、あの何とも言えない微笑みと、次郎左衛門の腑抜けになる顔と。
このお二人で、このシーンが観れるなんて~うぎゃーです。
そしてそして「鰯売り」では、傾城蛍火の「いわし~こぅえ~」が聞けたのです。
もう一度、聞きたかったんですよ~蛍火のこの台詞!まさか聞かせていただけるとは。
玉三郎さんの名舞台、名場面、名台詞の宝石箱や~!もうたまりません。
書きながら、今また興奮してきました。贅沢すぎて、どうにかなりそう。

でも、まだこれで終わりじゃないんですよ。なななんと「二人椀久」までも、
二人で踊ってくださったんです。うわっ、と、これは思わず声をあげてしまいました。
「恋に焦がれて~ちゃちゃとちゃとちゃと~かわいがったりがられてみたり~」
はぁ~玉さんの松山太夫だぁ~ここ大好きなところだぁ~すごいよ~(内心むせび泣く)。
だんだん雪之丞さんと玉三郎さんがシンクロしてきて、何重構造もの役者・玉三郎さんの世界を
見せていただいている気持ちになりました。鷺娘は、ドキッとする映像で、
こういうのもアリなんだぁと、玉三郎さんのぶっ飛び方に度肝を抜かれました。

中車さんや星三郎さんが折々に雪之丞に芸の道の心得を諭すのですが
その言葉には玉三郎さんが大切にされていることが散りばめれらているように感じられました。
いくつもの深い言葉が、そっと差し出されて、とても印象深く残りました。

中車さんは、見事に五役を生きていらっしゃるのですが、やはり
土部三斉のいやらしーい感じが一番ぴったりきました(笑)。
ああいう中車さん、本当にそのものだなぁって。菊之丞は風格があって
雪之丞に対する愛情が感じられて、心の早変わりがスゴイです。
そしてそしてなんと二幕では、江戸の中村座で、雪之丞が烏帽子をつけて
「京鹿子娘道成寺」の中啓の舞いをたっぷりと踊ってくださるのです。
これにもびっくりです。その舞台と重なるようにスクリーンに映し出される
土部三斉一味の顔、顔、顔。うわぁ~、そうキマシタカ―って感じで
その組み合わせの妙に笑っちゃうのですが、玉三郎さんがあの美しさで
ずっと舞い続けていることが何とも贅沢で、何だか不思議な気持ちになりました。

雪之丞が雪太郎という名前だった幼少時から敵討ちするまでのお話の見せ方にも
いろんな工夫が凝らされていて、自分の目が8つくらいあるようなアングルで
物語を感じました。うしろ姿だけで登場する波路の、その一瞬に溢れ出ている感情が
ワッと心に迫ってきて、その姿が光と影で心に焼き付いています。
衣裳の素晴らしさも、垂涎ものです。雪之丞の魅力、色気に引き込まれます。

鈴虫役の坂東やゑ六さんが愛嬌たっぷりに登場して、事の次第を語って聞かせてくださり
そのテンポが気もち良くて、ホッと和める雰囲気もあって、大事なお役だなと思いました。

最後の最後、菊之丞が引っこんで、とうとう幕かなぁと思いきや。
お楽しみはこれからだぁよ~!とでも言うようにパキッと灯りがついて
またまた、うわぁ~!!!!!華やかな世界へ。
いやぁ~どこまでも、どこまでも、楽しませてくださいますね。

とても書ききれないことばかりですから、
やはり歌舞伎座でご覧になられることを超絶おすすめいたします。
斬新版「雪之丞変化」、ぜひぜひ~!
私は、15日にまた行ってまいります。
たのしみじゃー。待ちきれません。

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初日おめでとうございます。

待ちに待って待っていました八月納涼歌舞伎が、
本日開幕です。おめでとうございます

玉三郎さんがご出演の第三部は、
20分の幕間を挟んで、2時間たっぷりとです。

どんな展開になるのでしょうか。
開けてびっくり玉さん箱、楽しみでなりません。
今日、行ってまいります。

「新版 雪之丞変化」

第一幕 6:30-7:40
幕間 20分
第二幕 8:00-8:50


開幕直前会見レポートでは、七之助さんが
玉三郎さんのエピソードを語られています。小道具が凄まじい!
http://spice.eplus.jp/articles/249148/amp

雪之丞サマーのポスター。

あと5つ寝ると、雪之丞さまにお会いできますね。

雪之丞さまのポスター、素敵ですね。
地下鉄の地下道にもあるようなのですがまだ遭遇していません。

舞台写真と一緒に、ポスターも販売していただけたらいいのにね。

新しく作られたお役の、
秋空星三郎さんは、
中村勘三郎さんなのかなぁと
思いを馳せています。

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玉三郎さんが語る「新版 雪之丞変化」
https://t.co/Uzm7CzU986?amp=1
プロフィール

桔梗

Author:桔梗
坂東玉三郎さんの 芝居に舞踊に歌唱に舞台演出に 映画監督に朗読に執筆に 歩く姿も潜る姿も後ろ姿も素ッピンも☆☆ すべてに魂を揺さぶられ〜~ 玉さんブラヴォ----ッッッっ!なエブリデイ!

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